SILENT SIRENすぅ、初のアイドルプロデュースに向けた熱い思いを明かす!「サイサイのようにたくさんの人に愛されるグループになったらいいな」

特集・インタビュー

[2023/1/31 12:00]

2021年末をもって活動休止中のガールズバンド・SILENT SIREN(略称:サイサイ)のボーカル&ギターとして知られ、数々のアーティストへの楽曲提供やアパレルブランドとのコラボレーションなど、幅広い活躍をみせるすぅ。そんな彼女が初のアイドルプロデュースを務めるプロジェクト『NFT IDOL HOUSE』が2022年12月より始動し、大きな注目が集まっています。アイドルプロデュースがひとつの夢だったという彼女に、今回のプロジェクトに向けた思いや今後の展開について、たっぷりとお話をうかがってきましたっ!

アイドルプロデュースのきっかけや気になる“NFT”に迫る!

――今回のプロジェクトでアイドルプロデュースを務めることになった経緯を教えてください。

もともと私はアイドルグループから楽曲提供をご依頼していただくことが多く、提供先のアイドルのライブを観に行かせていただいたり勉強したりするなかで、「アイドルは可愛いだけではなくて、かっこいいな」と思うようになったんです。その素晴らしさをもっとたくさんの人に広めたくて、「楽曲提供だけじゃなくて、プロデュースをしたい!」と2年くらい前から考えるようになりました。

――かなり前からアイドルプロデュースについて考えていたんですね。

そうなんです。その頃、事務所(プラチナムピクセル)にはすでにそのことを伝えていたのですが、SILENT SIRENが10周年を迎えたこともあり活動が忙しくて……。しばらく話が止まっていたところ、2021年末にバンドが活動休止になったことで、本格的に動こうと思ったんです。そんなときに、日本テレビさんから事務所を通じて「NFT(代替不可能で資産価値のあるデジタルデータ)を絡めたアイドルをプロデュースしませんか」というお話をいただいて。私がもともとNFTに興味があったこともあり、一緒にプロジェクトを始めることになりました。

――ちょうど良いタイミングで!

はい、本当に良いタイミングでした! NFTは「Non-Fundible Token(非代替性トークン)」という言葉の略で“替えがきかない存在”ですが、それが私が発信していきたい「人は代わりがいないし、あなたのままで素敵なんだよ」というテーマと近いことにも惹かれましたね。

――同プロジェクトでは、デビューメンバーの似顔絵をNFTとして販売するところが新しい試みだと思うのですが、アイドルとNFTと絡めることでどのようなメリットが生まれると考えていますか?

NFTをご購入いただいた方には特典が付く仕組みを作ろうと思っています。例えば、ライブの座席が優先されたり、購入者限定のコンテンツを観ることができたりといった内容です。それだけでなく、NFTの購入者はアイドルのプロデュースについて発言ができるコミュニティに入ることもでき、そこでのアイディアを積極的に採用していきたいと考えています。ファンがNFTを通じてアイドルのプロデュースに関わることができるんです!

――さまざまなアイディアを採用することで、グループの可能性がさらに広がりそうです。

オーディションにエントリーしてくれた子たちのなかには「ファンと一緒に作るアイドルグループということで、よりファンと近い距離で活動できるのが楽しみです」と言ってくれている子もいますし、NFTを通じて生まれたコミュニティでファンの方の意見を反映できることが、このプロジェクトの良いところだと思っています!

「参加者たちが導いてくれるステージがあることを思うと、心が踊ります」

――同プロジェクトの楽曲制作をすでに始めているそうですが、どんな仕上がりになりそうですか?

1曲目は歌詞と曲がフルで完成しているのですが、まだ私がアコースティックギターで弾き語りをしたままの状態なので、ここからグルーヴ感のあるアレンジを進めていきたいと考えています(1月10日時点)。1曲目は伝えたいことがすごく多くて、すんなり作れた感覚があります。私が楽曲提供をする際、私のファンの多くがサイサイっぽい曲を望んでいる印象なのですが、私はサイサイはサイサイでやりたくて、サイサイのために作った曲は自分が歌いたいと思っているんです。ただ、私が作る曲にはどうしても私のクセが出ると思うのでそこを活かしながら、サイサイの楽曲とは違う、これから誕生するアイドルだからこそ歌える曲を作りたいです。

――すでに完成している楽曲は、どの段階で披露されそうでしょうか?

すでに完成している1曲目の楽曲は最終審査で使いたいと思っていて、その曲がオーディションに参加する子たちの今後の道筋となるテーマ曲になったらいいなと思っています。アレンジを加えて、心にすんなりと入り込んでくれるような、エモーショナルな雰囲気に仕上げたいです。歌ってくれる子たち自身が抱えている感情を代弁できるような曲になったらいいなと思うので、私が過去に悩んでいたときのことを思い出したり、みんなが応募してくれたときの気持ちを想像したりして、歌詞を書きました。歌ってくれる子たちが無理せず等身大で思いを伝えられるような楽曲にしたいです。今回のプロジェクトでは、「参加者たちが自分の殻を破って、外の世界へ1歩踏み出してほしい」という思いを込めて、“孵化”をテーマに掲げているのですが、そのテーマに沿った曲となっています。

――現時点で作詞作曲はすぅさんが行われていますが、今後ほかの方へ依頼する予定は?

今の段階では私が作詞作曲をしていますが、デビュー後はもちろんコンペのような形で募ることも考えていますし、気になっているアレンジャーの方にもこれから声をかけてみようかなと考えています。いろんな方とお仕事をして、バラエティ豊かな楽曲をリリースしていけたらいいなと思っています!

――現在は参加者を募集している段階(1月10日時点)で、すでに応募があった内容には目を通されているそうですが、審査が始まりどのような心境でしょうか?

できるだけこまめに送られてきた書類を見るようにしているのですが、確認するたびに応募が増えているんですよ。昨日も夜中の3時頃に見たら増えていて。応募の時間帯を見ても「みんな、悩んでくれているんだな」っていうのが伝わります。「昼間は送れなかったけど、夜になってまた考えて、勇気を振り絞って応募してくれたのかな」とか。応募者の思いが詰まった文章を読むたびに、合否をつけるのが心苦しいですし、とても悩みます。でも、「このなかから私と一緒に夢を追いかけてくれる子たちが決まるんだな」と思うとワクワクするし、応募してくれた子の文章やPRを見て思い浮かんだ歌詞もあったので、彼女たちが導いてくれるステージがあることを思うと、すごく心が踊りますね。

――メンバー決定後には育成期間がありますが、その期間にはどのようにメンバーと関わっていく予定ですか?

トレーニングの様子を見るのはもちろん、デビュー前は精神面が安定しない時期だと思うんですよね。人に見られる仕事なので気を張る時間がすごく長いと思いますし、メンタル面もサポートしていきたいです。それから、「どういう姿が1番美しく見えるか」は、客観的に見ないとわからない部分もあるので、ビジュアル面もサポートしていきたいと思っています。1番ベストなコンディションでデビューできるように、音楽やビジュアル、衣装など全方位的にサポートしていきたいです。

――プロデューサーとして、グループに求めることは?

仲間を大事にしてほしいですね。グループ活動は自分ひとりでできるものではないし、誰ひとり欠けても成立しないという認識を持ってほしいです。メンバーだけでなく、運営やファンなど、関わっている人みんなを仲間だと思って、大事にしてほしいなと思いますね。私もプロデューサーという位置ではあるけど、メンバーと同じ目線で見守って支えていけたらいいなと思います。

――SILENT SIRENの活動があったからこそ、プロデュースするアイドルのメンバーに対してそのような思いが生まれたのでしょうか。

そうですね。サイサイでの経験が、今活かされていることをとても感じています。私はみんながいなかったらサイサイを11年も続けられなかったし、まわりの人に愛されてきたバンドだからここまでやってこられました。これからプロデュースするアイドルも、サイサイのようにたくさんの人に愛されるグループになったらいいなと思います。人に対してちゃんと愛情を持って接することができる子を選びたいし、そういった点も重視しながら審査をして、育てていきたいですね。応募者のなかには人に何かを伝えるのが上手な子もいれば、どうしても苦手な子もいるだろうけど、たとえ引っ込み思案な子でも絶対に光るものがあると思います。その魅力を見つけて磨きあげることがプロデューサーの仕事だと思うので、これからみんなのいいところを引き出していきたいです。

オーディション番組や推しているアイドルから受けた影響も!?

――すぅさんは過去にアイドルのサバイバルオーディション番組を視聴していたそうですね。番組を観たことで、アイドルプロデュースへの影響はありましたか?

ありましたね。アイドルは楽しさや夢を届ける仕事なので、ステージでは常に笑顔でキラキラしているじゃないですか。表だけを見ているとわからないけど、その裏にあるプレッシャーは計り知れないし、パフォーマンスの練習や日頃のケアにはとてつもない時間を費やしていると思います。そんな裏側をオーディション番組で観て、目がパンパンになるくらい泣いたし、「こんな気持ちでステージに立ってくれているのか!」って感動したんですよ。オーディション番組を観たからこそ、アイドルを目指す子たちが身を削ってがんばっているなかでそれを審査する立場の責任は重いことを実感しましたし、プロデューサーとして身が引き締まりました。

――すぅさん自身も応援しているアイドルがいるそうですが、普段からファン側の目線に立つことが、プロデュースにも活きているのでしょうか?

日頃から、自分がアイドルファンの立場でいるときにもいろいろなことを考えてしまいます。ライブに行っても、演出をする側と鑑賞する側のどちらの感情でも観ちゃうというか。照明や進行、ライブでの楽曲アレンジなどが気になったり、ファン層を観察したりしてしまいますね。「ファンサ(ファンサービス)くれた!」みたいに、単純に楽しんでもいるのですが……(笑)。好きなアイドルからファン宛にメールが届くサービスにも登録しているのですが、「このタイミングでメールが届いたら嬉しいんだな」ということも考えるし、さまざまな目線でアイドルを見ています。自分の推しているアイドルを応援している時間も勉強になっていますね。

――最後にこれから始まる選考に向けて、意気込みやメッセージをお願いします!

私はプロデューサーという立場を経験することが初めてなので、プロデュースをさせていただくにはまだ早いのではないかなという不安があったりもするのですが、任されたからにはしっかり全うして、最高なアイドルを世に生み出すためにがんばってまいります。ぜひ応援をよろしくお願いします! 楽曲も楽しみにしていてください!

ウェブメディア『Vocal Magazine Web』のインタビュー記事はこちら

すぅ プロフィール

1992年12月28日生まれ。福島県白河市出身。本名は吉田菫で、愛称はすぅ。高校2年生のときに上京し、雑誌『CUTiE』などの読者モデルとして活動。2010年にガールズバンド・SILENT SIREN(2021年末をもって活動休止中)を結成し、ボーカルとギターを担当。同バンドではほとんどの楽曲で作詞も担当し、他アーティストへの楽曲提供も積極的に行なっている。2022年6月には歌手の鈴木雅之のシングル『GIRI GIRI』にゲストボーカルとして参加。アパレルブランドとのコラボレーションも行っており、音楽活動以外でもセンスも発揮している。

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耳マン編集部