関ジャニ∞渋谷すばるが使っているあの変わったギターは一体!? 『関ジャム』back numberセッションでも登場

連載・コラム

[2015/12/7 22:46]

 12月6日に放送された『関ジャム 完全燃SHOW』で、ジャニーズグループ関ジャニ∞が、ゲストのback numberとともに同バンドの楽曲『ヒロイン』をセッションした。

 このセッションでは、関ジャニ∞の大倉忠義がタンバリンとボーカルを担当した。このタンバリンはback numberの清水依与吏(ボーカル&ギター)のこだわりの機材。そんなタンバリンを叩きながら優しい歌声を響かせる大倉の姿に、魅了された視聴者も多いだろう。

 その一方で、大倉と同じくボーカルを担当した渋谷すばるが使っていたギターが気になった人も多いのではないだろうか。一般的なギターにはネックの先端部分に“ヘッド”と呼ばれる箇所があるが、渋谷のギターにはヘッドがない。また、ボディも一般的なギターのような形ではく、四角い箱のような変わった形をしている。

 このギターはスタインバーガーという楽器メーカーのGLというモデルだ。GLは1983年頃に同社の創業者ネッド・スタインバーガー氏によって開発され、斬新なギターとして注目を集めた。デザインだけでなく使用材も特殊で、温度や湿度に楽器の状態が左右されないよう、ネック&ボディにはグラファイトという素材を使用している。この素材は軽量であり、かつボディは内部が空洞になった構造を採用しているため、とても軽い。強固さと取り回しの良さ、そして奇抜なデザインを兼ね備えたモデルとなっている。

 渋谷が使用しているのは、GLシリーズの中のGL-2Tというモデルだと思われる(年代は不明)。現在は生産が終了しているレアなモデルだ。硬質なグラファイト材を採用したことによるクリアなトーンと、空洞のボディが生むふくよかな鳴りを併せ持つサウンドが特徴。今回演奏した『ヒロイン』の温かいサウンドを考慮した楽器のチョイスだったのかもしれない。なお、GL-2Tは音程を上下させることができるトレモロユニットというパーツをボディエンド(ボディの端)に搭載しているが、渋谷は演奏性を考慮してか、そのアーム部分は外しているようだ。なお、このギターはヘッドがないためチューニングもボディエンドで行う。

スタインバーガーのGL-2T。ボディの端(左側)についているのがトレモロユニット。そこから伸びた銀色のバーがアームだ

 スタインバーガーのギターを使っているプレイヤーは少ないが、ギターマニアとして知られる世界的ギタリストのエディ・ヴァン・ヘイレンも使用していたことがあるなど、マニア的な人気がある。そんなスタインバーガーを自然に使用している(しかも似合っている)渋谷は、なかなかマニアックなセンスの持ち主だと言えるだろう。いつかぜひ、彼のすべての使用機材を見せてもらいたい。

[耳マン編集部]