『音鳴(オトナ)のオモチャ』第1回:ほふく前進ウルトラ●ン風
[2018/5/9 11:30]
漫画家・イラストレーターの福島モンタが、音の鳴る香ばしいおもちゃを紹介していく連載!
足ばっか狙ってくる変態ウルトラ●ン
皆さま初めまして、漫画家・イラストレーターの福島モンタと申します。
私が日夜何かに取り憑かれたように集め続けている膨大なおもちゃコレクションの中から特に音の鳴るおもちゃを紹介するこのコラム。題して『福島モンタの音鳴(オトナ)のオモチャ』。
第1回はこちらです。
ほふく前進しながらスペシウム光線を出してくる泥臭いゲリラ戦を好むタイプのウルトラ●ンです。当然パチモンです。
スペシウム光線と言いながら明らかにマシンガンの音が鳴ってます。これに似たほふく前進する軍人のオモチャもあるのですが、完全にその名残りというか、流用です。
活動限界を知らせるカラータイマー鳴りっぱなしでヤケになってるのか、足ばかり狙ってきます。ローアングルばかり狙ってくる変態ウルトラ●ンです。
ほかのウルトラ兄弟たちの足裏に当然のようにある版権元の刻印もありません。出自も不明、ウルトラの外見をしながらウルトラの子として認知されてないのです。
そんな生まれながらのはぐれ者としての歪みが彼を今夜もほふく前進へと駆り立てるのです。そんな彼の魂の叫びに今一度、耳を傾けていただきたい。
電池カバー欠品してます。痛々しくうちももの皮膚がはげるのも意に介さず、アイデンティティの沼の底から這いずり出ては、答えのない自問自答を繰り返します。
何語でしょうか?
何か甲高い声で訴えてます。「イーガーコーテル!」とも聞き取れます。餃子の王将で聞こえてくるやつでしょうか? 王将の店員に乗り移ったタイプのウルトラ●ンかもしれないですね。
これ、何て言ってるか分かる方おられますでしょうか?
もしおられましたら編集部までご連絡ください。