“甘エロBL”って何っ!? バンドじゃないもん!みさこが新BLレーベル『caramel』初体験♡

特集・インタビュー

[2017/4/9 12:00]

男性同士の恋愛をモチーフにした小説や漫画を指すBL(ボーイズラブ)という言葉はもはや一般的なワードになり、BLのなかでも多彩なジャンルが生まれ、多くの作品がリリースされている。そんななか電子出版レーベル『モバイルメディアリサーチ』が20代~30代の大人の女性をターゲットにした“甘エロBL”を世に送り出す新レーベル『caramel(カラメル)』を立ち上げた。ここではそんな注目レーベルの作品を、BL好きとして知られるバンドじゃないもん!のリーダー鈴姫みさこに体験してもらった。BL未体験のあなたも、BL好きのあなたも、これを機にトリコになってしまうかも……!?

※知っておきたいBL基本知識
攻め……男性的なパートのこと
受け……女性的なパートのこと

<耳マンのそのほかの記事>

【みさこさん、そもそもBLの魅力って!?】

どんなにエロくても根本はプラトニック

――みさこさんがBL好きになったきっかけを教えてください。

中学生のときに所属していた演劇部に腐女子(※男性同士の恋愛を扱った小説や漫画などを好む女性のこと)の先輩がいたんです。それで先輩にBLを借りて読ませてもらってるうちに「おっ、いいかも」って思ってハマっていきました(笑)。

――それからずっとBL 好き?

そうですね。わたしみたいに中学生くらいで腐女子に目覚める人は多いと思うんですけど、なぜか恋愛をするようになると腐女子じゃなくなる人も多いんです。でも、わたしはBLのなかでの新しいジャンルを探したりしながらずっと読んでます。もともと漫画が好きでどんなジャンルも読むんですけど、「今はBLしか読みたくない!」みたいな時期が定期的にあったりして。そういうときって何が原因なのかはよくわからないんですけど……(笑)。腐女子の方ならその気持ち、わかってくれると思います(笑)!

――みさこさんを魅了し続けるBLのおもしろさってどんなところになるのでしょうか!?

基本的には普段の生活のなかではあまり目にしない世界がテーマになっているのでまず想像力が掻き立てられるし、と思いきや女性でも共感できる部分が意外とあったりもして、ファンタジーとリアルの両方が合わさっているところが魅力だと思います。あとは単純に男の子と男の子がキャッキャしているところを見るのが好きなんです。「かわいいな~♡」の延長線がすごく行きすぎた状態になっているっていうか(笑)。

――(笑)。男女の恋愛漫画とは特にどんなところが違いますか?

例えば濡れ場の描写があったとすると、それが男女だと生々しすぎるけど、男性同士だととたんにファンタジー的なものになるんですよ。なかなかあり得ることのない展開っていうのが大前提にあるので、どんなにエロくても根本はプラトニックな受け取り方で楽しめるっていうか。そういう世界観が魅力なんじゃないかと思います!

――みさこさん的に好きなカップリング(※組み合わせ)は?

年下攻め(※年下の登場人物が男性的なパートを担うこと)が好きです。ギャップに弱いので、本来はしっかりしているはずの年上が、年下に主導権を握られてる感じがいいんです……。

――キャラクター的にはどんなタイプに萌えますか?

メガネ攻め(※メガネをかけたキャラクターが男性的なパートを担うこと)はBLのなかでもずっと人気だと思うんですけど、わたしはダサめのメガネくんが受けっていう展開に萌えます。ダサいはずなのにかわいく見えてきちゃう、みたいな。

【“甘エロBLを体験!】

いろんなベクトルの“甘さ”がある

――今回、甘エロBLを扱う新レーベル『caramel(カラメル)』から、映画監督を目指す青年とAV男優によるカップリングの『ポルノスターは言うこときかない。』(星た作)、肛門科医と患者によるカップリングの『お尻のお医者さんが、俺の後ろを狙ってる!?』(宇田マキ作)を読んでいただきました。

どちらもすごくおもしろかったです! 『ポルノスターは言うこときかない。』はモチーフがゲイビデオだったり、営みのシーンでも大人のアイテムが出てきたりして、けっこうハードなのかな?と思われそうな作品だと思いますが、カップリングは正統派ですごくとっつきやすい作品だと思いました。

(c) 星た/モバイルメディアリサーチ

――BL初心者でも読めそうな感じですか?

そうだと思います。モチーフに反して読みやすいので、スタンダードなBLが好きな人はもちろん、BL初心者の方にもおすすめできるような作品だと思います。

――カップリングはどうでしたか?

攻めの咲間くんはAV男優で、Sっ気があるけどお料理が得意だったり、実は面倒見がよかったり。典型的なタイプではないですけど、スパダリ(スーパーダーリン)系ですねこれは。

――スパダリ!?

なんでもできちゃうスーパーダーリンです! スパダリなんて漫画の中でしか出てこないんですけど、もう存在自体にありがとう! この攻めの咲間くんは男優としてのスキルもすごいし、受けの武藤くんの転がし方もうまいし、仕事してる武藤くんのこと料理作って待ってるし、あとまずイケメンだし……本当にありがとう!って感じです(笑)。

(c) 星た/モバイルメディアリサーチ

――確かにこんな人なかなかいないですよね(笑)。映画監督を目指している武藤がだんだんとAV男優・咲間に惹かれていくストーリーですが、こういう目覚めていく系はやっぱりBLの醍醐味ですか?

そうだと思います。この作品では、目覚めるきっかけになるキスシーンがよかったです! 最初のキスは武藤くんが嫌がったまま軽くされるんですけど、してみたときに「案外普通なんだな」って、受け入れられちゃいそうなことを素直な顔で言うんです。で、そのあと今度はディープキスをされて……このままいい展開なりそうなところで、読者はおあずけを食らうっていう。このままいくのかって思ったら……いかない!だがそれがいい!っていう印象的なシーンでした。

(c) 星た/モバイルメディアリサーチ

――『お尻のお医者さんが、俺の後ろを狙ってる!?』はいかがでしたか?

これはBLの酸いも甘いも経験してきた人が嗜む作品だなとわたしは思いました(笑)。もう、突っ込みどころが多すぎて……。

――こちらの作品はそういう印象なんですか!?

玄人好みなんじゃないかなと思いました。ギャグ!エロ!っていう感じで、“ザ・やおい(※男性同性愛を題材にした漫画や小説のこと)!”っていうわかりやすい作品かもしれないですけど、作中に突っ込み役のキャラクターが出てこないので、読者が突っ込んでいかなくちゃいけない。そういう意味で玄人好みの作品なんじゃないかと思います。

(c) 宇田マキ/モバイルメディアリサーチ

――ギャグ要素も多いですね。

わたしはシリアスなBLも好きなんですけど、そればっかり読んでても気が重くなるんですよね。そういうときにぜひこの作品を挟みたいです、箸休め的に(笑)。

――こちらも患者の仁がだんだん従順になっていく展開ですね。

でも、さっきの武藤くんとは同じ土俵に立たせてはいけない気がして。だって、仁くんはナチュラルに普段着でTバックはいてたりするじゃないですか(笑)。まんざらでもないっていうか、最初から変態だったというか(笑)。

――(笑)。印象的なシーンは?

多すぎて悩みますね……。う~ん、仁くんのお尻を見て肛門科医の桃木先生が神に感謝するシーンなんかは、特に最高でしたね。1コマでポーズを3回も変えてますからね(笑)。あとは桃木先生が仁くんからの手紙を読んでるところ。ここは思わずスクリーンショットしてしまいました。「大事なのは尻だけじゃない」っていうセリフ……。印象が強すぎて!「今ごろ!?」って思って(笑)。

(c) 宇田マキ/モバイルメディアリサーチ

――“甘エロBL”をコンセプトにしたレーベル『caramel(カラメル)』ですが2作品を読んでどうでしたか?

両方ともベクトルの違う甘さがあって、前者は初々しい甘さ、後者は熟しきってる甘さという印象で、すごく楽しかったです。濡れ場のシーンもたっぷりあってハードな部分もかなりしっかり表現されているので、幅広いBLファンが満足して楽しめると思います。

(c) 星た/モバイルメディアリサーチ
(c) 宇田マキ/モバイルメディアリサーチ

caramel(カラメル)』の作品はコチラ

【バンドじゃないもん! 祝★メジャーファーストアルバム】

BLの世界に通じる曲も!?

――3月8日にリリースしたメジャーファーストアルバム『完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♡』のお話も聞かせてください。

実は今回のBLのお話とちょっと繋がる部分もあるんです。収録されている『秘密結社、ふたり。』はわたしが作詞しているんですが、秘密の恋愛をテーマにした曲なんですよ。百合(※女性同士の恋愛を扱ったもの)っぽい曲をバンドじゃないもん!で作りたいって思って歌詞を書いたのですが、人によって社内恋愛とか先生と生徒の関係とか、いろいろ想像ができると思うんです。ぜひ秘密の恋のキラメキを感じてもらえればと思います!

――そのほかにもHISASHI(GLAY)さんやNAOTO(ORANGE RANGE)さんのプロデュース曲があったり、とても豪華ですね。

今回は「全曲リード曲」って自信を持って言える、愛が詰まった作品になっています。HISASHIさんに作っていただいた『君はヒーロー』は歌録りもHISASHIさんがチェックしてくださって。しおりん(恋汐りんご)の「ヒロインみたいになりたいの」っていうところを録るときに、「天使みたいに歌って」ってアドバイスをしてくださったみたいで、天使をイメージしたとたんすごくよくなったみたいです(笑)。ゆずポン(甘夏ゆず)とHISASHIさんのギターのユニゾンも曲中に収録されていますし、ダンスではサビで“GLAYチョップ(※曲のリズムに合わせてチョップをするように両手を差し出す動作のこと)”をしていたり、いろんな部分でHISASHIさんとのコラボレーションを堪能させていただきました。NAOTOさんも「ORANGE RANGEみたいな曲にしてください」っていうリクエストに応えてくださって、すごく楽しい曲に仕上がっています。

――さて、グループとしての今後の目標を教えてください!

メンバーみんなで『ミュージックステーション』に出たいねってよく話していて、それを実現したいです! あと、わたし的には脚本を書いて『劇団バンドじゃないもん!』を一度やってみたいと思っています!

【プロフィール】

プロフィール
すずきみさこ●ロックバンド神聖かまってちゃんのドラマーとしても活躍しながら、アイドルグループ・バンドじゃないもん!のリーダーも務めるマルチなミュージシャン/アイドル。バンドじゃないもん!は2011年にみさこを中心としたツインドラムの2 ⼈人組ユニットとして結成され、メンバーの増減を経て現在の6⼈組に。楽器も演奏する個性豊かなメンバーたちによるパフォーマンスはアイドルシーンのなかでも唯⼀無二の存在感を放っている。グループは2016年に再メジャーデビューを果たし、3 月8日に待望のメジャーファーストアルバム『完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♡』をリリース。5月17日には、テレビアニメ『つぐもも』のオープニングテーマとなるニューシングル『METAMORISER』をリリースする。

バンドじゃないもん!。左から望月みゆ、大桃子サンライズ、鈴姫みさこ、恋汐りんご、七星ぐみ、甘夏ゆず
[耳マン編集部]