三島由紀夫の怪作がドラマ化……主題歌は人間椅子の書き下ろし曲!「我々がやらなくて誰がやる」

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[2017/12/20 12:00]

三島由紀夫の怪作が連続ドラマ化……主題歌は人間椅子!

2018年1月13日よりスタートする中村蒼主演の連続ドラマ『三島由紀夫「命売ります」』の主題歌を3ピースバンド人間椅子が担当することが決定した。日本文学と和の世界観で独自のロックを追求する人間椅子が、三島由紀夫による晩年の怪作を21世紀に蘇らせる!

人間椅子。左からナカジマノブ(ドラム、ボーカル)、和嶋慎治(ギター、ボーカル)、鈴木研一(ベース、ボーカル)

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三島のベストセラー『命売ります』が映像化するのは今回が初めて。同作は自分の人生の行く先を悟った男が“命を売ること”を始め、企みをもつ依頼人たちと駆け引きをしていく物語。命を軽んじていた男が命の重さを突きつけられる、先が読めない究極の人間ドラマとなっている。

ドラマのために楽曲を書き下ろし「我々がやらなくて誰がやる」

同作を映像化するにあたり、プロデューサーの森田昇氏が主題歌を人間椅子にオファー。楽曲の書き下ろしを“ダメもと”で打診したところ、同バンドのメンバー和嶋慎治(ギター、ボーカル)が「我々がやらなくて誰がやる」と快く承諾。その後、できあがった楽曲『命売ります』(作詞・作曲/和嶋慎治)を聴いた森田氏は「この作品で人間椅子に頼まず誰に頼む!」と痛感したという。同ドラマには中村をはじめ、前田旺志郎、田口浩正、YOU、田中泯といった個性的な面々が出演予定。2018年1月13日からスタートし、毎週土曜日21時よりBSジャパンにて放送される。

人間椅子、初のZeppDiverCity公演のライブ映像も公開に!

なお、人間椅子が10月から11月にかけて開催していた全国ツアー『異次元からの咆哮 ~リリース記念ワンマンツアー~』から、ツアーファイナルの東京・ZeppDiverCity公演のライブ映像が本日20日よりYouTubeにて公開された。彼らは2018年1月22日には東京・TSUTAYA O-WESTにて『人間椅子提供 地獄の感謝祭~第一弾』としてDOOMとのツーマンライブも開催予定なので、こちらも合わせてチェックしてほしい!

和嶋慎治(人間椅子)コメント

人間椅子には、文芸作品に着想を得た楽曲が数多くあります。三島由紀夫以前と以後では文学の質が変わった、とはよく言われる例えですが、なるほど好みとはいえ僕らの採り上げる小説群も、ほぼ三島以前のものに限られていたりします。そんな僕らが、三島由紀夫原作のドラマに主題歌をつける──この上もない光栄な話だと思いました。
気をつけたのは、読書感想文のようにならないようにすること。原作の持つ厭世観、一度は捨てたはずの命が惜しくなるところ、あるいは本当には生きていないかもしれない主人公の前半生...それらをどうエッセンスとして表すか。結果的に、不協和音とアップテンポで焦燥感を、リズムチェンジで捨て鉢感を、歌詞の面では命の大切さを問う形でまとめてみま した。羽仁男のある種リアリティのない生活は、21 世紀の今こそ共感を呼ぶものかもしれません。放映が今から楽しみです。

プロデューサー森田昇氏 コメント

この作品の主題歌をどんなミュージシャンにお願いするかと考えた時、真っ先に思い浮かんだのはイカ天時代からファンでもある人間椅子でした。イカ天時代の江戸川乱歩『陰獣』やデビュー曲の太宰治『人間失格』などのラインナップがあるため、三島由紀夫『命売ります』もあるかと調べましたがありませんでした。
放送までの時間的余裕も無い中、楽曲の書き下ろしの依頼をダメもとで打診してみました。しかし、新アルバムのリリースタイミングでもなく、またツアー真っ只中でもあるため、あきらめようと思う中、直接ギターの和嶋さんと会える機会がありました。そこで企画内容を説明し相談してみると、和嶋さんは「我々がやらなくて誰がやる」とおっしゃって引き受けてくれました。スケジュール的にもとても大変だったと思います。しかし、あがってきた楽曲にはぶっ飛びました。予想をはるかに超えるヘヴィさとスピード感。そして独特の歌詞と呪文のようなフレーズ。 まさに人間椅子。「この作品で人間椅子に頼まず誰に頼む!」と痛感しました。

『人間椅子「異端者の悲しみ -Live at Zepp DiverCity Tokyo-」』
[耳マン編集部]