ジミー・ペイジのすごいところ三行で教えろ〜『楽器レジェンドの“今北産業”』

連載・コラム

[2016/2/14 15:00]

『ジミー・ペイジ』を三行で説明すると……

ジミー・ペイジが表紙を飾る『ギター・マガジン』2007年12月号


・3大ギタリストの一人

・リフ王

・トレードマークはビンテージのレス・ポール・サンバースト


ということになります。覚えておきましょう。
三行協力:『ギター・マガジン』編集人・野口広之



もっと『ジミー・ペイジ』を知りたい人は以下参照
文・綾小路 龍一
ジミー・ペイジは、今回までに紹介したエリック・クラプトン、ジェフ・ベックらと並ぶ、「3大ギタリスト」のひとりである。ジミー・ペイジはソロのギタリストとしてよりも、バンドでの活動の方が有名であるため、前述のふたりとは、毛並みが違う印象を受ける。

エリック・クラプトン、ジェフ・ベックと同様にヤードバーズにも参加しているが、当初ジミー・ペイジはギタリストとしてではなく、ベーシストとしての加入であった。もともとベースが弾けたわけではないが、ベーシストとしての加入を打診され、チャンスを掴むきっかけだと思い決断したとのちに語っている。しかし、その後すぐにジェフ・ベックと並びもうひとりのギタリストだったクリス・ドレヤとパートを交代し、晴れてギタリストとして活動することとなった。

1968年、ヤードバーズは各々の事情を抱え、ジミー・ペイジを残して全員が脱退してしまう。ジミー・ペイジはすぐに新しいメンバーを集め、バンドを結成。当初、契約上の問題から「ニュー・ヤードバーズ」を名乗ったが、契約上の問題が解決し、ヤードバーズの名前を残す必要がなくなるとバンドを改名。そこから伝説的バンド「レッド・ツェッペリン」としての活動が始まる。

前述のとおり、ジミー・ペイジはソロギタリストというよりもバンドのギタリストとして、おもにプロデュースやアレンジ面でその才能を発揮しており、特に印象的な「リフ」を多産していることで知られる。リフとは、局中に何度も繰り返される(リフレインされる)フレーズのことである。『天国への階段』『ハートブレイカー』『胸いっぱいの愛を』『移民の歌』などのリフは、レッド・ツェッペリンの名前を知らなくても、多くの人がどこかで聴いたことがあるのではないだろうか。レッド・ツェッペリン=リフと言っても過言ではなく、まさに「リフ王」と呼んで差し支えないギタリストである。

ジミー・ペイジはギターの演奏スタイルも有名である。通常、ギターやベースはある程度高く構えたほうが弾きやすく、みぞおちから腹部の辺りで構えるのが一般的と言える。しかし、ジミー・ペイジはビンテージのレスポール(サンバーストのカラー)を腰より低い位置に構えて弾くスタイルで注目を集めた。ギターを弾いたことがない人は、ヒジを曲げた状態と伸びきった腕でギターを弾く真似をしてみれば、どれだけ弾きにくいか理解しやすいだろう。しかし、このスタイルは抜群に見た目がカッコよく、現在でもレスポールを低い位置で弾くギタリストは少なくない。

言うまでもないが、作曲とはメロディ(歌などの主旋律)を作ることである。つまり、ボーカルがいる以上、曲の主役となるのは歌であるはずなのだが、ジミー・ペイジの優れたリフは歌よりも印象的であり、曲をとおして主役となり得ることを証明した。ジミー・ペイジのリフに耳を傾けて聴いてみるだけで、演奏力だけではなく、アレンジ面においてのギタリストの重要性を感じ取ることができるだろう。

[綾小路 龍一]