シャ乱Qはたけ「つんくの病気を機に少し別の方向性を考える機会をもらった気がする」
12月2日に発売される華原朋美のカバーアルバム『MEMORIES 3 –Kahara Back to 1995-』に収録されるシャ乱Qのカバー『ズルい女』に、シャ乱Qのギタリストはたけがギターで参加した。これについてはたけがFacebookにて誠実な想いを綴っている。

はたけは、「つんくの状況もあり、賛否両論あるのは承知やねん。でもオレなりに誠実にきちんと考えてることを伝えさせてもらいます」と書き出し、2015年4月に喉頭がんの治療によって声帯を摘出したことを明かしたシャ乱Qのボーカルつんく♂について触れた。これまでシャ乱Qの曲をつんく♂以外のボーカリストが歌う作品に参加することをなるべく避けていたが、それに対して否定的だった訳ではなく、さまざまなアーティストがシャ乱Qのカバーをすることはむしろ光栄だと考えていたという。バンドのリーダーであるはたけは「シャ乱Qの楽曲に自分が関わるならそれはシャ乱Qでやる」という自らの信念を貫いていたそうだ。
しかし、「つんくの病気を機に、少し別の方向性も考える機会をもらった気がする」と心境の変化を綴り、「本人歌唱のデモ音源を聴かせてもらって、、シャ乱Qの原曲、、とくにつんくのボーカルスタイルを本当に大事にしてくれてるのが伝わる内容」であれば、「シャ乱Qの楽曲が色あせずに世の中に残っていくなら」という思いからカバー曲にも参加する気持ちになったことを明かした。
そして「これがメロディーをなぞっただけの全然違う新しい楽曲になってしまってたら、きっと参加しなかったと思う。2015年現在のシャ乱Qオリジナルギタリストが、慣れ親しんだこの楽曲に自分ならこうアプローチする、というのを思いっきりやらせてもらいました」と同曲に対する熱い想いを表現した。
ファンからのコメントには「シャ乱Qのこれまでの名曲たちが、形を変えても生きていてくれることが嬉しいです」「大事に思う気持ちがあれば、違うかたちであっても世の中に残っていくのは幸せなことだな、と思いました」と、はたけの熱い想いを受け止めるメッセージが多数寄せられている。