「お勤めに行ってまいりました」EXILE ATSUSHIが矯正支援官への熱い思い綴る

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[2017/10/16 18:02]

「普通に生きていることがどれだけありがたいことか」

刑務所や少年院への慰問などを行い受刑者らの更生に協力する「法務省矯正支援官」として活動するEXILEのATSUSHI。そんな彼が10月16日にInstagramを更新し、矯正支援官への思いを綴った。

#atsushizm お勤めに行ってまいりました。今月は、日本にいる間に、何箇所か刑務所視察に行ってきます。行くたびにいつも感じるのは、やはり被害者の方々の気持ちを考えると、受刑者のみなさんはしっかりと罪を償い、更生してもらいたい。決して応援しているわけではなく、これからの日本に、犯罪が少しでも少なくなるために。杉良太郎先生のご推薦の元に、正式に法務省から矯正支援官を任命されたのだ。その任務を全うしたい。できる限り。今はただそんな気持ちでいます。. まだまだ問題は山積みだ。施設の老朽化。受刑者の人権問題と、出所後の生活や社会保障。受刑者の高齢化。刑期内での精神的改善。そして視察後に行った意見交換会で一番感じたのは、何より面倒を見る方の刑務官の不足だ。僕より歳下であろう、ある一人の女性刑務官に、この仕事をしていて喜びはなんですか?と質問してみた。すると、喜びは特にないと言っていた。僕はそのことが忘れられない。喜びや、やりがいなくして仕事が続けられるだろうか。何か喜びを見つけて感じてもらえないかと、胸が苦しくなった. もちろん中には、勤務歴30年以上のベテラン刑務官の方は、親が警察官で取り締まるのもそうだが、その後のケアをするのもまた興味があったと、内なるエネルギーと圧倒的な正義感に、胸が熱くなり、刑務官のお手本のような方の姿も、垣間見ることができた. そして僕がポスターをやらせてもらってる、刑務所内の医師の不足。そして、出所後の就職先を探す人の不足。これは良い就職先に就職できた受刑者は再犯率がものすごく低いらしい。分かる気もする。これらが解決されると再犯率が減り、結果的に犯罪が減るということになる。日本の犯罪の約50パーセントが再犯らしい。ということは、今刑務所にいる人たちが更生することができたなら、日本の犯罪の半分が減ることになる。僕にできることをしていきたい。そして、被害者の方々の気持ちを癒していきたい。今はただ、心からそう思うだけだ。とても普通に生きていたら、経験することのない、塀の中の世界。そこにしかない日本社会の闇の縮図がそこにあるのかもしれない。普通に生きていることがどれだけありがたいことか、毎回痛烈に感じさせられる。頭が爆発しそうだから、ちょこっと酒飲んで寝よう。お休みなさい… This month I’ll be visiting several prisons. When I think of the victims, those sentenced to jail must do their due time for their wrongdoings. Please don't get me wrong - I am not trying to support the inmates but I went so that I can understand how Japan as a country can move forward with less crime. Under the recommendation of Mr. Ryotaro Sugi, I was officially appointed as a Corrections Officer from the Ministry of Justice. I want to fulfill this mission as much as possible. There are still so many problems to overcome. The facilities are getting old, human rights concerns and the aging population of the prisoners. There are other issues too, such as the support for inmates after their release. The decrease in the number of criminal legal officers is also a big issue. I asked a woman working as a corrections officer who is younger than me, when she feels happiness in this job. She answered "nothing". I can't forget those words because I can’t imagine myself working for something where I don’t feel any satisfaction or any sense of reward. If you’re living an ordinary life, a world surrounded by a fence is something you don’t experience. I have to appreciate daily life. Ok, before my brain bursts I’m gonna sleep

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ASTUSHI Insgatram

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現在、活動拠点をアメリカに移しているATSUSHIだが、一時帰国の合間に矯正支援官としての活動も行っているようだ。同日更新したInstagramでは「お勤めに行ってまいりました」との書き出しから、施設の老朽化のほか、刑務官や刑務所内の医師が不足していること、さらに受刑者の出所後の就職先についてなど、さまざま問題に対しての持論を展開。そして「普通に生きていることがどれだけありがたいことか、毎回痛烈に感じさせられる」と矯正支援官を通して感じる思いについて綴っている。

2015年から活動

彼がどれだけ強い気持ちで矯正支援官の役割を担っているのかが伝わってくる同投稿。制服をまとった彼の写真の力強い表情からも、その責任感が伝わってくる。コメント欄にも「考えさせられました」といった主旨のコメントが多数寄せられているので、刑務所や受刑者の問題について考えるきっかとして同投稿に目を通してみてがいかがだろうか。

歌手・杉良太郎が特別矯正監として先頭に立ち活動を展開している法務省矯正支援官。2015年に1期として委嘱されたATSUSHIは、現在も2期として継続して活動を続けている。

[耳マン編集部]