酒井健太(アルコ&ピース)『チャンサカの気まぐれパンチライン』第28回:川崎ハロウィン
音楽好きでラッパーとしてもひっそりと活動、一部では「ラジオスター」と呼ばれていたりもする鬼才(!?)アルコ&ピース酒井健太によるフリースタイルコ・ラ・ム!(月1回更新予定!)
ばちげーからの……
川崎ハロウィンやらなくなるって。
寂しいね。
つっても川崎に住んでた頃なんて一回も行ったことなかったけど、むしろ駅前混むからだりーぐらい思ってた。
地元民なんてそんなもん。
初めて参加したのは30過ぎてから。
たまたま仕事で一緒になったライオンロックっつー後輩と「あ、今日川崎ハロウィンだ。行く?」ってなってマネージャーと4人で行ってみた。
つーかライオンロックの2人と遊ぶの初めてだったわ。
向こうからしたらこえーだろーな。
初めて遊ぶ先輩の遊びが川崎ハロウィンって。
俺だったら風邪気味っつって断るけどな。
ライオンロックふたりとも来た。
ボケの小林が「一旦家帰ります」っつーから、「いや、みんなで川崎行って100均で衣装買ってハロウィン参加しよーよ」っつっても聞かない。
「マジで一旦帰ります!」の一点張り。
はいはい。
バックれね。
今のワケーやつバックれ下手かよ。
「親戚が入院してて家族でお見舞い行かなきゃなんで(汗)」でイッパツなのに。
仕方ないからマネージャーとツッコミの長峰と川崎の100均であーだこーだ言いながらサングラスやら布やらカチューシャやら買って川崎の裏路地で着替えてもう無理矢理ハロウィン風な格好して、ハロウィン一色の川崎の街歩いてたら、もうみんな仮装がレベチなのな。
すんげークオリティー高いゲームのキャラとかアニメのキャラとかみんなでミニオンの格好してるやつとか。
ガチのチューバッカもいた。
マジでやべーとこ来ちまった。
俺ら100均のグッズでテキトーにハロウィン風に見せてたけど、これは、ばちげー。
みんな写真撮りあったりしてるけど、俺らマジで一回も声かけられなかったし、早く衣装脱ぎたかった。
完敗。
0-100。
これはダメだ。悔しいけど帰ろか。
みんなで肩落として川崎駅に向かってたら……遠くから長めのマントを羽織った男がスタスタ歩いてくる。
あんなやつばっかだもん。
マジで川崎ハロウィンはガチだわ。
とか話してたら。
「酒井さん……お待たせしました」
マントの男は一旦帰ってドラキュラの格好してから川崎来た、ライオンロックの小林!!
これならいける!
マジでピッコロの登場パターン。
かっこよかったなー。
小林。
一気に士気が高まり、みんなでもう一度メインストリートを歩く。
「写真撮ってもいいですか?」
きたきたきたーーーー!!!!
俺らも仲間に入れてもらえたーー!
ドラキュラ小林が来てからマジで無双状態。
小林無双。
1/319。
そっから写真撮ったり撮られたりして、初の川崎ハロウィンは結果的にめちゃくちゃ楽しかった。
あれから3年くらい経つかな。
また川崎ハロウィン行きたかったけど、もうないのか。
寂しいけど……しゃーないな。
あ、やべ。
てかあれ以来ライオンロックと遊んでないわ。
(※次回は11月中ごろ公開予定!)