SILENT SIREN・すぅ『この季節が終わる前に〜わたしと○○のはなし〜』第2回:少しずつ漂う金木犀の香り
ガールズバンド・SILENT SIRENのボーカル&ギターを担当し、同バンドでの作詞や他アーティストへの楽曲提供を通して数々の名曲を生み出してきた、すぅ。メロディーがない文章を初めて書くという彼女が、毎回異なるテーマで自身のことを明かす連載!
尊敬する9月生まれの母
連載第2回になりました♡ すぅです! 9月になりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。大好きで愛おしい8月は案の定、一瞬で過ぎ去っていきました。そんななか、まあまあ好きな9月がやってまいりました。去年の9月を思うと、ここ1年間でいろんなことが変化していきました。いくつものピンチをチャンスに変えていけたかなって思うし、そう捉えるようにしています♡
9月は私の母の誕生日がある月。母は私が女性でもっとも尊敬している人。「こんな人になりたい、こんな母にいつかなりたい!」と思うけど、きっとなれないなぁ(弱気)。母が言っていた印象的な言葉があります。
「“許したい気持ち”を許せない自分に向き合うのはとても疲れる。そして自分を苦しめる。どんなに許せないことがあったってお前しか手を差し伸べられる人がいないなら助けるべきだ」と。
母はこの言葉のとおり実際にそういう人で、お人好し(?)というか「そこまでする?」と思うこともあるくらい……。多分、私の祖母が仏すぎたから、その背中を見て育った母もそういうお人好しな精神になったのだと思う。
私は、「悔しい」「腹立たしい」「寂しい」「辛い」という感情は、悲しくもいつだってバネになって1番のエネルギーに変わることを知っているけど、そのぶんとても気持ちを消耗するということも知ってる。まだまだ精神的に子どもな私は母のように寛大にはなれないし、例えばこれまでに経験した“許せないこと”や“悲しかったこと”をすべてなかったことにして生きることは難しいけど、“忘れるとき”が“許せるとき”だと、そしてそれが“解放されるとき”だと思っています。
といっても、意識的に脳から記憶や経験を除外することはなかなか難しいよね。なんとなく思い出す回数が減って、なんとなく心が穏やかになって、ある日そのときのことを思い出しても「あぁー、そんなこともあったっけなー。あのときは辛かったなー! ハハハー!」なんて笑えたりして、そうやって少しずつ忘れていければいいと思うんだよな。許す=忘れるというのは、許せない自分や許しちゃいけないと思っている自分からの解放だと思っています。いつでも楽観的に生きていたいものです。少しずつ漂う金木犀の香りに揺られながらそんなことを考えます。
金木犀といえば、自分のSNSのプロフィールに書くくらいには好きなお花です。季節の変わり目にしか出会えないし、思い出そうとしてもはっきりは思い出せない香り。でも出会うと、「あぁー好きだなー。もうこんな季節かぁー」と思います。そしてすぐに消えてしまう、そんな儚さにも魅力を感じています。夏が好きな感覚と似ている。
最近は金木犀のアイテムがお店に並ぶことも多いので、私がゲットした金木犀の美容アイテムをご紹介します♡ ということで、今月のわたしと○○な話は金木犀!
金木犀の香りの美容アイテムをご紹介!
【ヘアケアアイテム】
ヘアオイルとヘアミルクが金木犀の香り! お風呂上がりやセットの最後につけてケアもできるし、香りをまとえて最高な気分です♪
【ネイルオイル】
なるべく指先のケアをするように心がけています! ギターを弾いたりネイルをしたりするので、ケアをしつつ好きな香りをまとえてこちらも一石二鳥♡
【入浴剤】
『生活の木』から発売されている入浴剤は毎年すぐ即完してしまう!! これは本当に本当に癒される……。最近はいろんなメーカーさんから金木犀の入浴剤が出ているけど、ほかのものを試しても結局こちらに戻ってきてしまう! ぜひ試してほしいアイテムです♡
個人的に、苦手な冬が来ることにビビって秋はいつも無心で過ごしていますが、金木犀やスイートポテト、栗、紅葉などの好きなものを楽しんで、今年は秋を満喫しようと思っています♡
p.s. 愛犬(こめこ)に似てる絵がデザインされたカバンをゲットしましたU^ェ^U こめちゃん可愛いすぎる……!!!!
今月は親バカで締めさせていただきます! また来月お会いしましょう♡