【落語で相続をお勉強】相続落語に行ったら人生変わった……これはどの世代も楽しめ・学べる良イベント!

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[2016/9/16 17:22]

落語ブームがきてる!?

近年、若者のあいだで落語ブームがきているなんて聞いたことがあるだろう。そんな注目を集める落語のなかでも、かなり目を引く『笑顔相続落語』というイベントがあることをキャッチ。ミーハーだけに落語には興味津々だし、30代半ばとなって相続関係も意識しなくてはいけなくなってきた……。と言うことで、今回は9月15日に開催された『親子で寄席に行こう!笑顔相続落語』に潜入してきました!

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笑って泣けて勉強もできるハイブリッド落語

若い世代も見逃せない

この『笑顔相続落語』は2年前から開催されているイベントのようだ。桂ひな太郎が「相続」をテーマにくり広げる、笑って泣ける落語が楽しめるイベントで、これまで全国の120会場以上で実施されているという。落語のあとには専門家=相続診断士と桂ひな太郎とのかけあいによる相続解説も行われるとのこと。つまり、笑って泣けて……相続の勉強もできてしまうというわけ。しかも今回は敬老の日も近いということで、『親子で寄席に行こう!』との主旨で開催されるようだ。これはお年頃のみなさまは見逃せないイベントなのではないでしょうか!?

いきなりモニターにこれが映し出されてびっくりしたけれども!

いろんな世代、それぞれの想い

会場には親子で来ている人ももちろんいたが、老夫婦も多かった印象。ひと組の老夫婦に話を聞いてみたところ「今後のことを考えなくていけないのですが、相続についてわからないことも多いので来てみました」と答えてくれた。また、小さい子どもを連れた、30代くらいのお母さんに話しかけてみたところ、「祖父母も年を取ってきて、そろそろ相続とかの問題が出てきそうなので」と答えてくれた。そうですよね、考えたくなくても意識しなくてはですよね。それぞれがいろんな想いで会場に来ていることがわかった。

会場は満員!

落語めっちゃおもしろい……マジで泣いたの巻

ほどなくして桂ひな太郎による落語『天国からのラブレター』がスタートした。不慮の事故で天国にいってしまった父親。生前にしっかりと遺言を準備していなかったことで、仲が良かったはずの息子&娘(3兄弟)が財産をめぐりモメ出してしまう……。しかし、神の使い(?)によるはからいで息子たちに遺言を届けることができ、感動のフィナーレを迎えるのであった。あかん……僕も3兄弟だし、シチュエーションがめっちゃカブる。涙がとまりません……。っていうか落語ってジャズ。伝統的なフレーズとアドリブを組み合わせてグイグイ引きこんでくる。これはまさにジャズだわぁ……。音楽好きもハマれる要素満載だと実感。

クールなジャズメンにすらみえた桂ひな太郎さん。しゃべりはもちろんおもしろいし、見た目もカッコイイ

相続についてのお勉強タイム

落語が終わると、桂ひな太郎と相続診断士による相続に関する解説が行われた。「遺言はパソコンで書いたものでもいいのか」「動画はOKか」(答えはどちらもダメ!)などの疑問に答えたり、どういったケースにモメ事=争族がおきてしまうのか、また、どのように対策しておくとモメない相続=笑顔相続となるのかを軽快な語り口で解説していく(桂ひな太郎氏は相続診断士の資格ももっている!)。これ、めちゃくちゃわかりやすいしためになる。相続する側の世代の方々はもちろん、相続を受ける側も知っておかないといけないことがめっちゃたくさんあると身に染みて感じた。本当に今日来てよかった。マジで人生変わったかも。

笑いも交えつつ相続を解説

来場者もさまざまな質問に挙手で応える!グルーヴ感満載の場内!

大切なのは想いを伝えるということ

今回この『笑顔相続落語』に参加していちばん感銘を受けたのは、想いをしっかりと伝えることができればモメ事が起きることは少ないというところ。例え遺言を残していたとしても、「この相続の背景にはどんな気持ちがあるのか」をしっかりと記していなければモメ事が起こってしまう。逆に、どんな想いで財産を残そうとしているのかがしっかりと伝われば、相続を受ける複数人のあいだに不公平があったとしても、それが受け入れられることが多いという。人間同士、何事もしっかりと気持ちを伝えることが大切なのだ。落語も心底楽しめたが、そんな大事なことを改めて教えてもらえた素敵な時間であった。次回は12月1日に『笑顔相続シンポジウム』として大阪で開催予定。もちろん落語も楽しめる。事前受付を開始されたので関西地方の人は要チェックだ!

イベントで配られた『笑顔相続ノート』。家族に対してどんな想いがあるのかを書いておくことで“笑顔相続”への手助けになるという。さっそく僕も親父に書いてもらおうと思いまーす!

Oh!Lee