ジミヘンとカート・コバーン、27歳で死去したレジェンドたちがセッションしたら……!?『SHIORI EXPERIENCE』6巻がスゴい展開

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[2016/4/27 21:01]

『ジミヘンに取り憑かれたジミな女教師の話』
青春バンドマンガ『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』をご存じだろうか。“ジミ”なアラサー高校教師がアフロヘアの“ヘン”なサイケおじさん=ジミ・ヘンドリックスに取り憑かれ……それまでの生活を一変させてバンドに打ち込む様子を描いた青春(主人公はアラサーだけど)マンガだ。バンドをやることの喜びや苦労、楽器と向き合うことによって得られる幸福や挫折など、バンドマンなら絶対に共感しちゃう数々のシーンに、涙なしで読むのは不可能。現在6巻まで発売中だが、読み出すと止まらない中毒性マックスの作品だ。

『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』6巻 (c)Yuko Osada/SQUARE ENIX (c)Kazuya Machida/SQUARE ENIX

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『リアルな描写!作者の音楽愛ィ!』
ジミヘンに憑依された主人公の本田紫織は、顧問を務める軽音楽部のメンバーとバンドを結成し、バンドコンテスト優勝を目指して奮闘する。運命的に出会ったメンバーたちと一喜一憂しながら、アツいバンドライフを送っており、“そうそう、こういうところでケンカしちゃうんだよね”とか“初めてのライブって自分もこんなだったなぁ”とか共感できるところがたっぷり。その傍らで、紫織は謎のギタリストJO-Zとしてライブハウスに出没するのだが、このJO-Zこそジミヘンが憑依した彼女の姿! おなじみのサウスポースタイルでブルージィに、そしてサイケデリックにギターを掻き鳴らし、オーディエンスをたちまちトリコにしてしまう。プレイの描写もジミヘンそっくりで、作者の音楽愛があふれまくっていてぐっとくる。

『ジミヘンとカート・コバーンがセッションする!!』
物語には、紫織と同じようにカート・コバーンに憑依された青年・フォードが登場するのだが……4月25日に発売された6巻はついに紫織とフォード、いやジミヘンとカートが出会うというアツい展開となっている! ジミヘンとカートと言えば同じ27歳でこの世を去った伝説的なロックスター同士。生きた時代もジャンルも違うが、この伝説のロックスターたちが一緒に音楽を奏でたらどうなるか……そんな音楽ファンにとっての夢のような妄想が、リアルな描写とともに楽しめる展開となっているのだ。アツい!ドキドキするぅ!

『番外編も合わせてチェキ』
笑いあり、涙ありの青春バンドストーリー、そして度々登場するマニアックな描写は音楽好きにはたまらないだろう。ギター専門雑誌『ギター・マガジン』では同作の番外編『ジャキーン!』も連載中なので、読んだことがない人は合わせてチェックしてほしい。いやぁ、バンドって本当にいいものですねぇ。

[耳マン編集部]