いよいよ開幕! スーパーボウルのハーフタイムショーから学ぶ、ライブでオーディエンスのハートをつかむオープニングの極意

特集・インタビュー

[2016/2/6 15:00]

今年もスーパーボウルがやってくる!
日本時間2月8日8時30分より、スーパーボウルの第50回が開催される。スーパーボウルはプロアメリカンフットボールリーグNFLの優勝決定戦で、アメリカでの視聴率は40%を超えるスポーツの祭典だ。今回はデンバー・ブロンコスとカロライナ・パンサーズの対戦となる!

デンバー・ブロンコスホームページ

カロライナ・パンサーズホームページ

スーパーボウルのハーフタイムショーは最高にかっこいい
もちろん両チームによる激闘がメインだが、音楽ファンとして見逃せないのが前半と後半の間に行われる“ハーフタイムショー”。さまざまなジャンルで活躍するトップアーティストたちがライブを行い、スーパーボウルをより華やかに演出するのだ。

今年のハーフタイムショーはコールドプレイ
ハーフタイムショーでアーティストによるライブが行われるようになったのは1993 年から。その最初のアーティストがマイケル・ジャクソンだ。その後、数々のスターたちがハーフタイムショーを行い、今年はイギリスの人気ロックバンド・コールドプレイが登場する。どんなライブになるのか、とても楽しみだ! なお、ハーフタイムショーは出演すること自体がかなりの宣言になるためノーギャラらしい。マメ情報。

NFLホームページ

これが最高峰のエンタテインメント!
グドモたなしんを迎え、ハーフタイムショーの“神登場シーン”をご紹介
世界最高峰のエンタテインメントとも言えるこのハーフタイムショー。そのなかでも最大の見どころは、ショーの“つかみ”とも言えるオープニングだ。ここでは、ライブのオープニングに並々ならぬこだわりをみせるアーティストのたなしん(グッドモーニングアメリカ)に、歴代のハーフタイムショーのオープニングのなかから選りすぐりの名シーンを分析してもらった!

おなじみの“ファイヤー!”のポーズで会場を沸かせるたなしん

伝説のオープニング、誰にも真似できないマイケル・ジャクソンの“静と動”
先述したとおり、1993 年のスーパーボウルでマイケル・ジャクソンが初めてアーティストとしてライブを行った。このとき生まれた伝説のオープニング……。永遠に語り継がれるだろう究極の登場シーンがこちらだ。

コメント from たなしん
「これはマイケルにしか絶対にできない究極のスタイルですね。サプライズ的に最初に出てくる2人の“ダミーマイケル”の動き以外、ほとんどアクションがない。ハデな動きとか演出で盛り上げるのがオープニングのセオリーみたいなところはあると思いますけど、マイケル……何秒止まっちゃってるんだよっていうね。普通だったら放送事故ですよ、これ。しかもその“静止”で会場がめっちゃ沸く。ジラして止まってる効果で、首を動かしただけでファンはもうダダ漏れじゃないですか。サングラスもどんだけ溜めてハズすんだよっていう……。ここまで“静”でファンが沸いたら、曲がスタートして“動”になったらあとはもうアガる一方ですよね。ホントにすごすぎるわ……。僕がこんな風にサングラス外したら“大丈夫(笑)?”って心配されちゃう。絶対マネできない……」

豪華絢爛~マドンナ王国の誕生!
“ポップスの女王”マドンナは2012 年にハーフタイムショーを行った。大群の古代ローマ兵を率いた女王マドンナが壮大なセットとともに登場。シルク・ドゥ・ソレイユのダンサーも多数登場し、圧倒的なスケールでライブをくり広げた。

コメント from たなしん
「ものすごい金がかかってるミュージックビデオを生でやってるみたいな感じですよね。まさにマドンナの王国。ほぼ自分だけでやっていたマイケルとは真逆と言える方向性だと思います。まさに“富の象徴”っていうイメージ。こんなことができるなんて、マドンナもすごい女ですね……。食いつくしてるなぁ……。でも、どれだけセットがすごくても、人が多くても、ちゃんと自分を際立たせるための演出になってるのがすごい。こんなに豪華だけど、トゥーマッチ感がないですもんね。そういうギリギリのところをちゃんとわかってるんでしょうね。脱帽です」

超パワフル&セクシー! ビヨンセらしさが凝縮されたオープニング
2013年には世界的ディーバ、ビヨンセが登場だ。力強く響くアカペラ、そしてセクシーかつパワフルなウォーキングだけでオーディエンスを完全にノックアウト。女性の力強さを表現したようなこのパフォーマンスは、多くの同性視聴者からも支持を得たようだ。

コメント from たなしん
「これは前年のマドンナを意識したかもしれないですね。最初の炎は豪快ですけど、セットはマドンナみたいに豪華じゃなくシンプル。とは言え……照明が超作り込まれててすごいなぁ。どちらかというとマイケルみたいな“静”からの“動”っていうスタイルですかね。シルエットと一緒のポーズで止まってひきつけて、歌声で一気にもっていっちゃう感じ。歌がやっぱすごいな……。曲が始まってからの歩き方もすごいわ……。怖いくらいに説得力がありますね。こんな風に生きるには、どんなときも勢いがないとダメでしょうね。メシ食うときも、服とか買うときも一番高いもの頼んでるって感じかな」

レッチリの登場も話題に、ブルーノ・マーズのまさかのオープニング!
2014年は次世代R&Bスター、ブルーノ・マーズ。なんとオープニングでは動くドラムセットでドラムをプレイしながら登場となった。中盤でのレッド・ホット・チリ・ペッパーズの登場にも世界中が沸いた。

コメント from たなしん
「どアタマは子どもを使った演出でピュア&壮大な世界観を表現して、会場の心をひとつにしてますよね。まずはみんなをひとつにすることがすごい大事だと僕も思うんです。で、みんなの心を開いたら、次はお客さんを“どう動かすか”っていうところが大事なんですけど、僕らだったらここで手拍子で煽ったりしてお客さんを動かすんです。でもブルーノは……自分でドラムを叩いてお客さんをリズムに乗せちゃう! しかもドラムもうまい! ホントすごいですね。あとは全体的にすごいピースフルですよね。マドンナやビヨンセはわりと攻撃的だったから、続けて動画を観るとそれをすごく感じますね」

みんないろんな方向で“攻めている”
そう気づかせてくれるオープニングの数々
たなしんは最後に「とにかく演出って“攻める”っていうことが大事だと思うんです。たとえ批判があったとしても、いき切っちゃってないと印象にも残らないし、観ている人の心もつかめないと思います。僕もオープニングでいろんなことをやって批判されることもありますけど、そのぶん記憶にも残ってくれてるんだって信じてやっています!」と語ってくれた。なるほど、確かにマイケルの静止もめちゃくちゃ長いし、マドンナも人とか多すぎ……。しかし、それくらいに振り切ってやっているからこんなにカッコいいということなのだ。ロック系のアーティストは演出に凝らずに演奏で魅せるケースも多いが、今回のコールドプレイはどうなのだろうか? ぜひハーフタイムショーも楽しみに、スーパーボウルの開幕を待とう!

[耳マン編集部]