ほとんどの社員が17時に帰る!? ブラック企業を経てステキな会社を立ち上げたパワフル女性社長を直撃

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[2017/4/28 17:00]

こんにちは。今日はちょっとアタシの将来について考えてみたいの。ほらアタシって、もう40も近いお年頃でしょ?(あと2年……) 相手いないけど結婚もしてみたいし、相手いないけどオンナに産まれたからには子どもだって産んでみたい願望もあるわけ。でも、仕事楽しいのよねー。子どもできたらせめて1年くらいは一緒に過ごす時間がほしいわって思っちゃうアタシもいるし(予定ないんだけど)、とはいえ仕事は辞めたくない。これって贅沢な悩みかしら? てか予定ないのにそこまで考えてるアタシっておかしい? みんなはどうなの? 知りたいー! ってタイミングで、書籍『ほとんどの社員が17時に帰る10年連続右肩上がりの会社』ってちょー気になるタイトルの著者である、岩崎裕美子さんにお話をうかがうチャンスをいただいたの! 岩崎さんが作った株式会社ランクアップは社員の51名中女性が47名、そのうちママが28名でお子さんが30人というとんでもない会社……。お会いする前からドキドキソワソワが止まらないわー!

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「こんにちはー!」って元気に入っていらした岩崎さん。岩崎さんはオーラをビシビシ発してる方で、圧倒的に自分とはパワー量が違う感じがしたわ。


残業しすぎて老け込んだ自分の顔を見て愕然

株式会社ランクアップ 岩崎裕美子社長

——まずは本の出版に至った経緯を教えてください。

直接のキッカケは“ほとんど残業しないで売上を上げ続けている。子育てしながら働きやすい会社”というテーマでヤフーニュースに取り上げてもらったことですね。“女性が働きやすい会社”というのがポイントになったんだと思います。

——そういった会社を作ろうと思ったきっかけは何だったんですか?

私が以前いた広告代理店はいわゆるブラック企業そのもので、長時間労働が当たり前だったから離職率が高かったんです。私自身は、仕事が大好きなので夜中まで働くのは苦じゃないんですけど、そういう生活では子どもを産めないんですよね。産んだら戻る場所がなくなっちゃう……つまりクビなんです。こんなに仕事が好きなのに、会社のために社長よりも働いて何十億円も稼いできたつもりなのに、たった1人子供を産んだだけで仕事を失うなんてツラすぎる!って思いました。だから私は、女性が子供を産んでも一生活躍できる会社を作りたかったんです。それは自分のためでもあり、自分と同じような悩みを抱える女性を救うためでもありました。

——わかります! 私も気づいたら仕事中心の生活で、子どもを産むイメージが全然持てないんです。でもだからといって起業しようと奮い立つところまではエネルギーが湧かなくて、結局現状に甘んじています。

私は一生活躍して働きたいという思いがすごく強かったんですね。当時の社長には、何度も「残業を止めて女性が働きやすい職場にしませんか?」とかけあってみましたが、社長は男性でしたし、長時間労働ありきで会社の売上を作ってきた方なので私の訴えは信じられないといった様子。「残業止めて売上落ちたらどうするの?」と言われるばかりで、論破できませんでした。もちろんいろんな提案をしたりと努力はしましたけど、なかなか残業分の穴埋めはできなかった。そして、残業しすぎて老け込んだ自分の顔を見て愕然。「自分で化粧品を作ってキレイになりたい!」って思ったんです。とはいえ化粧品の作り方も何もわからないのにいきなり飛び出しちゃったので、それはもう大変でした。実際に買った化粧品のパッケージに書いてある製造会社にひたすら電話をかけるという方法しか思いつかなくて……今思えば結構無謀なやり方ですよね。

『ほとんどの社員が17時に帰る10年連続右肩上がりの会社』

——そもそもどうしてそんなに仕事が好きなんですか?

仕事はやった分だけ人から認めてもらえます。広告代理店の営業の仕事なら、自分の提案でお客様が喜んでくれて、売上が上がるというレスポンスがすごく身近に感じられる。お客様に褒められたり、部下が成長したり、お客様の会社がどんどん大きくなったり……それが嬉しかったんだと思うんです。

——でも起業されて経営者となったら嬉しいことばかりじゃないですよね?

はい。会社がピンチのときもありました。残業もほとんどないし業績もいいのに、社員が暗い!なんで??っていう暗黒時代が……(笑)。でも私、広告代理店時代があったおかげで、テレアポが得意なんですね。会社を立ち上げたときと同じく、今度はコンサルと名の付く会社にかたっぱしから電話して「うちの社員がみんな暗いんです。助けてください!」って相談しました。

——ピンチを打破するエネルギーと勢いが、岩崎さんは人並み外れている印象です。私には真似できない気がするんですが、イチ社員レベルの私にもできる、残業しないで効率良く仕事をする施策ってありますか?

終わりを決めることですね。ママたちは子どものお迎えがあるから17時に帰らないといけないんです。寝ないでやって終わればいいか、なんて考えはない。だからどうしても仕事があふれてしまいそうっていうときは事前に相談してくれますよ。

終電が17時だと思えばいいんです

仕事中の様子

——自分で終わりを決めて、やり方を考えるのが大事ってことですね?

はい。「今日の仕事が終わったら帰ろう」じゃなくて、終電が17時だと思えばいいんです。それは男性も同じですよね。子どもが産まれたばかりで早く帰りたいのに、帰りにくい会社の雰囲気に流されているだけだったら、仕事が終わってからの時間は無駄。それって非効率で不利益です。

——「終電が17時と思えばいい」って名言ですね。それなら私にもできそう。

そうですよ。中小企業はただでさえ人手不足ですから、女性が働きやすい環境を整えなくてはいけないと思うんです。長時間労働さえなくせば、女性も働けるんですから。会社全体がそういうムードなら、男性だって働きやすくなります。男性だって毎日深夜まで残業しなくてはいけない状況だったら、長くは働けません。どんな人にとっても働きやすい環境であれば、人は減りづらくなります。そうしたら長くいる社員がどんどん経験を積んで、できる社員がさらに能力を向上させて活躍してくれるようになる……つまりは会社にとってもいいことづくめです。

——自分自身で改められることをちゃんと考えないといけないですね。

そのとおり。働き方もですが、自分の人生の方向性は自分の意志で決めるのがいいと思います。自分では変えられないからといってそれに振り回されてはいけません。自分で変われることに焦点を当てて考えてみた方が良いと思いますよ。


自分自身が変わらなくちゃいけないものなのね!

残業って会社の風土とか悪習とか、職種のせいだって思ってたけど……自分でできることもあるし、自分自身が変わらなくちゃいけないものなのね。それでも打破できなければ、職場に居続けることにギモンを持つことも大事かも。いや、アタシは怖くて辞められないけどね! でも「終わりを決める」ってのはものすごく参考になりました! 岩崎社長、ステキなお話をありがとうございましたーー!!!

プロフィール

いわさきゆみこ●1968年生まれ、北海道出身。広告代理店で15年間、取締役営業本部長として活躍。その後、自身の肌の悩みを解消すべく、一念発起して株式会社ランクアップを設立する。開発のモットーは「肌の変化を確実に実感できる化粧品」をつくること。そのモットーに基づいてつくられた『ホットクレンジングゲル』は毛穴に悩む女性に支持を得て、販売本数750万本を突破する。

株式会社ランクアップのみなさん

菊地ケロ