空中浮遊やバク転も!? きゃりーぱみゅぱみゅハロウィンライブの“ここ”がヤバかった!

特集・インタビュー

[2017/10/31 18:00]

きゃりーぱみゅぱみゅ初のハロウィン単独公演をレポート!

きゃりーぱみゅぱみゅ(以下、きゃりー)が10月28日、29日に東京・東京体育館にてワンマンライブ『THE SPOOKY OBAKEYASHIKI ~PUMPKINS STRIKE BACK~』を開催しました。同公演はNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』や“タイバニ”の愛称で知られるアニメ『TIGER & BUNNY』などを手がける脚本家・西田征史がライブ本編の脚本を担当。“日本のお化け屋敷”をテーマにしたきゃりーならではのハロウィンライブとなり、2日間で15,000人を動員するなど、大盛況となりました。今回はそんな同公演の1日目に潜&入! 初めてきゃりーの単独公演を体験した筆者・ピアノが、その衝撃や魅力(ヤバかったポイント)を存分にご紹介しますっ。

Photo:Aki Ishii

<耳マンのそのほかの記事>

きゃりーぱみゅぱみゅハロウィンライブの“ここ”がヤバかった!

甘い歌声と滑らかなダンス……パフォーマンスのクオリティが高い

正直言って1番驚いたのが、そのパフォーマンスのクオリティの高さ! きゃりーは甘くて可愛らしいハイトーンボイスで、しっかりと1曲1曲を歌い上げます。彼女は複雑な振り付けも滑らか&しなやかに踊り、その姿はとっても絵になるのです。彼女とともに登場したダンサーたちも、楽曲の雰囲気に合わせた個性あふれるダンスでステージを盛り上げます。今回のライブではきゃりーと“貞子ダンサーズ”のダンスダトルも見どころのひとつで、きゃりーはバッキバキのブレイクダンスのあとに華麗なバク転をキメて優&勝! 可愛いだけではない実力派な一面を随所でみせつけていましたっ。

EDMからハイエナジー、キュートなポップソングまで楽曲の幅広さがハンパないっ

中田ヤスタカのプロデュースによる楽曲陣も魅力ッ! ライブでは、音源よりも一層ヘヴィかつエッジィさを増したリミックスバージョンで披露される楽曲もありました。特に、前半に披露された臨場感のあるハイエナジーサウンドの『さいごのアイスクリーム』から、ハードにリミックスされた『シリアスひとみ』『CANDY CANDY』の流れは超絶クール! 一方で後半に披露された『良すた』『キミに100パーセント』などのキュートなポップチューンも対照的で、電子音楽のなかでも幅広いジャンルを取り入れた楽曲たちに胸と身体が踊りっぱなしでした。会場には親子連れも多く見受けられたのですが、3〜4歳くらいの小さなキッズがバッキバキなEDMサウンドに合わせてキャッキャと踊りまくっているのも素敵だったなぁ。きゃりーの音楽を聴いて育てば、どんなジャンルも抵抗なく聴ける音楽好きピーポーに育つはずっ!!

セットや演出の豪華さは遊園地さながらのエンターテインメント空間

同ライブのコンセプトは“日本のお化け屋敷”であったため、ステージには巨大なお化け屋敷のセットが施され、パフォーマンスの合間に流れる映像&ステージに日本の妖怪たちが登場。西洋のモンスターとばかりコラボしている(!?)きゃりーが日本の妖怪たちに勧誘されライブにて一緒に観客を驚かせようとするものの、最終的には彼女のハッピーなパフォーマンス&観客の盛り上がりによって妖怪たちもピースな気分になり成仏する、といった可愛らしいストーリーに合わせてライブが進みます。きゃりーはセットのお化け屋敷の2階に上がったりステージ脇の花道を歩いたり、トロッコで客席の中央や後方をまわったりと会場の隅から隅までを使い、飽きさせない演出で非現実的な空間を構築。何と言っても驚いたのは、1度目の衣装チェンジ後にきゃりーが空中浮遊しながら『スローモ』を1曲歌い上げたこと! ワイヤーで吊られたきゃりーはふわふわと宙を漂い、その間お化け屋敷のセットにはプロジェクションマッピングで炎が燃え盛るような映像が映し出されます。まるでミュージカル!? はたまた遊園地!? 単なる“ライブ”という枠を超えた演出の数々には度肝を抜かれっぱなしでした……。

衣装とヘア&メイクの奇抜なアイデアに脱&帽

“ファッションモンスター”なきゃりーと言えば、やはり衣装やヘア&メイクも見逃すことはできないでしょうっ。今回彼女は本編にて3種類の衣装を披露。1つ目は同ライブのイメージビジュアルと同じ衣装の赤いドレス。たくさんの提灯(ちょうちん)がプリントされたゴージャスなドレスにワインレッドのヘア、片手に行灯(あんどん)を持った彼女は“お化け屋敷”にピッタリで、和風なテイストがちょっぴり新鮮でした。

2つ目の衣装は“カラス”をイメージしたという全身ブラックの衣装。頭には“うさ耳”のようにも見える羽、たくさんの羽があしらわれたケープを羽織り、ハイウエストのレザーパンツに編み上げの厚底ブーツを合わせたコーデはとってもクールでした(ダンスバトルの際には耳と羽を取り、スニーカーに履き替えていた点にきゃりーの“本気”を感じました……)! 普段はスカートスタイルの多い彼女によるオールブラック&パンツスタイルはかなりレアです。

3つ目の衣装は彼女いわく「ハッピーな霊媒師」がテーマで、スワロフスキーでデコられたロウソクを“八つ墓村”風に頭に巻き、胸に“人魂”があしらわれたピンクのトップス、巫女さんがお祓いで用いる大幣(おおぬさ)がたっぷり付いたボリュームのあるスカートを履き、足元はゴールドのストラップシューズを着用。誰も思いつかないような独特のアイデアには脱帽! これらがすべて似合うのはきゃりーしかいないことでしょう。

そんな着替えのシーンも、ライブでは演出のひとつとして登場。きゃりーはお化け屋敷の中に入りふすまの奥で着替えながら妖怪たちと会話をするのですが、ふすまから見えるきゃりーの着替えのシルエットが、何だかとっても妖艶なんですっ。世界的スターをエロい目で見てしまってごめんなさい。……だってきゃりー、スタイル抜群なんだもん!

本人のチャーミングさが何よりの魅力かも……

同ライブにて、パフォーマンス、音楽、演出、ビジュアルとさまざまな面で観客を楽しませてくれたきゃりー。完璧な世界観が作り込まれたステージはどこを取っても文句なしに美しくて、とっても楽しいものでした。しかし、このステージがこんなにも人を惹き込ませる1番の理由はやっぱりきゃりー本人の持つチャーミングな魅力があるからこそ、なのかもしれません。ライブを観ていると、どんなシーンでも自然体で柔らかくてとびっきり可愛い彼女の一挙手一投足から、不思議と目が離せなくなってしまうのです! MCでの気取らない挨拶や、観客と“めっちゃ普通”なトーンで触れ合うラフさなど、ひとつひとつの言動のユルさも和むんですよねぇ。もはや、これまで挙げたすべての理由を凌駕してしまう彼女の魅力……おそろしい子(白目)!

今回、初めてきゃりーのワンマンライブを観てすっかり虜になってしまたのは私だけではないはず。そして、まだ彼女のライブが未体験な方はぜひ次の機会に足を運んでいただきたいです。音源やMV、SNSやテレビだけでは味わえない彼女の魅力をきっと発見できると思いますよっ。そんな彼女は音楽フェス『COUNTDOWN JAPAN 17/18』への出演も決定! 彼女の出演日は12月29日とのことなので、次の単独公演(10月31日現在では未定)まで待ちきれないあなたは同イベントをチェックしてみてはいかがでしょうかっ?

[榊ピアノ]