SILENT SIREN・すぅ『この季節が終わる前に〜わたしと○○のはなし〜』第5回:クリスマスの記憶と30歳の目標
ガールズバンド・SILENT SIRENのボーカル&ギターを担当し、同バンドでの作詞や他アーティストへの楽曲提供を通して数々の名曲を生み出してきた、すぅ。メロディーがない文章を初めて書くという彼女が、毎回異なるテーマで自身のことを明かす連載!
クリスマスが嫌いだった私の成長
こんにちは、すぅです! あっという間に12月! 今年最後のコラムになります。この文章を書いている現在はクリスマス前で、街はすっかりクリスマスムード。
ツリーやイルミネーションが煌めいて、街行く人たちがウキウキな姿を見て心が温かくなるようになったのは最近です。子どもの頃はあまり家族でテンションぶち上げのクリスマスを経験したことがなく、家では照明の暗い部屋の中でツリーのイルミネーションが点滅していて、しっとり系の音楽が流れていました。そのせいで、寂しいわけではないけど、なんだか寂しい気持ちになっていたから、なぜかクリスマスには寂しい印象がありました(笑)。それから、ハッピーなクリスマスムービーを観るわけでもなく、なぜか『サンタが殺しにやってくる』という映画を見せられたのがとても印象に残っています。
私はかなりあまのじゃくで捻くれているので、ハロウィンやクリスマスというイベントごとになると、なぜかみんなと同じタイミングで楽しめないというか、浮かれている自分を客観視して恥ずかしくなってしまうという面倒くさい性格です。なので、お家にクリスマスツリーを飾ったり、お花を飾ったりするくらいで十分でした。
でも、ここ数年はバンドメンバーでイベントごとを重ねるたびに、全力で年に1回のイベントを楽しむことに幸福感を得るようになりました! 大進歩! イベントを楽しんだあとに家に帰ってきて、「はぁ〜、素敵な1日だったな」って思えるようになったし、クリスマスムードの街に出ても、ワクワクした気持ちになれている自分に驚きです!
クリスマス最高!!
ちなみに、小さい頃にサンタさんからもらったクリスマスプレゼントに行きつけのおもちゃ屋さんのシールがついていて、「サンタさん!! あのおもちゃ屋さんで買ったの!!!? サンタさんの国の工場で作ってないの!!!???」って戸惑ったこともあります。
このコラムが出る頃にはクリスマスはすっかり終わっていますが、おすすめしたい映画があります。
『ポーラー・エクスプレス』(2004)
とても夢のある話で毎年観たくなります。是非観てほしいです♪
新たな人生が始まるとともに30歳に
そして、私は今月で30歳を迎えます!! 心の年齢がいつになっても追いつきません!! ずっと18〜23歳くらいの感覚です……。困りました(笑)。
私の20代は「とにかくバンド!」って感じだったなぁ。家族よりもメンバーやチーム、ファンのみなさんと過ごす時間が長かったし、とても素敵な経験ができた20代でした。音楽以外にも、アパレルブランドとコラボレーションをしたり、大好きな動物の資格を取得したりと、プライベートでも充実していました。
また、つい最近発表しましたが、アイドルをプロデュースすることになり、『NFT IDOL HOUSE』というプロジェクトが始動しました。
今は募集段階ですが、来年は本格的に動いていくので今からドキドキです! バンド活動をしているなかでアイドルの方から作詞提供を依頼していただくことが増えて、勉強も兼ねてアイドルの現場に足を運ぶたびにアイドルへのリスペクトが大きくなり、「提供するだけではなくプロデュースしてみたい!」という夢ができました。
その夢が20代ラストに叶って……というか新たなスタートラインに立つことができ、私に夢を託してくれる子たちと一緒に歩んでいくという新たな人生が始まりました。「プロデュース業をすると、私自身がステージに立ったり歌を歌ったりすることから遠ざかるのではないか」というメッセージをいただき、そういうふうに感じてくれている方がいることで、「私自身が求められているんだ」ということに改めて気づけて、嬉しさもありつつ胸が苦しくなりました。
バンドが活動休止してもしなくても、きっと私は「自分のなかにある夢をひとつずつ叶えていきたい」と思っていたし、そのひとつの夢を叶えられるタイミングがありがたいことに、今訪れました。
30歳はアイドルプロデュースを含め、もっとたくさんの音楽に触れて、新しい音楽を生み出していきたいと思っています。もちろん、自分がまたステージに立つビジョンもあります。明確に伝えることはできないですが、私たちの音楽を愛してくれている方々の気持ちに寄り添い、まだまだ自分たちの音楽や歌声がみんなのもとに届くように少しずつ準備をしていきたいです♪
音楽は私の人生を変えてくれたので、どんなことに挑戦してもどんなことを始めても、私の中心には音楽があります。そして、それを信じて待っていてくれているみんなに対してうしろめたい気持ちが生まれないように、日々向き合っていきたいと思います!
20代でやり残したことがあります……
うしろめたいといえば、20代でやり残したことがひとつあります。それは……、車の免許の取得です……。はぁ……。「絶対に30歳になる前には免許を取る」と大口を叩いていたのに、この有様です。
お陰様で忙しくさせていただいているので……なんていうのは言い訳にしかなりませんが、30歳のうちに必ず免許を取りたいです! いや! 取ります! 約束します! したぞ(ここに書いたからにはもう逃げられない)! みなさん、どうか応援よろしくお願いいたします。
余談ですが、2023年には手術が決まっているので、その手術が無事に終わったら、本当に新しい自分に生まれ変われるというか、レベルアップできる気がしています。
「2023年は私の年にするぞーーー!!!」
という強気なイケイケマインドで生きていきます!!
私の素敵すぎて最高すぎた20代に別れを告げるのは少し寂しいけど、何倍も輝く30代を迎えたいと思います! 30歳の私と、2023年も何卒よろしくお願いします!!
みなさん、良いお年を!
峯岸みなみ、夫・東海オンエアてつやが撮影の“びっくりドンキー”でのラフな笑顔ショットに「本当に幸せそう…」「良すぎるだろー!」の声