サマソニで再集結のイエモンを観た!「バンドって、音楽って、最高」

特集・インタビュー

[2016/8/25 11:17]

イエモン、再集結でサマソニ出演するってよ

2016年1月、“イエモン”の愛称で知られる4人組バンドTHE YELLOW MONKEYのメンバーが再集結し、約15年ぶりとなる全国ツアー『THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016』を開催することが発表された。これは、ファンにとっては大事件! イエモン大好き耳マン編集部でも、彼らの新曲MV発表時の興奮の様子、ツアー初日の会場前の模様、ツアーグッズ開封の儀……などなどさまざまなイエモンにまつわる記事を記し、その再集結の喜びをご紹介していた。そして私は密かにプライベートでさいたまスーパリーナ公演にも足を運んでいた……。しかし! 肝心のライブレポートは一切掲載なし! それはなぜか!? このたびの『サマーソニック2016』のために取っておいてあったのだ……! 今回は“サマソニにイエモン出演”という超歴史的瞬間を余すことなくレポート。会場でライブを観たみなさんも、残念ながら観に行けなかったみなさんも、その感動のアクトをどうぞ味わってくださいッ!

再集結の噂があったときは、それはそれは興奮したものです(泣いた)
これは新曲MVが発表されたとき!(震えた)
これはツアー初日に会場前のモニターで1曲目を観たとき!(放心した)
そしてこれはツアーグッズの『SUPER缶』を開けたとき(緊張した)

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1曲目は由紀さおりとともに『夜明けのスキャット』! マジか……

イエモンが演奏を行ったマリンステージ(サマソニで一番大きいステージ!)はアリーナ・スタンドともに満員のすし詰め状態。1曲目はいったい何だろうと思っていたところ……ステージには“エマ”こと菊地英昭(ギター)、“ヒーセ”こと廣瀬洋一(ベース)、“アニー”こと菊地英二(ドラム)が登場し、会場からは大きな声援が。そんななか聴こえてきたのはあのイントロ……そう、イエモンが1995年に妖艶にカバーした由紀さおりの名曲『夜明けのスキャット』だ。あれ? “ロビン”こと吉井和哉(ボーカル、ギター)は?……と思っていると歌が始まり、出てきたのはレジェンド・由紀さおり! まさかの原曲の本人登場に会場がどよめくなか、由紀は少しのピッチも崩さず美しく同曲を歌い上げる。すると、「ルールルー」が2週目に入る頃、ついにロビンが登場! 彼は由紀の肩を抱きながら(色男すぎる)、「愛し合う二人〜」と熱唱。ムーディな演出に、会場は感動とおもしろみで大盛り上がり(手を左右に振りながらその場を盛り上げるオーディエンスの反射神経&ノリの良さにも感動)。サマソニの1曲目で誰も予想のつかないことをやってのけるイエモン……そこにシビれる! あこがれるゥ!

ここがイエモンが演奏したマリンステージの入り口だ……神社の鳥居をくぐるような神聖な気持ちで入場させていただきました


キラーチューン連発で大盛り上がり! 「ベスト盤聴いてるみたい」

興奮の1曲目から続いて『BURN』! これぞまさにTHE YELLOW MONKEYといった圧倒的なカリスマ性をもった4人は骨太な演奏を披露。その姿は“昔と変わらない”などといった生ぬるいものではなく、さらに進化し凄みを増していて、約15年の歳月は、再集結のこの瞬間のために寝かせてあったのではないかと思えるほど。彼らは続いて『ROCK STAR』でハイテンションなロックンロールを表現。新曲『ALLRIGHT』では「何よりもここでこうしてることが奇跡と思うんだ」という歌詞が心の底から沁みる。その後もヒーセのベースラインの美しさがより感じられる『SPARK』や、エマのグラマラスなギターで聴かせる『楽園』で、エッジの効いたシャープな演奏をみせる。その後も会場が一体となって熱唱した『バラ色の日々』、アニーの疾走感あふれるドラミングも印象的な『パール』、とにかくゴキゲンな名曲『LOVE LOVE SHOW』とキラーチューンを連発! ワンマンツアーではコアな名曲も混じえながらファンを喜ばせた彼らだが、フェス用のセットリストは一見さんも大満足であっただろう。まわりの客席からは曲のイントロが流れるたび驚嘆の声が漏れ、近くにいたオーディエンスのひとりは「ベスト盤聴いてるみたい……」と思わずつぶやいていた。ラストは彼らの“ロックンロールアンセム”、『JAM』。あっという間のアクトは50分弱続いたが、その時間も一瞬だと感じるくらい充実した内容だった。


「やっぱりバンドって、音楽って、最高」

ライブ中のロビンによるMCによると今回の再集結は、イギリスでローリング・ストーンズの結成50周年記念のライブを観た彼が「やっぱりバンドって、音楽って、最高」であることを再確認し、「自分にとって、とても大切なグルーヴを持っているメンバー」のひとりひとりにメールを送ったことがきっかけだったそう。ロビンは「またこれから細々とこの4人のオーソドックスなバンドスタイルを築いて、自分たちなりの新しい音楽を目指していこうと思っています」と、その言葉ひとつひとつを大事そうに噛み締めながら心境を明かしていた。今回のイエモン再集結によって、彼らのファンはもちろんのこと、ライブを観た・これから観る人々に計り知れないくらいの勇気や希望が与えられたはず。もちろん自分もそのひとりとして、今後もスタイルを崩さずに活動を続ける彼らの背中を追い続けたいと思う。

ライブに感動しすぎて、終わってから思わず空の写真を撮る始末。イエモンを観た後の空、キレイだわぁ……

THE YELLOW MONKEYは今後も8月27日、28日にに福島・あづま総合体育館で開催される特別公演『THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016 SPECIAL -ARE YOU A BELIEVER?-』や、11月から始まる全国ツアー『THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016 -SUBJECTIVE LATE SHOW-』など、さまざまな地でライブを行う。ぜひその目や耳に、現在の彼らの勇姿を焼き付けていただきたい!

THE YELLOW MONKEY

[耳マン編集部]