マツコ『月曜から夜ふかし』でブレイク!千葉のスター・ジャガーさんのライブが濃厚だった
翔やん・マツコも賞賛の“千葉の英雄” ジャガーさん
みなさんはジャガーさんをご存知だろうか。
千葉県出身のミュージシャン、綾小路翔(氣志團)からは“千葉の英雄”として賞賛され、同じく千葉出身のタレント、マツコ・デラックスは自身が出演するテレビ番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)で「千葉県民はジャガーを見てきたから強い」と紹介しネットでも話題になっている。
1985年から千葉のローカルチャンネル・チバテレビの放送枠を買い取り、自ら制作・出演する5分間の番組『ハロー!ジャガー』を毎週放送。金髪でウルフカットのロングヘア、スタッズが打たれたロックスター的な細身の衣装、奇抜なメイクがトレードマークでタレントやミュージシャンとして活動している。実業家としての一面も持ち、洋服直し店や美容室、広告看板制作業、クリーニング店などさまざまな店を経営。ちなみにファンは“ジャガー” と呼んではいけず“ジャガーさん” と呼ばなければならないらしいので、ここでもさん付けでご紹介する。
ジャガーさんは宇宙人! でも千葉在住! そこは察しよう
そんなジャガーさんはジャガー星出身の宇宙人で、普段は宇宙船に乗って移動。年齢は不明。どうやらジャガー星には年齢という概念がないようである。
しかし基本的には千葉県で活躍……という、突っ込みどころが多いというか、まあ、あの、なんていうかそういう世界観の方なので、大人である耳マン読者のみなさんには察してほしい。そして詳しくはググッてウィキっていただきたい。
日頃からおもしろい人やものに対し目を光らせ、“感性” を大切にしている耳マン研究所(編集部)は、ジャガーさんに注目。12月12日に開催されたトークイベントに潜入することとなった。
まずホームページがヤバイ 目がチカチカする
まず注目したいのはジャガーさんのホームページだ。ページの訪問者数が表示されているところなど、ゼロ年代のインターネットを思い出させるような雰囲気。キリ番を踏んだら掲示板で報告しなければならないような気がしてくる。そして蛍光黄色の背景と青い文字がサイケデリックで目がチカチカする。そして「12月12日(土曜日)20:30〜 やりますヨォ〜!!」というテンション高めの告知からの「40分位。」という現実的な数字。温度差がすごい。
土曜の夜の渋谷 続々と人が集まる
一抹の不安を抱えながらついにイベント当日を迎える。会場である『道玄坂ロック』は怪しげな雑居ビルの5階にあった。なお、4階は「東京ガールズバーランキングNo.1」と謳われているガールズバーのようだ。
開場時刻の20時になるとビルのなかに続々と人が集まってきた。おそらく同イベントのお客さんたちだろう。年齢は30代〜40代くらいの方が多く、男女の比率は6:4くらい。指示がなくても自然にきれいな列が作られており、ジャガーさんのファンには真面目で常識的な方が多いのであろうと実感。開場時刻になるとお店のお姉さんが出て来て「ジャガーさんはただ今リハーサルをしていますので、10分ほどお待ちください」とのアナウンスが。ジャガーさんがリハーサルをしているという事実を告げられただけなのに、なぜこんなにドキドキしてしまうのだろうか……。
まさかのカウンター入り
店内に入り取材だということを伝えると、「狭いんで、中にどうぞ!」と言われカウンター内に入れてもらうことに。えっなんだかバーで働いてる人みたい! オシャレだし超嬉しい! お酒もいっぱいあるしレコードもすごいコレクションされてる! ここにジャガーさんが来るのかぁ……♡ そんな気分で浮かれてしまったものの、店内は満員でお店の方も忙しそう。カウンター内のお姉さんたちを観察していると、紙に何かを書き始めた。人の名前が羅列されている……これはいったい何なんだろう……?
ジャガーさん登場!
そんななか、あっという間に開演時刻になり、ジャガーさんが登場! 会場も盛り上がる! ジャガーさんは黄緑色のヒョウ柄のジャンプスーツを着用。山本寛斎がデザインしたデヴィッド・ボウイの衣装みたい!(個人の感想です) とにかくスタイルが良く、スマートで足が長い。顔も小さくて確かに宇宙人的な雰囲気のある方だ。そして「今日は全員の名前を呼んで歌を歌います。だいたい1時間くらいかけて新曲をつくりました。その曲を1番最後に全員の名前を絶叫して歌います。カンペを見ながらアドリブで歌詞を変えます」と説明。さっきの紙はこのための準備だったようだ。なお、この公演はカメラ撮影・ビデオ撮影大歓迎、インターネットにアップするのもOK。ジャガーさんいわく「地球上の世界のみなさまに発信してください」とのことだ。ジャガーさんはおそらく持参されたパソコンを見ながら、やたらとエコーがかかったマイクでトークを開始。常に敬語で、おっとりとした上品なしゃべり方。そして、体が結構小刻みに揺れている。
ジャガーさんの自己紹介
「今は人間みたいな格好をしてますけど実際は違います」とジャガーさん。「普段は宇宙を飛行している」とNASAの衛星から撮影された写真をモニターに映し、「ジャガーの住まいというか、おうちというか、そういう星」であるジャガー星の説明をしてくれた。ジャガーさんはジャガー星出身でありながらも、「普段は千葉で1番高いのこぎり山という山にある洞窟のなかにいる」ことになっているそうだ。まあ、あの、なんていうか、そういうことみたいです!
ニューアルバムを制作中 音楽の話も
ジャガーさんは現在ニューアルバムを製作中のようで、2016年2月から3月頃には発売できる予定だという。今は4曲ほどできあがっているそうだ。
また、ジャガーさんの代表曲とも言える『ファイト!ファイト!ちば』(2005年・アルバム『TIME MACHINE』にも収録)のエピソードも語ってくれた。同曲はテレビ番組に出演する際に「ただ出演するだけではつまらないから」という理由で作った歌なのだという。なんてサービス精神が旺盛なんだ! この曲のシングルは発売日初日に完売し再プレスされるほどの人気ぶりを見せる。その後アルバム『タイムマシーン』を発売し、こちらも完売。現在はAmazonやジャガーさんのオンラインショップ『ジャガーショップ』で購入できるが、一般のレコード屋さんには置いていないとのこと。
代表曲『ファイト!ファイト!ちば』を歌う
そして同曲の1番を熱唱。あれ……これはもしかして……口パ……?あれ?…かぶせてる……? いや、細かいことを気にするのは野暮だ。今目の前でジャガーさんがパフォーマンスをしてくれていることが何よりも貴重なことなのだから……。ジャガーさんは力強い歌声で『ファイト!ファイト!ちば』を熱唱してくれた。
テレビの話
歌い終わったジャガーさんはテレビの話をしてくれた。『月曜日から夜ふかし』に出演する際、3日の制作日数をかけてマツコさんの曲を作ったが、“いきなりマツコさんに聴かせるとビックリしてしまうかもしれない” という理由で直前になって披露できなくなってしまったそうだ。その曲はニューアルバムには収録されるかもしれないとのこと。すごく気になる。ジャガーさんは12月21日に放送される同番組にも出演予定。『宇宙船ジャガー号』からの同時中継で、宇宙船の内部の様子も映るかもしれないそうだ。「出演が正式に決定したら、またTwitterで告知します」とのこと。ジャガーさんは割とインターネットを駆使しているようだ。また、バラエティ番組『指原カイワイズ』(フジテレビ系)に出演した話も。「これはイマイチ反響がなかった」そうだが、あまりにも現場が盛り上がって、当初15分の収録の予定が1時間くらい撮影されていたそうだ。「番組をジャガースペシャルでやるかという話もあったんですけど、実現しませんでした……」と言う姿は悲しげであった。いつかジャガースペシャルを期待したい。
今日のために作られた特別曲を披露
ここで先ほどお店のお姉さんたちが書いていたカンペが登場。そこには会場にいる約20名くらいの名前がびっしりと書かれている。ジャガーさんは新曲(タイトル不明)を披露。ブルージーなトラック(音量大きめ)に合わせ、語り口調で歌唱してくれた。個人的にジャガーさんはウィスパーボイスで歌われているイメージがあったが、この曲では男らしくて歌っていて、渋くてカッコイイ。「お前はどこに行ったんだよぉ〜」などの歌詞も入り、次々と今日来ているお客さんの名前を絶叫。「早くジャガーのところに帰って来いよ〜ユミィ」という歌詞で曲は突然の終了。
あっという間にイベントも終わり……質問コーナー
ジャガーさんの生歌を聴き、イベントはそろそろ終了に。かなりあっという間に感じちょっぴりさみしかったが、当初から“40分位” の予定だったのだから仕方ない。ここでジャガーさんは「最後に質問ありますか?」と、面接の最後のような感じでナチュラルに質問コーナーを始める。お客さんからは「今後のライブの予定はありますか?」との質問が。残念ながらライブの予定は未定だそう。続いて「ジャガーさんの好きな食べ物と嫌いな食べ物は何ですか?」との質問が投げかけられた。ジャガーさんは宇宙人なので基本的には食べ物を食べないが、人間のふりをしているときはお魚が好きだそうだ。かわいい。また、「ジャガーさんの平熱は何度ですか?」というコアな質問に対し、「宇宙人なので体温はありませんが、普通にあったかくなるときもあります」との答えが。いったいどんなときに“普通にあったかくなる” のか気になる。また、「最近ブレイクしかけているジャガーさんですが、来年の目標は?」という質問には、「アルバムを仕上げることです」と硬派な回答。ただ今製作中のアルバムには悲しげな曲も収録されるようで、ジャガーさんは悲しい曲のときは涙をボロボロ流しながら録音するそうだ。感受性が豊かなんですね……。また、最後にジャガーさんのホームページを検索する際には、自動車のジャガーのページが出てきやすいので、「ジャガーさん」などと検索するとわかりやすいと教えてくれた。なんて親切なの!会場は和やかなムードに包まれ、イベントは終了した。
結論:ジャガーさんは優しい宇宙人だった!!!
ジャガーさんはとても親切で、イベント終了時には出口でひとりひとりにサイン入り色紙を手渡し、お見送りしていた。“サイン入り色紙” のことを“色紙入りサイン” と言い間違えてしまうところも大変キュートである。ジャガーさんは写真撮影や握手などにも優しく応じており、写真撮影の際には自らポーズをとっていた。ひとりひとりの目を見ながらコミュニケーションを取っている姿は、アイドルで言うとまさに“神対応” だろう。
そんなジャガーさんは、上品で優しくてちょっと天然ぽくお話する姿と、激しくエモーショナルに歌う姿にとてもギャップがあり、とってもチャーミングな方であった。今日は貴重な生ジャガーさんのパフォーマンスを観れて本当に良かった!これからも耳マンはジャガーさんに注目し、応援させていただこうと思います!!!