ドS対ドSのドッカン官能バトル開幕!『耳アナーキー・カタヤマの耳かき日記』第2回
耳かき&耳掃除が生きがいの耳アナーキー・カタヤマが耳グッズをレビューしまくる最高に気持ちいい連載!
第2掻き 官能的ロールプレイングゲーム
ついに訪れた休日。ドラゴンクエストの最新作を購入した俺は、朝から3時間ぶっ通しで無我夢中になってプレイした。
内容としてはひたすらレベル上げ。荒野の中をメタルスライム求めて走り回った。
……セーブ。
もうセーブしよう。久々のゲームで疲れた。疲れたといってもまだ昼。予定もない。
掻こう。時間は少し早いが耳を掻こう。
今回、耳掻き百戦錬磨の耳アナーキー・片山に使われる商品はコレだ!!
ステンレス製 耳かき 6本セット
早速、開けてみる。
「すっ、すごい!」
さすがの俺も声を漏らした。Amazonで購入したから、事前にどういうモノなのかはもちろん知っていた。
しかし実際に、柔らかそうなクッションに身を委ねる6本の重厚なメタリック耳掻きを目の当たりにして、久々に恐れた。
そう、あの時のあの気持ちは素直に恐れだ。
「これは……。俺は間違って拷問道具でもオーダーしたのか!?」
驚きでズレた目のピントが、再び正常な状態になって確信した。
「これは確かに耳掻きだ。メタルの鎧を身にまとった6人の女戦士だ」
そしてすぐに思った。
「今日の耳掻きは一筋縄じゃ……イカない」と。
もちろん初対面のこいつらに、恐れた姿はみせられない。先ほども言ったが、俺は百戦錬磨の戦士・耳アナーキーだ。
さあ、正々堂々、対峙しようじゃないか。
1対6という圧倒的不利ななかでも、あくまで武士道を貫きたい俺は、目をつむって、ランダムに最初の相手を選んだ。
来た! いきなり来てしまったー!
初見でこいつが一番の曲者なことは気が付いていた。先端がスパイラル状になっているこの娘。
さぁ、いざ尋常に勝負!!
メタルの適度な重さが右手に付加をかけてくる。
「これは! 挿入する前からもう戦いは始まっているのか?」
まさにダメージ蓄積型のローキックだ。
「モタモタしてられない。早急にケリをつけよう」
早速、耳の奥、7割地点まで挿入。壁面に接触させる。
ふぁ…………ふぁああっ!
初めて体験するメタルの触感と適度な冷たさを持った女戦士・スパイラルとのファーストコンタクトに思わず、意識がとびそうになる。
しかし、まだイクわけにはいかない。
さっそく取れ具合も試してみよう。
俺は耳を掻く際、事前に耳のなかに滞在する垢たちの全体量をしっかりと想像し、把握する。
耳の壁面の上側をそっと、そっと撫でるように手前に滑らせてみた。
ふぁぁはん、ん~は♪
耳から女戦士・スパイラルを抜いて驚いた。全体の7割を持っていかれたのだ。バネ状の空間に上手く垢を溜め込んでいる。これは敵ながら天晴れだ。
油断した。しかし、俺はまだ生きている。瀕死状態のなかで、イカずに立っている。これが何よりの証拠だ。
さぁ、次はこの娘だ。
一見、一般的な先端だが、注目すべきはもう片方の先端に小さな球体。球体を装備した女戦士・ボールだ。
この球体。いったいどうやって使うんだ。とりあえず、耳に入れることですぐに理解した。
「ツボだ。」
この娘は垢を取るという、耳掻きの概念を無視したニュータイプだ!
「いいだろう、試しに押してや……あ~っふ、あふ~。あ~!」
……イった。
イってしまった。
「こいつ、いきなり俺のスイートスポットを見抜いたのか」
違う。俺が無意識にソコに導いていたのだ。屈辱的惨敗。その時……
テレレ テッテッテー♪
なんだこの音は! どこかで聞いた音。……そうだ、ドラクエのレベルアップのときに流れるあれだ。
俺はまだ完全に負けていなかった。RPGだって負けを体験することで、更なる高みに行ける。むしろメタル系を相手にしたことで、耳アナーキーとしての官能レベルは上がっていたのだ。
試合後、改めて女戦士たちを1本1本手にとって観察してみた。プレイ前は緊張によって気がつかなかったが、よくみるとどの娘も妖艶なフォルムをしている。
戦いという名の官能を与えてくれた二人の戦士を讃えるために、付属のアルコールシートで頭の上から足の指先までを丁寧に優しく拭う。
こうして、現実と架空の世界の両方でRPGを楽しんだ俺は、脱力感を癒すため再び宿屋(自宅)のベッドへと倒れるのだった。