【コラム】遠藤舞『好きな自分になるには』~第3回:美容整形~
2月19日に初エッセイ『若いカワイイからの卒業』を発売する遠藤舞。同氏はアイドリング!!!のメンバー&リーダーとして活躍し、ソロシンガーを経て、現在はボイストレーナーとして活躍中。その傍ら、鋭い洞察力と文才を活かし、noteやTwitterなどのSNSでアイドル時代に自身が体験ことを赤裸々に発信し続け大きな話題を集めています。
そんな彼女の注目の初エッセイの発売を記念し、同書から一部を抜粋したプチ連載を3回にわたってお届けします。
【美容整形】
コンプレックスだった鼻を削った
私は昔から横顔にコンプレックスがあった。横から見たときの鼻がいわゆる「鷲鼻」だったのだ。しかも弓なりの鷲鼻ではなく段鼻ともいわれる、ぽこっと突き出しがある形だ。
鷲鼻で美人の人もたくさんいるし、他人の鷲鼻を見ても何の嫌悪感も湧いてこないのだが、自分の場合のみ、なりたいイメージと自分の鼻がかけ離れているのが嫌だった。
今回、美容整形をして、その鷲鼻を削った(ハンプ切除なんて言ったりする)。それだけでは鼻筋が太く見えるようになる可能性があるので、鼻筋を細くし(骨切り幅寄せなんて言ったりする)、鼻筋が細くなっても鼻先の太さとマッチしなければバランスがおかしくなると思い鼻先も不自然にならない程度に細くした(鼻尖縮小なんて言ったりする)。
アイドル時代には不思議なことに美容整形をしたいとは思っていなかった。というか、発想にのぼらなかったのだ。嫌だなぁと思いながら生きていくしかないとばかり思い込んでいた。
顔がはじめて自分だけのものになった
それがなぜ、今になって実行に踏み切ったか。それは、自分の顔がようやく自分だけのものになったから。
今までは芸能事務所に所属して、フジテレビお抱えのアイドル(アイドリング!!!)をやっていたり、エイベックス所属のアーティストをやっていた。そのため私は私だけのものではなく、事務所のものでもあるし、フジテレビのものでもあるし、エイベックスのものでもあるし、いろんな人のものだったのだ。もちろんそんなこと誰にも面と向かって言われたことはないのだが、私の仕事に対する責任感として、自分の顔を危険に晒してはいけないという無意識下の縛りがあった。
しかし今や私はフリーランスの一般人である。ボイストレーナーなので、自分の声や、歌に関する知識には責任を感じているが、もはや顔面に関しては何の責任も感じなくていい。
この縛りから解放された時に、そんなに嫌なら整形して直してしまえばいいのでは?という発想がはじめて生まれた。
顔がはじめて自分だけのものになる、というのはなかなか稀有な境遇かもしれないが、自分で責任を持てるのであれば、嫌なことは徹底的に解決したい。それが最近の私の考え方なのだ。
※遠藤舞 著『若いカワイイからの卒業』~第5章「そんな私が切ったし縫った」より一部抜粋~
書誌概要
書名:若いカワイイからの卒業
定価:本体1,500円+税
発売:2021年2月19日
商品情報ページ:
https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3120345002
『若いカワイイからの卒業』発売記念オンラインイベント開催
日時:2月25日(木)19時~20時30分(予定)
チケット:配信チケット2,000円 /サイン入り書籍付き配信チケット 3,800円
主催:Loft PlusOne West
出演者:遠藤舞、司会者
詳細URL:https://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/169720
備考:
-本トークイベントは、お客様のパソコンやスマートフォンなどからご覧頂くものです
-イベント配信終了後、3月11日(木)23:59まで何度でもアーカイブ視聴可能です
-サイン入り書籍付きチケットの販売は〜2月25日(木)23:59までとなります
-その他、注意事項等は、配信チケット購入ページよりご確認ください