“会いたい”系じゃない最近の西野カナが人気……新曲『トリセツ』は『関白宣言』のアンサーソング?

特集・インタビュー

[2015/11/17 18:20]

ケータイ世代のカリスマ
音楽サイトからのダウンロードや着うたで人気が爆発し、“ケータイ世代のカリスマ”とも呼ばれる西野カナ。彼女の代名詞と言えば、2010年にリリースされた代表曲『会いたくて 会いたくて』のなかで登場する“会いたくて会いたくて震える〜”を筆頭とした、女性の心境をストレートにつづった“会いたい系”の歌詞だ。ネット上では「西野カナの“会いたい率”は異常」いったネタ的な書き込みもみられるが、それも中毒性のある彼女の世界観に、なんだかんだ魅了されてしまう人が多いという証拠だろう。

西野カナ

カントリー調のほのぼのソング『Darling』がロングヒット
そんな西野カナの楽曲が、2014年にリリースされた『Darling』あたりから雰囲気が変わってきており、新たな彼女の世界観に魅了されているリスナーが続出している。『Darling』はオーガニックなサウンドで構築された、緩やかなメロディ&リズムが気持ちいいカントリー調の楽曲。“会いたいくて震える”といった強い感情ではない、ほのぼのとした世界観は世代を問わず幅広い世代の支持を集め、ロングヒットを記録した。

新たな代表曲の予感『もしも運命の人がいるのなら』
そして2015年4月にリリースされた『もしも運命の人がいるのなら』も西野カナの新たな魅力を感じさせる楽曲となった。こちらは先述の『Darling』に比べると現代的なサウンドだが、やはりカントリーのリズムを基調としたリズムに、ハズむピアノ、そして牧歌的なメロディが印象的な温かな楽曲に仕上がっている。特にサビの爽快感は格別で、みんなで一緒に歌うのにぴったりといった雰囲気。ライブで特に魅力が伝わりそうなこの楽曲は、彼女の新たな代表曲となることだろう。

『トリセツ』の歌詞が気になる人、続出!
そんななかネット上では、2015年9月にリリースされた西野カナのニューシングル『トリセツ』の歌詞が話題となっている。同曲は「女性の内面、乙女心を“取り扱い説明書”になぞらえて描いた曲」と本人が語る女性視点のラブソング。しかし、「急に不機嫌になることがあります。理由を聞いても答えないくせに放っとくと怒ります」「定期的に褒めると長持ちします」といった“女の子、かまってあげないとダメ!”的な歌詞に対し、「相手に対する感情が一つもない」「これ男性からしたらイライラして震えるだろうな」といった声がネット上であがり、話題となっている。

『関白宣言』vs『トリセツ』
ネット上のコメントのなかには「これは『関白宣言』へのアンサーソングだ!」といった秀逸なものもある。『関白宣言』は、さだまさしが1979年に発表した楽曲で、「俺より先に寝てはいけない。俺より後に起きてもいけない。めしは上手く作れ。いつもきれいでいろ。出来る範囲でかまわないから」といった、昔ながらの男性的な歌詞で有名。確かに話題の『トリセツ』は、この『関白宣言』の“女性版”とも言える世界観である。男性が軟弱になったとも言われる現代では、『関白宣言』の世界観はなかなかマッチしにくいと思われるので、『トリセツ』がこれからの男女の関係性を表した楽曲として支持されていくのかもしれない。男性にとっては恐ろしい事態だ……。

やっぱり気になる西野カナ
とにもかくにも、これまた多くの人が彼女の楽曲が気になってしまっている様子。“作詞をする際には企画書作りから始める”という西野カナだが、なにか話題があがるたびに、ボーカリストとしての才能だけでなく、戦略家としての能力の高さをみせつけられている気がする。

西野カナは11月18日にシングル曲のカップリングやアルバム収録曲をまとめたベストアルバム『Secret Collection〜RED/GREEN』をリリース。こちらも注目だ。

[耳マン編集部]