あのカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』を部活動にしている会社があるという噂

特集・インタビュー

[2018/7/9 12:00]

マジック:ザ・ギャザリング!?

ITソリューションを中心にさまざまな事業を手がけている株式会社LOWCALが部活動として、6月よりマジック:ザ・ギャザリング部を発足させたとの情報をキャッチしました。マジック:ザ・ギャザリングは1993年に発売されたカードゲーム。遊戯王やデュエルマスターズなどいろいろなTCG(トレーディングカードゲーム)がありますが、世界中でもっともよく遊ばれているTCGです。わたくし、カードゲームをほとんどやったことがないため、やり方やルールはまったく知らないのですが、この奇妙な(?)部活動の真相を探るべく株式会社LOWCALさんに行ってまいりました!

こちらがマジック:ザ・ギャザリングで使用するカード。英語&日本語のカードがあります

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む、難しい……

同社では2017年から積極的に部活動に取り組んでおり、ボクシング部や軽音部など、全部で6つの部があるそうです。そして、いちばん新しくできたのがこのマジック:ザ・ギャザリング部。なお、最初にできた筋トレ部はつい先日、廃部になってしまったとか……。まずは、せっかくなのでマジック:ザ・ギャザリングのやり方&ルールについてうかがいます。

イラスト入りのマットを使います。雰囲気がありますねぇ

部長の深田さんにルールを聞いてみました。

「ライフが20点あって、いろんな魔力を使って相手のライフを削っていきます」
……は、はい。

「魔力の源になる専用のカードを配置して……」
……むむむッ?

「マークひとつにつき魔力を発動でき……」
!!!???

す、すみません! カードには“土地”と“魔力”という種類があって、カードの置き方や向きなどで判別するみたいなことはなんとなくわかったのですが……わたくしには難しすぎてイマイチ理解できませんでした。丁寧に説明してくださったのに、申し訳ないですッ! さて気持ちを変えてマジック:ザ・ギャザリング部についてお話をうかがいます。

説明を聞きながら必死に理解しようとするのですが、脳がそれについて行けませんでした……
深田さんは同社の事業部門長/執行役員です

――LOWCALさんでは部活動が盛んなのですね。

弊社の社員はお客さまのところに常駐していることが多いので、社員同士が絡む機会があまりないんです。そうした社員間のコミュニケーションやチームワーク向上のために、弊社では部活動を推奨しているんです。部活動には役職者も参加しているケースが多いため、ふだんあまり話さないような人ともコミュニケーションを取ることができるようになってきました。

――マジック:ザ・ギャザリング部を発足させようと思ったきっかけは?

弊社と同じくシステム開発をしている会社が求人に「マジック:ザ・ギャザリングが好きなこと」という文言を入れて人員募集をかけたんです。それでその会社には30人〜40人の応募があったらしいんですよ。私も小学生の頃にこのゲームをやっていたこともあって、こういう採用方法っておもしろいなと思ったんです。

――確かにそれはおもしろいですね。

マジック:ザ・ギャザリングは非常にロジカルな動きをするので、エンジニアでこのゲームをやっている人は多いんですよね。なので、これを部活動にして人数を集めて、今後の採用などに役立てられないかなと思ったのがきっかけです。ルールが難しいし、人によってルールに対する認識が違ったりもするため教え合ったり喋りながらやることになって、それがコミュニケーションにも繋がっています。毎週木曜に集まって19時半から22時ぐらいまでやっています。

――今、部員さんは何人いらっしゃるのですか?

今は9人です。まったくの初心者も2人〜3人います。

――いろいろなカードがあるようですが、高いカードとかもあるのですか?

私が持っているカードで一番高いやつは6万円……。

――え!6万円ですか!?

嫁にこっぴどく怒られました(笑)。

――そりゃ怒られますよね……。でもそれくらいこのゲームに夢中っていうことですね! 今後の部活動の目標みたいなものはありますか?

マジック:ザ・ギャザリングの企業対抗戦がありまして、そういう大会に出たいと思っています。企業との繋がりが増えたり、エンドクライアントを増やすきっかけにもなると思いますので。また、動画も配信してYouTuberのようにウェブからのアプローチで会社宣伝もできたらいいなと思っています。

――夢がありますね!

マジック:ザ・ギャザリングをやっているとオタクってイメージも若干あると思いますので、そういうイメージも変えたいです! 女性にやってもらいたいし、小さい子にやってもらいたいです! とても頭を使うので、頭のいい体操になるし、教育にも役立てられると思っています。

――LOWCALさんの今後の展望も聞かせてください。

今後は農業とAIをかけ合わせたサービスを開発していこうと考えています。弊社は「人を育て産業を作る」という理論を掲げているのですが、実は弊社の原点は、社長の実家で栽培された農産物を全国に卸す事業でした。なので、原点回帰というか、その農産物の収穫を小さい子に体験してもらうというアイディアがあり、実際に体を動かして、食育というものにも繋げられるようなことができれば良いなと考えています。そういうときに子どもたちとマジック:ザ・ギャザリングをやれたら最高ですね!

これが6万円もするカード!

ルールを覚えたい!

マジック:ザ・ギャザリングについてとても楽しそうに語る深田さんの姿が印象的でした。童心に返ることができるものがあるってとても素敵ですね。わたくしの足りない脳では、この取材だけではちゃんとルールを理解することができませんでしたが、おもしろそうなので勉強して覚えたいと思いました。さすがに何万円もするカードは買えませんが(笑)。みなさまも、マジック:ザ・ギャザリングに興味がわいたらぜひともチェックしてみてくださいね!

高山こうすけ