DDTプロレスリング、コロナを乗り越えついにビッグマッチ開催! 竹下幸之介が語る見どころはココ!

連載・コラム

[2020/10/31 12:00]

11月3日にビッグマッチ開催!!!

6月のさいたまスーパーアリーナ大会がコロナの影響で延期になって以来、初めてのビッグマッチを11月3日に大田区総合体育館にて開催するDDTプロレスリング。ついに開催されるビッグマッチに向けての想い、見どころを同団体のエース・竹下幸之介に綴ってもらった!

2019年7月15日。この日、初めての大田区大会のリングに立った。メインイベントは竹下幸之介vs遠藤哲哉。試合はウォールズ・オブ・タケシタで私が勝利して、万感の思いで花道を帰ったのは今でも記憶に新しい。

DDTとしては初めての大田区大会だったわけだが、とにかく会場との相性が良かった。団体と会場に相性ってあるの?と、不思議に思うかもしれないが実際ある。例えばビッグマッチと銘打った大会でDDTがよく開催する会場は相撲の聖地・両国国技館。今でこそ地に足ついてきた感覚があってかなり馴染んできたように思うのだが、数年前までは会場がリングを圧倒してしまいプロレスが小さく映ってしまうほどの違和感が拭いきれなかった。

しかし、これまでにさいたまスーパーアリーナという1万人規模の会場を経験できたことで、DDTのプロレスは幅や広がりをみせ、重みも増したと感じている。そんなDDTのプロレスと大田区総合体育館はちょうどフィットしており、例えるならば入社8年目で営業実績もそこそこ売り上げるようになった社員が、スーツを新調することになって2ランク上のスーツを着るようになったような感じ。もちろんリクルートのときはそのときに合ったフレッシュなスーツがいいだろうし、若手社員のときは動き回れるようにストレッチが効いたものがいい。残業が多くなってきたらクリーニングもなかなか出せないので、脱臭効果や形状記憶されているものを選んだほうがいいだろう。そんなときに、とにかくオシャレな高級ブランドを身にまとうなんて、生き辛いし、こうカチッときめられてしまっては伸び伸びできない(ストレッチが効いていないだけに)。

つまり大田区総合体育館は今のDDTに、さらにはこのご時世のビッグマッチにおいて、最も適した会場であり、結局のところ何が言いたいかというと、

スタンド席もめっちゃ見やすくてオススメ!

ということだ。

本題の『東京・大田区総合体育館Ultimate Party 2020の見どころ解説!』に入る前に、あまりにも感動した松屋の新メニュー黒トリュフソースのビーフハンバーグ定食について話させてください。松屋といえば牛めしやカレーを注文する人が多い傍、圧倒的存在感を放つのがハンバーグで、100%牛挽肉を使っており、通常のブラウンソースハンバーグに加えて期間限定でデミハンバーグやチーズハンバーグも販売されている。私がこよなく愛する夏限定のうまトマハンバーグは今夏も10回以上は食べた。それらの圧倒的戦闘力をも一撃で凌駕してしまう圧倒的攻撃力を持つ、“松屋のワンパンマン”が黒トリュフソースのビーフハンバーグである。

肉々しいハンバーグにこれでもかとかけられた黒トリュフのソースが、ジューシーな肉汁と絡み合って、ご飯がすすむ。11月10日まではライス大盛り無料サービスが実施されているので、私のような絶賛ダイエット中の人間でも、問答無用で券売機の大盛りボタンをタッチするべき。食わぬ後悔よりも食う後悔。Eat for Broke! 食って砕けろ!

竹下サーチによると、大田区総合体育館に近い松屋は梅屋敷店と蒲田東口店のようだ。ぜひ観戦前の昼食に食べてほしい。そして私が颯爽と入場してきたら「美味しかったよー!!」と念を送ってほしい。きっとその思いは、竹下のファイティングスピリッツに火をつけるはずだから。

さすがにそろそろ試合の見どころを。まずはこちらから。

・第四試合・
ヤネカベ presents DDT EXTREME級選手権試合~ウェポンランブル 60分一本勝負
<王者>青木真也 vs 高木三四郎<挑戦者>
※第48代王者6度目の防衛戦。

青木さんは気づいたらDDTのタイトルの中でも時に熾烈を極めると言われているEXTREMEのベルトを5度も防衛している。青木さんの決め台詞で「俺たちはファミリーだ」とあるが、竹下から言わせてもらえば「あなたはDDTだ」。最近は関節技に加え、関節技も極めつつ3カウントも狙いにいく複合関節技の多さからも青木さんの格闘技AIのアップデートがうかがえる。

一方、弊社社長の高木大社長はビッグマッチでの十八番となりつつあるウェポンランブルでの対戦を要求。普通ならばタイトルマッチの意気込みを質問されると、ベルトを獲りたい気持ちや思い、相手への執念を伝えるのが挑戦者としての筋だと思うのだが、高木大社長レベルともなると、

「申し訳ないけど、こういうウェポンを持ってこさせたら、俺の右に出る者はいないから。ハッキリと言って、青木選手がリング上でひっくり返るくらいのウェポンを持ってきますよ」

とにかくウェポンへの執着がすごいのだ。モチベーションは勝つことではなく、バズらせること。否、その先にこそ勝利へのレールが敷かれているということか。大人気ない高木三四郎を見たい。格闘技AI vs ウェポンAIの闘い、どちらが制すのか。

・メインイベント・
BLACK OUT presents KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>遠藤哲哉 vs 佐々木大輔<挑戦者>
※第75代王者3度目の防衛戦。

この試合の注目ポイントはたくさんある。佐々木大輔のダムネーション追放劇はもちろんのこと、遠藤哲哉は2度目の王者としての大田区大会メインイベントとなる。レスラー心理からいうと、一度ベルトを失った会場は深層心理に深く根付いていて、会場に入るとネガティブなイメージが掘り起こされたりすることもしばしば。これはあくまで推測だが、そんなマイナスなイメージを完全に払拭し、今度こそ遠藤王国を建国するべく、今回の佐々木大輔を裏切り敵対するダムネ一揆を起こしたのではなかろうか。

このふたりの闘いがかなり高次元な試合になることは間違いないが、注目したいのはどちらが試合を掌握しているかという点だ。サッカーで言うところのどちらがボールをキープし続けていたのか。そこがダイレクトに勝敗に関わってくるのではなかろうか。

あとは、佐々木側には大和ヒロシ選手ひとりしか助け舟を出す人がおらず、セコンドの介入など総力戦になった場合かなり不利だ。アンダーマッチに出場する星誕期選手を用心棒としてセコンドに置くと、相手もなかなか手を出すことができないだろう。

・セミファイナル・
スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
秋山準 vs 竹下幸之介

最後に自分の試合についての見どころ解説を……と、言いたいところだが、この試合に関しては何も考えずに見てもらって、プロレスの強さ、凄み、迫力、それらを脳内にダイレクトにインプットしてもらえればと思う。竹下はDDTを背負って恥じない闘いを、秋山選手にガッチリぶつけたいと思います。よろしくお願いします。

この原稿を書いているところから残り4日。現在のドラマティック・ドリーム・チームの底力を見てください。

【大会名】Ultimate Party 2020
【日時】2020年11月3日(火=祝) 開場13:00 開始14:30
【会場】東京・大田区総合体育館
【席種】ドラマティック・ドリーム・シート完売、アリーナS席15,000円(当日16,000円)※残りわずか、アリーナA席完売、スタンドS席12,000円(当日13,000円)、スタンドA席10,000円(当日11,000円)、スタンドB席完売
DDT『Ultimate Party 2020』 @ABEMA で11月3日 14:00から生放送 https://gxyt4.app.goo.gl/t8BzD

耳マン編集部