「死ぬときはステージの上で」を地でいく全身タトゥーのドラマー、トラヴィス・バーカーの人生が壮絶極まりない

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[2016/1/22 16:02]

“破天荒”を地でいく悶絶系ロックドラマー、初の自伝
キャデラックとドラムをこよなく愛し、生涯ミュージシャン、死ぬときはステージの上で……という、その言葉のとおりに超ハイテンションな人生を送り続けている全身タトゥーのドラマーがいる。トラヴィス・バーカーと言えば「あぁ!」っとなる耳マン読者も多いことだろう。 そう、“破天荒”を地でいくBLINK 182の悶絶系ロックドラマーだ。つい先日も、40度の高熱にうなされながらも「失神するか吐くか、死ぬかするまで演奏する!!」と救急隊員の制止を振り切ってライヴを演りきった立派なドラムバカぶりが報道されたばかり。そんな彼が40歳を迎えた2016年、自身初となる自伝『Can I Say: Living Large, Cheating Death, and Drums, Drums, Drums』を発表したのだが、この内容が壮絶極まりないにもかかわらず、日本ではさほど話題になってないようので耳マンが先駆けてお知らせしておく……とその前に、トラヴィスのキャラと壮絶っぷりが簡単にわかるトピックを3つ選りすぐって紹介。

『Can I Say: Living Large, Cheating Death, and Drums, Drums, Drums』(Harper Collins Publishers)

ここがスゴいぞトラヴィス・バーカー最強伝説
・右足骨折事件
ドラマーにとっては致命傷とも言える右足を骨折。「来日中止かよ、まじか〜」とファンのテンションがダダ下がる中、平然とギプス姿のまま来日し「右足折れちゃってるから左足でバスドラム踏むんだわ、うん」と言って左足1本でライヴをこなし笑顔で帰っていった。

・右手負傷事件
右腕を痛めドクターストップを喰らったにも関わらずツアーへGO。結果、右腕が動かなくなったので、左腕でハイハットを刻み、左足にトリガー(音源装置)を仕込んでスネアを鳴らしてライヴをこなした。そもそも最初に右腕を痛めた理由は「同じ曲を10時間ぶっ続けでリハし続けたから」だそう。うん、それってドラマーならよくある……ねぇよ。

・飛行機事故からの生還
搭乗した小型ジェットが離陸失敗で墜落し、搭乗者6人のうち4人が亡くなった。トラヴィス自身は奇跡的に助かったものの、全身火傷で瀕死の重傷を負う。その後20回を超える手術を経てカムバック。以降飛行機には乗ってない。

……とまぁ、奇想天外なドラムのエピソードからガチで笑えない事故の話まで、これだけでも彼の人生がフツーじゃないことがうかがえる。ちなみに『Can I Say: Living Large, Cheating Death, and Drums, Drums, Drums』には、飛行機事故直後に病院で撮影されたトラヴィスの大怪我写真が赤裸々に掲載されているのだが、心臓の悪い人はゼッタイに見ない方がいいほど【超閲覧注意】なショッキングな内容となっている。なんで載せたんだろう。しかもカラーで。

装丁も超パンクでイカす。部屋に飾りたい

そのアホアホっぷりが時代の変遷とともに証言(暴露)される!
さて、同書の内容だが、自らの生い立ちやドラムをはじめたきっかけといった話はもちろんのこと、初めてのドラムコー(マーチングバンド)や初めてのスケボー、人生唯一の長髪時代の哀しい想ひ出、さまざまな音楽や人、大好きなキャデラックとの出会い、結婚や子供の話まで、これまでの人生における「ほぼすべて」が写真ととも詳細に語られていく。ドラムまっしぐらな学生時代にどれだけストイックな練習方法を自らに課していたかがわかる当時のノートなども掲載。爆音系ドラマーの中でもとりわけ技巧派としても一目置かれるトラヴィスらしい逸話に、なるほどそれはそれで真面目な自伝だ感心感心……と思いきや、要所要所に実姉やBLINK 182の盟友トム・デロング&マーク・ホッパス、さらには前妻や昔のルームメイトたちまでもが、トラヴィスのアホアホっぷりを時代の変遷とともに証言(暴露)していくという面白さ。しかしながら、登場人物の誰もが「トラヴィスを愛してやまない」空気感に満ちあふれているところがまた読み手の心をぐっと引き寄せる。きっとトラヴィスはみんなにとっての「愛すべき永遠のドラム少年」なのだろう。

まるで『トラヴィス・バーカー』という名の映画を観たような気分に浸れる400ページにおよぶ一代記、現在は英語版のみの出版だが、ぜひ読んでみてほしい。

最後に、そうは言ってもトラヴィス・バーカーってあのタトゥーだらけのただのうるさいパンクドラマーでしょ?と思っているあなたは下記の動画を観てほしい。

ドラムを叩いたことのある人なら一発でわかるでしょ。彼がこれまでの人生においてどれだけの時間をドラムに捧げてきたのかが。

スティックをしおり代わりにするとより気持ちが入る。ドラマーは必読だ!

[耳マン編集部]