町山智浩がテロ事件を語る「楽しいことをしている人を憎むなよ」

ネットで話題

[2015/11/18 13:57]

 11月17日に放送されたTBSラジオの番組『たまむすび』内で、映画評論家の町山智浩がパリで起きたテロ事件と襲撃されたバタクラン劇場でライブを行っていたバンド、イーグルス・オブ・デス・メタルについて語った。

町山智浩Twitter

 町山は最初に同バンドについて説明。バンド名のイーグルス・オブ・デス・メタルとは、『ホテル・カリフォルニア』『テイク・イット・イージー』を代表曲とするロックバンド、イーグルスから取ったもので、そこに“デスメタル”という真逆の単語をわざとかけ合わせて面白く名付けたものであるということ、そして女性をナンパしているような内容の曲を“ださくて笑っちゃうでしょ”と笑い飛ばしながら歌うような、笑いの要素があるバンドだったとした。

イーグルス・オブ・デス・メタル『Silverlake』

 さらに、事件が起こる前に会場で撮影された写真を見たという町山は「みんなはっきり言って俺の仲間みたいなイケてないロック好きのね、黒TEE(黒いTシャツ)着てる人ばっかりなんですよ、お客さんが」「俺の仲間ですよ、それを殺したんですよ、あいつらは。“バカロック”を聴いて笑いにきたのに」と怒りをあらわにした。また、同バンドが音楽誌のインタビューで“僕たちが出したアルバムは中東のテロに対するメッセージだ”“今中東で起こっていることはとても悲しい。だから僕らがこういう音楽を出して、世界中がみんなもっと楽しくなって怒りを鎮めて、女性や同性愛の人へのリスペクトをもっとして、みんながお互いにもっと楽しく優しくなってほしい”といった内容を話していたことを語り、「こういう本来イスラム教徒を憎んでない人を敵に回すことをわざとやったっていうのは、憎しみとか差別とかヘイトの種をまいて、世界を全面戦争にしようとしてるんでしょうね」と分析した。

 最後に町山は「イーグルス・オブ・デス・メタルのメッセージがね、“みんなで楽しく仲良くやろうよ”って言っているのに、それを攻撃するっていうのは“よっぽど友達がいなかったんだな!”と思いますね。そこに多分、本当の、根底の問題があると思いますよ。楽しいことをしている人を憎むなよ」と語った。

 この放送はネットでも話題となっており、さまざまな人が今回の事件について考えるきっかけになったかもしれない。『たまむすび』のオフィシャルホームページでは11月17日から1週間、同放送が配信されるようだ。

[耳マン編集部]