オネエによるラップバトル『オネエスタイルダンジョン』がついにファイナル! さらば、最強のモンスターたち……

[2017/11/19 17:00]

オネエ+フリースタイルダンジョン=オネエスタイルダンジョン!?

説明するまでもないと思いますが、『フリースタイルダンジョン』はテレビ朝日系列でやっているフリースタイル(即興)のラップバトル番組。新鋭ラッパーたちがモンスターと呼ばれる第一線の強豪ラッパーに挑戦し、賞金獲得を目指すというアレです。それの“オネエ”バージョンである『オネエスタイルダンジョン』というイベントがあるらしい! これは絶対に面白いに違いない!

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フライヤーをよく見てみると今回は「THE FINAL」と銘打たれている……。え!? もうラストなの?? とにかく、これは何がなんでも観に行くしかない!と勝手な使命感にかられ、11月12日はオネエの聖地・新宿二丁目に向かうことにしましたッ!

会場は新宿二丁目のAiSOTOP LOUNGE

いつもは暇を持て余しているのにこの日は運悪く仕事が入ってしまい、会場のAiSOTOP LOUNGEに着いたのは21時すぎ。21時半から第2部がスタートするようです。中に入ると、ホイットニー・ヒューストンの『I'm Every Woman』に合わせて、モンスターである3人のドラァグクイーンたちがステージ上で踊っていました。深夜のクラブのようなノリと熱気で最高!

第2部はショーからスタート!

21時半をちょっと過ぎた頃、MC LADYの仕切りで、第2部がスタート! バトルを始める前に、主催で女装パフォーマーのアロム奈美江、ドラァグクィーンのアクセル・ジルガーマン、ヒップホップユニット・西新宿パンティーズの3組によるショータイムです!

アロム奈美江は安室奈美恵(suite chic)の『GOOD LIFE feat.FIRSTKLAS』に合わせてのパフォーマンス。クエルボが協賛とのことで、同社のテキーラを飲む(飲ませる?)シーンも。

アクセル・ジルガーマンは中島みゆきの『地上の星』の合間に「テキ~ラ♪」(『テキーラを飲みほして』)のフレーズを挟んで、テキーラ(クエルボ)ショットをあおりまくります!

西新宿パンティーズはライブを披露! 初っ端から「DJ○オリの○ンコの○オリ~♪」と下ネタのオンパレード。でも曲は最高だし、カッコよかった! パンティ被ってるけど……。

オネスタイルダンジョン、始めるぞォ!

いよいよ後半戦がスタート! 審査員として急遽、MOUSOU PAGERなどで活躍されているshowgunが入り、DJ LADY-Kとアロム奈美江の3人で審査です。今回の4回目大会をもって最後にする理由をアロムさんが「ノリです!」と答えていて、それには不意を突かれ、思わず笑ってしまいました。

ステージ上にはモンスターの3人「ディスの極み乙女。」チカコ・リラックス(下写真左)、「もの申すラストサムライ」胡蝶 蘭(中央)、「ピロートーク・アーティスト」オナン・スペルマーメイド(右)が登場! 胡蝶 蘭は完全に酔っ払っていて「私、このイベント、大キライ!」「しみったれたハコね!!」などと、思ったことを言いたい放題。あちらこちらを勝手気ままに動きまわるし、自由すぎて、本当サイコー!

そして本家のオーガナイザーでもあるZEEBRAがVTRで登場。「オネスタイルダンジョン、始めるぞォ!」のかけ声で、バトルがスタート!と思いきや、チカコ・リラックスが「もう1回観たくない? 小島よしおじゃなかった?」と、もう一度VTRをチェック。そんなの関係ねぇ!いえ、どっからどう見てもZEEBRAさん本人ですッ!

私はライムを感じているのYO!

最初のチャレンジャーは、ドラァグクイーンのアクセル・ジルガーマン。対戦相手にオナンを指名しますが、胡蝶 蘭が「100年早い!」と勝手に自身とのバトルに変更。さらに「もっとオネエ感があるものにしてぇ~」と使用するビートも変更! ホント自由だなぁ(笑)。気付けのクエルボのショットを飲みほして、バトル開始ですッ!

先攻のアクセルが、胡蝶 蘭のお客さんを奪ったことで攻撃すると、「私、言うYO! あんたのお客さんになったYO! でも痛くも痒くもないYO! 私にお茶割りくれるYO!」と胡蝶 蘭が応酬。それに対し、アクセルが「お茶割り? 単価低い女!」と返すと、場内は大爆笑に包まれます。最終的には二人ともお金がかかるとの結論でバトルは終了。この勝負は胡蝶 蘭が勝利! Showgunは「胡蝶 蘭さんはあんなにベロベロでもラップっぽくしようとしていた」と評価。それに対し、胡蝶 蘭が「そう、私はライムを感じているのYO!」とコメントをしてて、マジで大笑いましたよッ!!!

モンスター、強し!

新宿三丁目駅の駅員さんや現役のお笑い芸人、常連のチャレンジャーたちが次々とモンスターに挑んでいきます。しかし、やはりモンスターたちは強い! 挑戦者たちを見事にバッタバッタと返り討ちにしていきます。その模様を写真&ひと言コメントとともにどうぞッ!

「お帰りの際は落し物にご注意をください!」「私の落し物、拾って~」

楽屋だけでは飽き足らず(?)、ステージ上でもチ○コを触りまくるモンスターたち。

生のチ○コチェック。

ごほうびのチュー!

「彼氏ができない俺にアドバイスをくれ!」「閃きました! 今流行りのティンダーじゃん!」「ティンダー、登録しています!」「わかりました! それならティンダーじゃなくて、テンガじゃん! あんた、テンガ買いな! 床オ○するしかない!!」

ティンダーとテンガ、これはちゃんと韻を踏んでいて、ホントお見事です。それにしても、もう自由すぎて、面白すぎて、これぞ、本当の意味のフリースタイルだぁ!!!

オネエスタイルダンジョン、ラストバトル!

最後のチャレンジャーは第1回から参加しているMCのYasco.さん。対戦相手にオナン・スペルマーメイドを指名し、ラストバトルがスタート! 「さっき出てきたKANEKOHHくん(上のチ○コチェック写真参照。ちなみに対戦したオナンに勝利!)、チ○コチェック、ワンツーされちゃってたけど、実は私の彼氏なんです!」とラップで告白。続けて「私の彼氏のチ○コ見て、オクラと言った、この人、許せない!」と攻めるYasco.さん! いいぞ(笑)!!

それに対してオナンは「あんたオクラで満足してるんだ?」とレスポンス。続けて「最近、セブンイレブンで、おでん食べた?」「セブンイレブンのおでんは食べるものではなく、入れるものよ!」「出口なんだけど、最近、うっかり入口だと思っちゃってるのよ!」「最初にたまごを産むんですね。そして、そのあと、ちくわぶが出てくるんです。最後にシラタキがニュルニュルと出てくる!」「私、ホテルでセブンイレブンやっています!!」と圧倒的で、唯一無二な、ノンケには思いもつかないような怒涛の反撃を見せつけます!

言うまでもなく、この勝負、オナンの勝利! でもこれは、本当、ラストに相応しい最高なバトル。腹がよじれるぐらい、大笑いさせてもらいましたッ!!

前半戦もチェック

さて、不本意ながら19時から行われた前半のバトルは観ることはできなかったものの、主催のアロム奈美江さんから、写真とひと言コメントをいただくことができたので、そちらもご紹介しますッ!

チカコ・リラックス VS. 謝謝美

オネスタ恒例となった旧友同士の対決! 途中でなぜかエアロビで競う場面も……。

オナン・スペルマーメイド VS. Cody

自分の彼氏とそっくりなCodyと対戦中、客席から浮気相手を見つけようとするオナン……。

胡蝶 蘭 VS. KING OF 25cm

25cmのブツが入っちゃうガバマン挑戦者が、最近タチに目覚めたことをネタに“KING OF タチひろし”を名乗り、会場を爆笑の渦に。しかも見事、勝利!

前半戦のゲスト審査員の漢 a.k.a GAMIも「ナメてました」と舌を巻く白熱&爆笑バトルが立て続けに繰り広げられました!

また違う別の企画を楽しみにしていますッ!

バトルが終了して、終電に間に合うよう、急いで帰路につこうと出口へ向かったら、クエルボガールとして店内の徘徊していたアクセルさんと目が合って……はい、最後に、せっかくの機会ですから、わたくしもアクセルさんとクエルボのショットをあおらせていただきました(笑)!

最後に主催のアロムさんからコメントをいただきました。

「“ラップなんて全然できないし……”と不安がるドラァグクイーンに“ノリと勢いだけでお願いします!”と無茶振りし続けてきたこのイベント。毎回、クイーン達のフレキシブルかつ破壊力抜群のトーク力には、私自身も感心させられるばかり。最終回では大量のお酒も相まって、会場にいる人全員がバトルに酔いしれていく様は、本当にピースフルでした! こんな平和なイベントがやれて最高に幸せです!」

アロムさん、ありがとうございました! また『オネエスタイルダンジョン』のような面白い企画を打ち立ててくれることを楽しみに待っていますので、よろしくお願いしますねッ!! (photo by チャム)

[高山こうすけ]