オバッチの『ロックな食生活』【第1回:Welcome To The ジャケ弁~ジャケ弁の作り方~】

連載・コラム

[2015/11/5 00:00]

ジャケ弁とは?
「ジャケ弁とはミュージシャンのアルバムジャケットを、お弁当で再現した“ジャケット弁当”の略語である」by オバッチ

みなさま、こんにちは。ジャケ弁という単語がどこまで浸透しているのかわかりませんが、ジャケ弁という妙なお弁当を思いつき数年間作り続けているオバッチと申します。このたび、ご縁がありまして『耳マン』で連載をさせていただくことになりました。
ジャケ弁てなんだ?と思っている方に、とりあえず過去に作ったジャケ弁をお見せしますね。

こんな感じで食材を使ってアートワークを再現しています。

今回は第1回ということで、ジャケ弁の作り方を順を追って説明していきましょう。なんのジャケ弁を作るかといいますと、題名を見てわかる人はわかると思います。今回作るジャケ弁はこれ!

ガンズ・アンド・ローゼズ 『アペタイト・フォー・ディストラクション』

本日から11月なので『ノーベンバー・レイン』(※ガンズの代表曲)ってことでガンズです。『ノーベンバー・レイン』が収録されてるのは『ユーズ・ユア・イリュージョンI』というアルバムなんですが、そのジャケ弁は前に作ってるんですね。なので今まで難しくて作ることを避けていたこのアルバムに挑戦します。大変そうだニィー!ニィー!


ジャケ弁を作る準備
作るジャケットが決まったら、食材の準備をします。普通のスーパーで買えるものばかりです。 続いて道具を準備します。特別な道具も使用しません。

食材 ご飯、黒米、焼き海苔、カマボコ、パプリカ、卵、昆布の佃煮、ケチャップなど
道具 お弁当箱、サランラップ、ナイフ、お箸、ピンセット、眉毛用ハサミ

準備が出来たら、作るアルバムを聴きながら作りましょう♪
(♪テテテテン テテテテン テケテケレテテテ テレレレレ~ ※『ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル』のイントロ)


ジャケ弁を作る
(1)ご飯を炊いてお弁当箱に入れます。
(2)ご飯の上に焼き海苔を敷きます。
(3)黒米で炊いて紫になったご飯を、焼き海苔の上に乗せて十字架の形にします。
(4)卵を溶いて薄焼きにします。半分を細い線のようにカットし、十字架の上に配置します。

(5)残りの薄焼き卵をリボンの形にカットして配置します。
(6)パプリカを薄く切ってリボンの形にカットして配置します。
(7)焼き海苔を文字の形にカットします。
(8)配置した薄焼き卵にケチャップを塗ります。

(9)文字の形にカットした焼き海苔を配置します。
(10)かまぼこと焼き海苔を使って5人のドクロを作って配置します。昆布の佃煮を細くカットして配置し、完成です!


ジャケ弁を食べよう!
完成したジャケ弁を食べます。せっかく作ったので、食べる前に撮影したり、誰かに見せましょう。 私は好きなミュージシャンに食べてもらいたいので……スラッシュに見てもらいます!

「どうですか?スラッシュさん???」

いつかガンズが再結成することはあるんでしょうかニィーニィー???


おわりに
音楽と食はまったく別のものですが、わたしは音楽が好きな気持ちを、お弁当を作ることで表現しようとしている気がします。この連載のテーマは「ロックと音楽の融合」です。ジャケ弁はその中のひとつ。今後もいろんな角度から音楽と食について考察して行こうと思います。みなさまのちょっとした暇つぶしのネタになれれば幸いです。

【著者紹介】

オバッチ(ジャケ弁職人)
本職は印刷関係のデザイナー。料理の腕は人並み、手先は器用。好きなミュージシャンはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ナイン・インチ・ネイルズ、ベン・ハーパー、岡村靖幸など。いつかザック・デ・ラ・ロッチャさんにお弁当を食べてもらうのが夢です。

[耳マン編集部]