『リズム&ドラム・マガジン』通巻300号の撮影現場がものすごい壮大だった
日本唯一のドラム専門雑誌『リズム&ドラム・マガジン』が10月24日、通巻300号となる2015年12月号を発売。同号がまだ制作段階だった10月半ば、なんだかすごい撮影をするとの噂をかぎつけた『耳マン』研究所のビーフが、その撮影現場に潜入してきました! 『耳マン』は耳だけじゃなくて鼻も利くのよ。ひひひ。
台車&リスペクト
編集部に到着すると、これまでに発売された310冊(『ギター・マガジン』増刊として発売されていた頃の10冊がプラスされているようです)が台車に積まれていた。すごい量だ……。マニアックな記事作りに定評がある同誌だが、ここにはドラムのすべてともいえるあらゆる情報が掲載されているのだ。現編集部、そしてこの雑誌に関わってきた先人たちへのリスペクトの気持ちが沸いてくる。
スタジオに到着
バックナンバーを車に積んで都内のスタジオに到着。すると編集部のスタッフたちがメジャーでなにかを計り出した! メジャーを手にしているI君は不器用そうなルックスだが、意外とキビキビした動きで好印象。編集のスキルに関してはよく知らない。
ほほ〜う
なるほど、答えがわかりましたよ! これまでのバックナンバーを一挙に並べるんですね! 楽しそう!! そりゃこんな広いスタジオが必要になるわ。とりあえず15冊を並べてみた図。あと295冊。まだまだ遠い道のり……。
創刊号のヒミツ
1982年10月に発売されたNo.1(創刊号)はちょっと判型が小さいことが判明! 表紙はTOTOのジェフ・ポーカロだ。ちなみに日本人の初表紙はNo.5(1984年1月発売)の神保彰(CASIOPEA)。もし誰かとドラムの話題になったときには、このプチ情報をサラッとどうぞ。めっちゃ“通”な感じがするでしょうから。
秀逸なタイトル
バックナンバーがどんどん並べられていく。秀逸なタイトルばかりだが、なかでも気に入ったのが2009年6月号の“ガッドのブラシ”。名手スティーヴ・ガッドの巧みなブラシ使いに迫った特集だが、短い言葉の中にエモさを感じさせる秀逸な言葉遣い。長い言葉なんて必要ないのだ。誰かに想いを伝えるときだって同じだ。
やっぱり大変
順調に並べていたつもりが人力ゆえにやっぱり曲がってしまったりする。ここでもI君が几帳面さを発揮してテキパキ動く。やはり人は見た目ではないのだ。改めてそう思えたことが、今日の一番の収穫なのかもしれない。
そしてついに!
310冊を並べ終える!
いざ!撮影
ついに310冊を並べ終えた! それにしても壮大な光景だ。入稿に追われてギスギスしてしまったこともあったかもしれない、ハードに働きすぎて体を壊してしまった日もあるだろう。でもそれも良い思い出。さぁ、カメラマンさん!彼らの血と汗と涙の結晶を存分に収めるがよいぃ!(人任せ)
I君が動き出す
フィナーレを迎えたような感動的な空気が流れた瞬間……とくに手伝いもせずにヘラヘラしていただけのわたくしOが「もうちょっとおもしろくできそうじゃないですかぁ?」とKY発言。それを受けて動き出したのが……I君だ! 並べられた310冊を見つめ、何かに取り憑かれたように動き出した。
壮観!通巻!300号!
うおー!すごい! なんか文字になってるぅ! 中をくり抜いて文字を作るという難度の高い作戦も、今日のMVP、I君にかかれば問題ないようだ。ハイハイ、もうわかりました。あの文字列を作るんですね!
完成! めっちゃ感動的!
そして通巻300号を記念した「300!」の文字が完成。こんなにしてもらえてバックナンバーたちもさぞ幸せだろう。最後に「!」を入れたことでバランスも良い。素晴らしいアイディアである。この「!」の提案者も……やっぱりI君! (なんてヤツだ!)
歴史を感じる
同誌が創刊した頃は「ドラムの専門誌なんて長くは続かないだろう」という声が大多数だったそう。しかし、こんなに内容が濃く、有意義な雑誌を長年にわたって作り続けてこれたのは、スタッフたちのたゆまぬ努力あってこそだろう。めちゃくちゃ忙しい日々だと思いますが、くれぐれもお体大切に、これからも全国のドラマーに愛される雑誌作りに励んでくださいませ!