早く帰ってきてね……2017年に活動休止したアーティストたち
不仲説が囁かれたタッキー&翼や、2度目の活動休止となるSuG、突然の発表にファンも驚いたVAMPSなど、2017年も多くのアーティストがその活動を休止した。解散ではないのだから、きっとまた帰ってきてくれるとの願いを込めて、年内に活動休止したアーティストを紹介しよう。
いきものがかり
音楽グループ・いきものがかりが2017年1月、「放牧宣言」と称し活動休止を発表した。彼らは2016年にメジャーデビュー10周年を迎えたばかりだった。
公式サイトによると、「リフレッシュのために一旦各自のペースでメンバーそれぞれの可能性を伸ばすことを目的とした放牧期間へ入る」とのこと。3人は各自、自由に活動するようで、活動休止の期間は決まっていない。「いきものがかりは3人が帰って来る場所です」との言葉もあり、いつの日かさらにパワーアップしたいきものがかりを見られる日がくるだろう。
生ハムと焼うどん
東理紗と西井万理那からなるアイドルグループ・生ハムと焼うどんは、1月の音楽イベントで「断食(=活動休止)」を発表。4月には東京・恵比寿にあるライブハウス・LIQUIDROOMで、断食前ラストライブを開催した。
ライブ中の寸劇や突拍子もないパフォーマンスで注目を集めていた生うどんだが、1月の断食発表後、東はブログで活動休止理由を赤裸々に告白。ふたりの気持ちにズレが生じ、不仲になってしまったことを明かしていた。その後は弁護士を挟んで話し合いをするなど、その関係は悪化の一途をたどっていたが……。現在はお互いに別々の舞台で活動している。
タッキー&翼
滝沢秀明と今井翼からなるアイドルユニット・タッキー&翼は、9月に活動休止を発表。CDデビューからちょうど15周年を迎えてのことだった。
活動休止の理由は、ユニットとしていいパフォーマンスができず、「それぞれがスキルアップを目指した個人活動に専念する」ため。発表当初はふたりの不仲説が流れ、ファンを不安にさせていたが、今井は6月3日放送のテレビ番組『おかべろ』に出演した際、「夫婦みたいなもの」「言わなくてもわかる」と発言している。結成して15年、ジャニーズジュニア時代を含めれば約25年も一緒にいるふたりの言葉を信じ、また同じステージに立つことを心待ちにしたい。
SuG
ヴィジュアル系バンド・SuGは、9月2日の武道館公演をもって無期限で活動休止することを発表した。
2012年から2013年にかけても活動休止をしていたSuGだが、そのときは所属事務所からの離籍に伴う再スタートの意味合いも含まれていた。今回の活動休止は少し様子が異なり、オフィシャルサイトでは、まるで解散するかのようなコメントを残しているメンバーが……。また、9月に行われた武道館での公演後にボーカルの武瑠がつづった長文のブログには、音楽を続けるかどうかは「まだぼんやりしていて、分からないとしか言えない」とのひと言も見られた。とはいえ、活動休止は活動休止、いつか戻ってくると信じたい。
SHAKALABBITS
4人組ロックバンド・SHAKALABBITSは2016年12月、2017年いっぱいで無期限での活動休止を宣言した。
彼らは活動休止前最後の全国ツアー『What Time Is It !?』を11月4日に終了。とはいえ、2018年2月にはボーカルのUKI改めUquiとドラムのMAHが、東京・鶯谷にある東京シネマ倶楽部で行われる『Hallelujah Circus Acoustic Show IV』に出演することが決まっている。4人が集まるのはまだ先かもしれないが、早々に2ショットが見られるのは楽しみだ。
VAMPS
ロックユニット・VAMPSが、12月に入り突然の活動休止を発表した。理由は「活動にオーバーヒートが生じ、冷却期間が必要だと感じたため」。
全国のZeppを中心に連続公演を行う“籠城型ツアー”を行ったり、毎年、出演アーティストのコスプレも楽しみなハロウィンライヴイベントを主宰してきたりと、精力的に活動しているように見えたVAMPS。4月には海外を見据え制作したアルバム『UNDERWORLD』をリリースし、11月にツアーを終えたばかりのことだった。「平熱にもどり、再開の目処がたったら最恐に復活したい」との言葉を信じて復帰を待とう。
クリス・ハート
歌手のクリス・ハートが12月、来春からの活動休止を発表。育児や音楽の専門知識を高めることに時間を費やしたいのだという。
クリスは2012年、日本を愛する外国人が日本の曲で歌唱力を競うテレビ番組『のどじまんTHEワールド!』に出演し、見事優勝。“天才ソールシンガー、奇跡の歌声”と絶賛された。これをきっかけに2013年に歌手デビューを果たし、オリジナルソングだけでなく日本の歌謡曲やポップスを次々とカバーしてきた。あの優しい歌声を再び聞けることを願う。
flumpool
4人組ロックバンド・flumpoolが、ボーカル山村隆太の「歌唱時機能性発声障害」のため、12月に活動休止。同時に、残り4会場を残したツアーと、大阪城ホールでのカウントダウンライブの中止を発表した。
2008年リリースのデビューダウンロードシングル『花になれ』が大ヒットしたflumpool。同楽曲を皮切りに、デビューわずか1年で開催した日本武道館2デイズ公演を成功させ、第60回NHK紅白歌合戦に初出場を果たすなど、大活躍をみせてきた。今回の活動休止は、山村が治療に専念することを目的としている。完治してステージに戻ってくることを祈るばかりだ。