【破・天・荒】電車×ノイズ、盆踊り×DJ!? 『札幌国際芸術祭2017』のイベント内容がすごい
大友良英による『札幌国際芸術祭2017』
8月6日から10月1日まで北海道・札幌エリアで開催される『札幌国際芸術祭2017』では、ほかでは味わえない(というか、思いつかない?)ような異色の組み合わせのイベントたちが開催される。そのオンリーワンな音楽イベントとは……。

2回目の開催となる今年の『札幌国際芸術祭2017』では、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の音楽で知られる音楽プロデューサー大友良英をゲストディレクターに迎え、ミュージシャンでプロデューサーのOKI、編集者の都築響一、音楽家の灰野敬二、美術家の篠原有司男といった各業界からの著名人が集結。展覧会やトークイベント、オーケストラなど、さまざまなイベントが行われる。
しかし、開催されるイベントの中には、なんだかヘンテコなものも……。タイトルを見て思わず頭に「?」が浮かぶのが、『市電プロジェクト ~都市と市電~』の“ノイズ電車”と『DJ盆踊り in さっぽろ夏まつり』だ。
ちぐはぐ、ヘンテコ、でも面白い!
“ノイズ電車”は、2012年に行われた音楽イベント『フェスティバル FUKUSHIMA!』に端を発する、“ノイジシャン”たちが電車内で演奏を行う催し。同芸術祭では大友を筆頭に、中村としまる、テンテンコといったアーティストがノイズを奏で、観客たちはその音に飲み込まれながら、ライブ会場と化した市電で夜の札幌を巡る。
また、『DJ盆踊り in さっぽろ夏まつり』は、スタディスト(音楽家・著述・講師など多岐に渡る活動を包括する名称)を名乗る岸野雄一が指揮をとるイベント。岸野は近年「誰でもウェルカム、異次元空間を街の中に作り出すこと」をテーマに、コンビニや祭りなど、地域性の強い場所でDJイベントをおこなっており、今回のイベントでは、盆踊りとDJを融合させる。「DJ盆踊り」も“ノイズ電車”も、一見ちぐはぐな組み合わせによって、新しい“何か”を見せてくれそうなイベントだ。