激ウマふぐをリーズナブルに食べてみたい! 渋谷の新たなホットスポット『玄品』に潜入
みなさん、ふぐはお好きですか? ふぐに抱くイメージと言えば、プクーッとしている、調理するために免許が必要、美味しい、そして“高い”!! しかし、高級というイメージのあるふぐが、リーズナブルな価格で食べられるお店が若者の街、そして多くのライブハウスやスタジオが立ち並ぶ音楽の街・渋谷にオープンしたとのこと。これは行かない手はありません! ということで、今回はとらふぐ料理専門店『玄品 渋谷』に行ってきました。
渋谷でふぐ!?
今回は2018年12月1日にオープンしたばかりの『玄品 渋谷』を訪問。ふぐというと、上品なマダムやダンディなオジサマが料亭で食べているような敷居の高いイメージがありますが、『玄品 渋谷』の店内は開かれた、明るい雰囲気があります。
たったの3980円! いちばんリーズナブルなコースを注文
ふぐが本当にお手頃価格で食べられるのか……いまだに疑っているワタクシ。メニューを開いたらトンデモナイ価格が並んでいるのでは!?とドキドキしながらメニューを確認しますが、本当に安い! 今回は、いちばん安いとらふぐの『玄』(3,980円)コースを注文。とらふぐのコースはそのほかにも『醍醐』(5,300円)、『天楽』(6,500円)もあります。また、“大とらふぐ”や“天然とらふぐ”を食べられるコースもあり、バリエーション豊かです。さらに、単品メニューも充実。『玄』コースには含まれていない唐揚げは白身魚とは思えないくらいジューシーだそう。大人数で来店して、コースと単品料理を注文してシェアするのも楽しそうですね。
『湯引き』のコリコリした食感で食欲増進
まずは、つきだし。ふぐの皮を使用した『湯引き』をポン酢と混ぜていただきます。う~ん! コリコリ! 素晴らしい歯ごたえです。コラーゲンもたっぷりで、スキンケアをさぼってボロボロだったお肌が、みるみるキレイになっているような気がしました。
厚めに引いた刺身を大人食い! 『てっさ』が降臨
続いてふぐの刺身『てっさ』が登場。待ってました! 薄い刺身をイメージしていましたが、こちらのお店のてっさは厚めに引いてあるのが特徴。リーズナブルなうえにこの厚さとは、太っ腹ですね!
いざ実食。……すみません、美味しさのあまり言葉を失いました。本当に美味しいものを食べると無言になっちゃうこと、ありませんか? 分厚くて食感があり、口のなかに甘味と旨味が広がってきて、噛むたびに幸せな気持ちになります。甘味と旨味がお互いに引き立て合っているような印象です。
この甘さ&旨さの秘訣は、特許も取得した『玄品』独自の熟成技術。甘みのあるおいしいふぐをお届けするために、捕獲してから提供するまでのあらゆる工程を科学的なデータに基づいて設定しているそう。味についても味覚センサーを使って成分を研究しているとのこと。この熟成技術によって市場価格が変動しやすいとらふぐも安定した価格で提供することができるそう。ありがとう、科学!
バラエティ豊かなふぐの味が楽しめる、ふぐ鍋『てっちり』
お次はふぐのお鍋『てっちり』。上品な紙の入れものが登場しました。すると次の瞬間!
お出汁を紙の容器に直接投入! 「鍋、忘れてませんか?」と困惑していると、お店の方が「こちらは紙鍋です」と教えてくれました。紙の鍋にすることで全体に熱が通りやすくなり、さらにアクも紙に吸着するので、ふぐが美味しく食べられるとのこと。何より、インパクトがありますよね。なお、出汁はカツオをベースにした玄品オリジナルです。
まずは“骨付ふぐ”を投入。ふっくらしていて美味しい! 骨を取りながら食べるのも乙ですね。その後、プルプルの身や皮をいただきます。骨付きふぐとはまた違った味わい。同じふぐでもこれほどさまざまな味が楽しめるなんて、まさに味の宝石箱です!
お次は野菜や豆腐を入れます。ふぐの旨味がたっぷり融け込んだ出汁を吸った野菜は美味! 私のおすすめは白菜の芯。噛むと染み込んだ出汁が口の中ではじけるようです。そして、身や皮を入れますが……皮がとろけて、鍋の中で行方不明に! コラーゲンたっぷりゆえに、ツルツル滑ってしまいました。ふぐを食べ慣れていないことが露呈するハプニング。何とか皮を救出して、実食。皮のとろけるような食感、身の柔らかさ。どちらも素晴らしい美味しさです。
最後は『くずきり』を入れました。こちらは出汁を吸うようによく見ると小さな気泡があります。ふぐと野菜の味が濃縮された出汁を吸って膨れ、味も歯ごたえも最高です。
『てっちり』の美味しさを何十倍にも引き立ててくれるのが、ポン酢と薬味(ねぎ、大根おろし、紅葉おろし)。お店の方いわく、「ふぐ屋はポン酢が命」で、『玄品』のポン酢のレシピは門外不出。社内でもわずかふたりしか知らないそう。また、薬味も美味しさを突き詰めて比率を決めた“味の黄金比”。こちらも具体的な比率は社外秘とのことで、しつこく聞いても教えてもらえませんでした……。
〆はふぐの美味しさがギュッと詰まった雑炊
鍋の〆は雑炊。お客さんの好みに合わせて店員さんが味を調整しながら作ってくれます。店員さんいわく、ふぐの種類や煮込み時間などによって、出汁の味は大きく異なるそう。ふぐのあら身を長時間残しておいたほうが、いい出汁が出るようです。鍋を食べるときから、雑炊づくりは始まっているんですね。
また、注文人数が多いほどふぐや野菜の出汁がしっかりと出るため雑炊もおいしくなるとのこと。友達たくさんで集まって美味しい鍋&雑炊をいただきたいですね!
デザートにもこだわりが! コラーゲンを使用したプリンも実食
デザートはゆずシャーベット/ナッツアイスのいずれかを選ぶことができます。ナッツアイスは上品な甘さが、ゆずシャーベットはさっぱりとした爽快感が魅力。どちらも玄品オリジナルの人気メニューです。
今回はふぐのコラーゲンを使用した『コラーゲンプリン』『コラーゲンあずき』も特別に試食させていただきました。ふぐの皮から抽出したコラーゲンを混ぜ込んで、滑らかな口当たりを実現しています。臭みを出さないようにプリンやあずきに混ぜるのは至難の業とのこと。しかし、それも企業努力で見事実現しています。
科学の力はふぐ料理以外にも活かされている
以上で『玄』コースは終了ですが、お酒のメニューも気になります……。大人に人気というのがふぐの『ひれ酒』。通常、ひれを乾燥させると酸化して旨味が逃げてしまうようですが、『玄品』のひれは特許技術を使って乾燥させているので、ふぐの臭みを抑えつつ、旨味も逃がすことがないとのこと。特に『天然ひれ酒』はたまらないそう……。あぁ、飲みたい……。
今回試食した『玄』コースは、3,980円ながら味もボリュームも大満足。お腹を空かせて取材に臨んだにも関わらず、お腹いっぱいになりました。なお、夏には鱧(はも)のコースもスタート。ふぐのコースは焼きふぐがメインになるなど、時期によってさまざまなメニューを楽しむことができます。
ふぐ=高級は昔の話! 恋人とのデートや、友達や家族と美味しいものを食べたいとき、バンドマンのちょっと豪華な打ち上げなど、気軽に食べるのが令和流のふぐとの付き合い方。みなさんもぜひ、リーズナブルで美味しいふぐを堪能してください。私も近日中にまた行くことをここに誓います。
玄品 渋谷
住所:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町23-3 渋谷第一勧銀共同ビル グルメタウン8F
電話:03-6712-7529
営業時間:11:30-23:00(L.O.22:00)※定休日無し
総席数:67席
https://www.tettiri.com/shop/guenpin-shibuya/