外出自粛の今だからこそ!アーティストを身近に感じられる音楽系『○○つなぎ』まとめ

連載・コラム

[2020/4/19 12:00]

リレー形式の投稿が話題に!

新型コロナウイルスによる外出自粛が求められるなか、ミュージシャンやお笑い芸人を中心とした著名人がSNSを使い、自宅で撮影できる動画などをリレー形式でつないでいく企画が話題だ。代表的なものにシンガー・ソングライターで俳優の星野源が投稿した『うちで踊ろう』や、お笑いコンビ品川庄司の庄司智春が発起人となった『ギャグつなぎ』があるが、今回はそんな『○○つなぎ』のなかから音楽系のものをピックアップしてみた。

日本を代表するシンガーたちが一堂に集結

まずご紹介するのがそうそうたるボーカリストが参加している『うたつなぎ』。04 Limited SazabysのGENやフレデリックの三原健司ら若手バンドマンから、田島貴男や渡辺美里といったベテランシンガーまでなんとも豪華な顔ぶれだ。リラックスした表情でガットギターの弾き語りを披露するASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文や、メガネ&キャスケットというオフな姿で熱唱する綾小路翔などステージとはまた違った一面が見られるのも“つなぎ”の醍醐味だろう。なかには段ボール製のギターを抱え、反町隆史の名曲『POISON〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜』を歌うお笑いコンビ・野性爆弾のくっきー!といった異色のボーカリスト(?)も。これからもうたつなぎは予想外の広がりを見せるに違いない。

後藤正文Twitter綾小路翔 Twitterくっきー! Twitter

そんなオリジナルのうたつなぎからいくつかの派生が誕生している。北海道を拠点に活動するアーティストが中心となって展開されているのが『北海道うたつなぎ』だ。3ピースバンド、ズーカラデルの吉田崇展や、THE BOYS&GIRLSのワタナベシンゴら全国区で活躍する道産子バンドマンが参加。コロナ禍により札幌のライブハウスCOLONYが18年の歴史に幕を閉じるなど北海道の音楽シーンに暗い影が落とされているが、そこに光明が差すきっかけになるかもしれない。

吉田崇展(ズーカラデル) Twitter

また、今も歌手やタレントとして活躍する往年のアイドルたちが歌い繋ぐ『アイドルうたつなぎ』も必見だ。パーカー姿でデビュー曲『瞳に約束』を披露する渡辺美奈代や、愛犬マックに吠えられながらも振り付きで歌う松本明子など自宅感あふれる動画に往時のファンが熱狂。SNSをやっていないためバトンをつなげられないなど昭和アイドルならではの事情が垣間見られるのも魅力のひとつだ。

渡辺美奈代 Twitter松本明子 Twitter

ギターやリズム隊もそれぞれのバトンを繋ぐ

リレー投稿を行っているのはボーカリストだけではない。Nothing’s Carved In Stoneの生形真一やTHE COLLECTORSの古市コータローらギタリストたちは『リフつなぎ』でSNSを盛り上げている。Official髭男dismの小笹大輔は自身の大ヒットナンバー『Pretender』をアコギソロで披露。24,000件を超えるいいね!がついており、これには同バンドのボーカル藤原聡も感涙しながらサムズアップした絵文字を送っている。

小笹大輔 Twitter

リズム隊も負けじと応戦。『ベースつなぎ』では、SCOOBIE DOのナガイケジョーやBRADIOの酒井亮輔らベーシストが昨今のうっ屈とした雰囲気を払拭するかの如くグルーヴしている。the telephonesの長島涼平は3月にレコーディングしたばかりだという新曲のフレーズを披露し、ファンへ思いがけないプレゼントを送った。

長島涼平 Twitter

ドラマーたちも『ドラムワンフレーズつなぎ』の輪を徐々に広げつつある。ボーカルや弦楽器と違ってなかなか自宅で生のドラムを鳴らせないなか、摩天楼オペラの響やlynch.の晁直は過去のライブ映像を投稿している。一方、15万人以上のチャンネル登録者数を誇るドラマーYouTuberのダイナ四は、牛乳パックをふたつ並べた即席ドラムでワンフレーズを披露。『流石!変態ドラマー(誉め言葉)』といったそのアイディアとテクニックのギャップを称賛したコメントが寄せられている。

ダイナ四 Twitter

ライブの延期が相次ぎ生で演奏や歌を聴くことができない今、こういった形でアーティストを身近に感じられるのはファンにとって大変うれしいことだ。これ以外にも寺嶋由芙が始めた『アイドルつなぎ』や橋本環奈や池田エライザも参加している『自撮り繋ぎ』など多数の“つなぎ”があるのでぜひチェックしてみてほしい。

耳マン編集部