酒井健太(アルコ&ピース)『チャンサカの気まぐれパンチライン』第47回:ラップ
音楽好きでラッパーとしてもひっそりと活動、一部では「ラジオスター」と呼ばれていたりもする鬼才(!?)アルコ&ピース酒井健太によるフリースタイルコ・ラ・ム!(月1回更新予定!)
韻かっけー。韻マジかっけー
今回はラップだよラップ。
イエイエイエ。
僕ら世代は高校生のときにみんな聴いていたKICK THE CAN CREWとかRIP SLYMEが、ラップとの出会い。
僕はミーハー中のミーハーですから、みんな聴いてっから聴いてみよって聴き始めた。
めちゃくちゃかっけかった。
おい! こんなイケてる兄ちゃんたちがイケてる格好してイケてるメロディで、そのなかに日本で古くから言葉遊びとして用いられてきた“韻”を駆使してやがるぜ!
韻かっけー。
韻マジかっけー。
単純も単純。
そっからズブズブっとヒップホップにのめり込んでいた友達もいた。そいつは川崎クラブチッタでヒップホップのイベントがあるたびに行ってて、ZEEBRAさんと握手して「生ZEEBRAまーじいかちー」とか言ってたわ。僕はそうじゃなかった。
ただ単純に聴いている音楽のなかでロックもあって歌謡曲もあって洋楽もあって、そのなかにラップっていうジャンルが追加されたって感じ。
そこから10年くらい時が経って、夜ひとりでベッドに入りながら何気なくスマホで動画を観ていた。
関連動画を数珠繋ぎで辿っていたら、フリースタイルバトルの動画が出てきた。
確かGOLBYさん vs NONKEYさんのバトルだったと思う。
まず、
これなんだ?からはじまって、
あー8小節で、なるほど。
あ、お互い即興で韻踏んだり、、へぇ。
即興なん!?!??!
え、これ即興!!??
すごすぎねーか!!
ちょ待ってや!!!
もう一度観直す。
特にGOLBYさんが印象的で、韻がバカ固くてビートアプローチも完璧で、本当に音源かと思った。
「その手のディスなら経験済み、かわして打ち込む正拳突き」。
ここめちゃくちゃかっけー。
のちにGOLBYさんと会う機会があって、「GOLBYさんの動画観てフリースタイルハマりました」って伝えられた。
とにかくかっこよくて、よく即興で韻が踏めるなぁっと感心して動画漁りまくった。
R-指定さん、晋平太さん、鎮座(DOPNESS)さん、漢さん、などとにかくデータ制限ギリギリまでフリースタイルの動画観てた。
いろんなスタイルがあっておもれー。
まだ世間にはそんなに浸透してなくて、後輩にこれすげーから観てってR-指定さんの動画観せまくってた。
バイト先の居酒屋とかで韻踏めるか頭のなかで試してたこともあった。
「黒霧島、、、きりしま、、いいいあ、、自力だ、、黒霧島!自力だ!イエ」。
そこからまた数年経って『フリースタイルダンジョン』という番組が始まり、フリースタイルラップというものが世間に浸透していった。
以前からフリースタイルというものを知っていた僕からしたら、とんでもない番組が始まった感じがした。
この人たちまじすげーから日本中見てて。って感じだった。
一視聴者として毎週楽しみにしていたが、とあることがきっかけで自分もフリースタイルの大会に出ることに。ボコボコにやられて帰ってきましたわ。
やってみて改めてわかったけど、マジですげーわ。あの人たち。
今も移動中だったり寝る前にYouTubeでフリースタイルバトルの動画を観ている。
まだまだかっこいいラッパーの人たちがたくさんいる。
最近だとMU-TONさん vs ¥ellow Bucksさんとか、即興すぎてリアルすぎてめちゃくちゃかっこいい。
こんなんずっと観てられる。
怒られない程度にそっと陰から応援してます。
ビッグリスペクト!
イエ!!
(※次回は6月中ごろ公開っつー話!)