日比谷線の車内BGMにあの“鉄道好き”ミュージシャンが言及「音楽とか車内で流さないでほしい」

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[2018/1/26 18:07]

東京メトロ日比谷線、車内BGMの試行運用を発表

東京メトロが1月24日、日比谷線1300系車内にて「より快適な車内空間を演出することを目的」として、1月29日より日中時間帯の一部運行においてBGM放送を試行運用することを発表した。

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東京メトロのオフィシャルサイトによると、BGM放送が試行運用される1300系車内には高音質ステレオ放送システムを搭載し、よりクリアな音質でBGMを楽しめるとのこと。なお、放送されるBGMはクロード・ドビュッシーの『月の光』をはじめとするクラシック音楽や、ヒーリング音楽が予定されている。

“鉄道好き”として知られるくるり岸田が言及「音楽とか車内で流さないでほしい」

これについて、大の鉄道好きで知られるロックバンドくるりのメンバー岸田繁(ギター、ボーカル)がTwitterにて言及。彼は「日比谷線だけじゃなく電車乗ったら、聴きたい音楽をイヤホンかヘッドホンで好きに楽しめばいい」と前置きし、「俺は電車のモーター音とか機械の動作音、ジョイント音などを集中して聴いているので、音楽とか車内で流さないでほしい」と主張した。岸田は深夜バラエティ番組『タモリ倶楽部』にて、タモリ率いる『タモリ電車クラブ』の会員として出演した際、走行する電車の車内で床に耳をつけてモーター音を聴いたり、持参した機材でその音を録音するなど、電車の“音”に対してマニアックなほどの深い愛情を示していた。そんな彼だけに、今回の出来事には思うことがあったようだ。

くるり。左から佐藤征史(ベース)、岸田繁(ボーカル、ギター)、ファンファン(トランペット、キーボード)

続けて岸田は「公共施設にしろ、飲食店にしろ、BGMはちゃんと考えて機能させないと、機能しない。音楽をなんかのついでにすると音楽の神様多分おこる」「電車の神様もプシュ〜!て言うてるよ」と、独特のユーモアを交えてミュージシャンとしての視点からも見解を綴った。

岸田繁 Twitter

ネットでは同調意見も多く寄せられる……

これらの投稿について、ネットでは「同意。電車の放つ音もまた楽しい音なのです」「激しく同意です。電車は静かに乗りたいです」「岸田さんが言うと説得力ある」「気持ちが伝わってきました」と理解を示す意見が多く見受けられるほか、「岸田さんの気持ちは痛いほど理解出来る。理解出来るんだけど、その意見が一般人に理解出来るかは別ですよね」とのコメントも寄せられている。

今回発表された車内BGMはあくまで“試行運用”とのことだが、ネットを中心に賛否両論の意見が寄せられ、多くの人々がこのニュースに関心を寄せていることがうかがえる。今後の展開にも注目していきたい。

『くるり - 赤い電車』
[耳マン編集部]