【お悔やみ】RIP……2017年のミュージシャンたちの訃報

連載・コラム

[2017/12/29 17:00]

2017年を振り返ると、嬉しいニュースもあった一方で、遠藤賢司さん、ムッシュかまやつさん、はしだのりひこさんなど偉大なミュージシャンの訃報も多数耳にした。哀悼を込めて、今年亡くなったミュージシャンを振り返る。

<耳マンのそのほかの記事>

ムッシュかまやつさん

音楽界のレジェンドと呼ばれていた歌手ムッシュかまやつさんが、2017年3月1日に都内の病院で亡くなった。原因は膵臓(すいぞう)がん、享年78歳だった。

グループサウンズの最盛期に、ザ・スパイダースのメンバーとして活躍していたかまやつさん。最近ではベースのKenKen、ギタリストの山岸竜之介とともトリオを組み、踊れるスピードファンクバンドをうたうLIFE IS GROOVEのメンバーとして活動していた。

岩田美生さん(ザ・ストラマーズ)

ザ・ストラマーズのボーカル岩田美生さん(享年51)が、2017年5月9日に亡くなったとオフィシャルサイトで発表された。死因は「腎臓がんによる多臓器への転移」だった。

ザ・ストラマーズは、1985年に東京で結成されたパンクバンド。バンドが30周年を迎えた2015年、岩田さんに初期の腎臓がんが見つかるも、早期発見のために手術は成功。11月23日に東京・渋谷にあるTSUTAYA O-WESTでのライブで復帰を果たしていた。しかし2017年4月、岩田さんの健康上の理由によりザ・ストラマーズは5月、6月に予定していたライブ出演のキャンセルを発表していた。

逸見泰成さん(アナーキー)

パンクロックバンド・アナーキーの元ギタリスト逸見泰成(享年57歳)さんが、2017年6月4日に亡くなったことが、同月6日に高円寺のコンセプトショップ『FUUDOBRAIN』のオフィシャルブログにて発表された。

「マリ」の愛称で親しまれていた逸見さんが所属していたアナーキーは1980年にデビュー。ある曲の歌詞が原因でファーストアルバム『アナーキー』が発売中止となるなど話題を集めた。2001年から活動休止していたが、2017年7月2日開催の『FUUDOBRAIN』開店20周年のライブで再結集するはずだった。

松木恒秀さん(ザ・プレイヤーズ)

ギタリスト松木恒秀さん(享年68)が、2017年6月18日に亡くなったことが発表された。

フュージョンバンドであるザ・プレイヤーズなどで活躍してきた松木さん。これまでに山下達郎との共演や大野雄二とのグループ結成など、多くのミュージシャンと交流、サポートをしてきた。

伊藤耕さん(THE FOOLS)

THE FOOLSのボーカル伊藤耕さん(享年62)が、10月17日に北海道にある月形刑務所にて亡くなった。

2015年から麻薬取締法違反で服役していた伊藤さんは、2017年の11月末に出所を予定しており、出所まで残りわずかだった。THE FOOLSは伊藤さんと川田良(ギター)を中心に1980年に結成されたロックバンド。

遠藤賢司さん

シンガーソングライター遠藤賢司さん(享年70)が、10月25日に亡くなった。23日に入院し、24日に容体が急変、25日の早朝に都内の病院で亡くなったという。

2015年から胃がんを患い、闘病しながら音楽活動を続けていた遠藤さん。「エンケン」という愛称で親しまれ、これまでに『カレーライス』『踊ろよベイビー』など、名曲を生み出してきた。

はしだのりひこさん(ザ・フォーク・クルセダーズ)

ザ・フォーク・クルセダーズのメンバーのはしだのりひこさんが、2017年12月2日にパーキンソン病のため、京都市内の病院で亡くなった。享年72歳。約20年ほどの闘病生活を経ていた。

ザ・フォーク・クルセダーズでは『悲しくてやりきれない』『帰って来たヨッパライ』などヒット曲を生み出し、解散後に組んだはしだのりひことクライマックスでは1971年に『花嫁』がヒット。NHK紅白歌合戦に初出場を果たした。

このほかにも、アイドルグループ・私立恵比寿中学のメンバー松野莉奈さん(享年18)、歌手のペギー葉山さん(享年83)、作曲家として有名な船村徹さん(享年84)、ジャズピアニスト辛島文雄さん(享年68)、フォーク歌手の加川良さん(享年69)など、多くのミュージシャンが亡くなっている。故人のご冥福を心よりお祈りいたします。

[上西幸江@HEW]