横山健AIR JAM 2016についてのコラム更新……九州開催に関しては「偶然」
『横山健が長文コラムを更新』
Hi-STANDARD、Ken Yokoyamaで活動する横山健が6月9日、代表を務めるPIZZA OF DEATH RECORDSのホームページ上で長文のコラムを更新。7年ぶりに出演する今夏の音楽フェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』のこと、12月23日に福岡ヤフオク!ドームで開催するHi-STANDARD主宰フェス『AIR JAM 2016』のこと、そして、シングル『道なき道、反骨の。』(6月22日発売)でコラボレーションした東京スカパラダイスオーケストラとのエピソードがたっぷりと綴られており、どれも非常に心に響く内容となっている。
運営側とのライブに対する意見の相違を経て7年ぶりの出場を果たす『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』(出演は8月13日)への思い、そして東京スカパラダイスオーケストラとの絆についての内容も音楽ファンは必読だが、『AIR JAM 2016』についての文章はかなりの読み応えとなっている。
『AIR JAM 2016と熊本地震の関係性』
2000年に解散したHi-STANDARDは2011年に東日本大震災をきっかけに再結成し、AIR JAMを復活させた。2013年から2015年は開催されず、2016年は熊本地震の直後に福岡での開催が発表されたため、今回のAIR JAMを復興イベントの意味合いがあると捉えているファンもいるようだ。そんなファンに対して横山は「2011年に無理やり開催したのは“東日本大震災で気持ちが沈んでる日本を元気づける”以外に理由はなかったのだから。“九州で大きな地震があったからハイスタはソッコーで動いて Air Jam をやるんだ”という考えが出てもなんらおかしくはない」と前置きしつつ、「今年は偶然」と説明。震災前に同地でのAIR JAMの開催が決定していたこと明かした。
『ハイスタを好きでいてくれる人達がハイスタに望む姿』
そして、被災者たちに向けて音楽を奏でることの大切さを綴ったうえで「オレ達は、誤解を恐れずに言うと『震災バンド』にはなりたくない」とコメント。「再始動した以上、もっと『ハイスタであることを楽しむ』ことをしたかった。『楽しむこと』が真っ先にないと活動自体が楽しく見てもらえない...きっとそれはハイスタを好きでいてくれる人達がハイスタに望む姿ではないと思う。そしてやってるオレ達も苦しい思いをするだろう」と、自分たち発信で、楽しみながら音楽を届けることが、被災地の人々を含むファンが求めているものなのではないかとした。加えて、今回の九州開催が偶然だったとしても、復興関連ブースを出展したり、来場者たちが九州でお金を使うことによる経済的な助けが望めたりと、今回のAIR JAMに「新しい意味」を付け加えることもできると力説している。

そのほかにも一部で物議を醸した出演者ラインナップについても「こういった指摘は開催するたびに毎回ある」など丁寧に自身の考えを綴っており、読み応えたっぷり。ぜひとも時間をかけてゆっくりと、横山のアツい言葉の数々に目を通してほしい。