圧巻のピアノ演奏でTEPPEN優勝の“崖っぷちバンドガール”なのはなに直撃! 意外な音楽ルーツに驚き!?

特集・インタビュー

[2023/8/25 18:01]

TEPPENで圧巻のピアノ演奏を披露した“なのはな”を直撃!

2023年8月12日に放送されたバラエティ番組『芸能界特技王決定戦 TEPPEN2023夏』(以下、TEPPEN)に出演し、ダイナミックなピアノ演奏で、見事優勝したなのはなさん。同番組は、これまでにポップピアニストでYouTuberのハラミちゃんや、ピアニストの五条院凌が出演しており、優勝後に大きな注目を集めたことでもお馴染みです。このたび、番組内では“崖っぷちバンドガール”として紹介されたなのはなさんへ直撃インタビューを実施! TEPPEN出演の感想や現在のご活動、これまでの音楽ルーツなどのお話をうかがってきました!

――TEPPENでのご優勝、おめでとうございます! 番組出演の感想を聞かせてください。

ありがとうございます! 私はテレビに出演するのが初めてで、これまでで1番緊張感を味わった現場でした。当日、スタジオに着いてから何をしたらいいのかわからなかったし、昔からテレビ越しに見てきた芸能人の方たちがいるのにも興奮して、終始ハイテンションな1日だった気がします(笑)。もちろんTEPPENでは優勝を狙っていたのですが、それ以上に自分の演奏をたくさんの人に聴いてもらえる機会をいただけたのが本当に嬉しかったので、「このチャンスを大事にしよう」と思って、心を込めて演奏しました。自分ができる最高の演奏をして、結果はあとからついてきたらいいなという気持ちでしたね。

――その結果、見事優勝されて素晴らしいです!

出演されていたみなさんのレベルがめちゃくちゃ高かったですし、音楽は人それぞれ好みがあると思うので、今回の優勝は奇跡だと思っています! 全力で挑んだとはいえ、練習でやってきたことを100パーセント出し切ることはできなかったので、本番の厳しさを感じました……。

――TEPPENへのご出演が決定してからスタジオで演奏を披露するまでの間は、どのように過ごしていましたか?

今回の出演はオーディションで決まったのですが、一般人に近い自分が出演できるとは思っていなかったので、本当に驚きました。「無名の自分がTEPPENに出てもいいのかな」という不安が特に大きかったです。普段は毎日長時間練習しているわけではないのですが、TEPPENに出演することが決まってからは1日6時間くらい練習していたんですよ。そしたら、練習しすぎたせいか腕や指が腱鞘炎になってしまったんです……。毎日手を冷やしたりとケアをしたのですが全然良くならず、すごく焦りました。治らないまま本番が近づいていったので、練習量を減らしたり、楽譜を見てイメージトレーニングをしながら過ごしていました。

――そんなピンチを乗り越えて素敵な演奏を披露しご優勝されましたが、反響はいかがでしたか?

SNSのフォロワーさんの伸び具合が本当にすごかったです! YouTubeの個人チャンネルは、登録者数が4,000人から約2.9万人まで増えましたし、私が所属しているバンド(ヒエポポンシスターズン)のチャンネル登録者も56人から2,000人以上まで増えていて(※いずれも2023年8月25日時点)、「テレビの力ってすごいなぁ」って思いました(笑)。SNSのコメントでも、たくさんの方に「演奏を聴いて涙が出てきました」と言っていただけたのですが、私は「人の心を震わせるような演奏をする」というのが小さい頃からの夢だったので、それを叶えられたことが嬉しかったです。視聴者さんからのコメントを見ていると、幸せな気持ちになります。

――身近な人たちからのリアクションも大きかったですか?

TEPPEN出演後は、友達からすごい数の連絡をもらって、本当に嬉しかったです! 友達の家族にまで見守ってもらっていたみたいで、「お父さんとお母さんと観てたよ〜」という連絡もありました(笑)。私は音楽大学出身なので、音大時代の友達に褒めてもらえるのももちろん嬉しかったのですが、小学校時代からの友達に褒めてもらえるのもすごく嬉しくて。小学生の頃から自分の演奏を人に聴いてほしいという気持ちが強くて、教室のピアノをいつも弾いていたんですよ(笑)。私がピアノを弾いたらクラスメイトが集まってくれることがよくあったのですが、それを覚えてくれていた友達から「昔を思い出して、涙が止まらなかった」って言われたんです。昔から私を知っていて応援してくれていた人たちに、明るい報告ができて本当に良かったと思います。

――素敵なお話です。なのはなさんは4歳からピアノを始めたそうですが、どういったきっかけだったんですか?

母親がピアノ教室に通っていたので、同じ先生にピアノを教えてもらうようになったのがきっかけです。最初は本格的にピアノをやるつもりはなかったのですが、小学校低学年の頃に先生からコンクールへの出場を薦められて、そこで銅賞をもらったことをきっかけに、ピアノ人生が本格的に始まりました!

――習ううちに徐々にピアノが好きになっていったんですね。

そうですね。でも、ちゃんと自発的に「ピアノをやろう」って思い始めたのは大学3年生の頃なんです。ピアノを弾くことが大好きだという気持ちは昔から根底にあるのですが、私は地道に努力することが苦手で、練習も嫌いでした。大学3年生の頃に就職活動をするかピアノの道に進むか迷っていた時期があったのですが、そこで自分が本当に挑戦したいことをやろうと思って、「ピアノの道に進もう」と決めたんです。その頃に初めて自分の人生と向き合って、責任感が芽生えたのだと思います。小学生の頃は、コンクールのために夏休みの外出が禁止されたりしたので、正直しんどい時期もありました……(笑)。

激しいロックが大好き!? 音楽ルーツや現在の音楽活動に迫る!

――ターニングポイントとなった大学時代には、表立った音楽活動をされていたのでしょうか?

ピアノの道に進むことを決めた大学3年生の頃は、新型コロナウイルスが流行し始めた時期だったんです。そのときに、「ただ待っていてもチャンスは来ないから、自分の音楽を発信しよう」と思って、YouTubeを始めました。いろいろなオーディションに応募しようと決めたのもその頃です。現在所属しているバンド・ヒエポポンシスターズンは私のYouTubeを観てもらって声がかかったので、バンド活動を始めるきっかけにもなりました!

――これまでにどんな音楽に触れてきたんですか?

意外かもしれないのですが、激しいロックが大好きなんです(笑)。私の家族は全員音楽が大好きで、幼少期から自宅や車でレッド・ホット・チリ・ペッパーズ(レッチリ)、ボン・ジョヴィ、レッド・ツェッペリン、エリック・クラプトンなどの洋楽やCharの曲が流れていました。特にレッチリは私にとってすべてがドンピシャで、今でも大好きです。中学時代は友達の影響で東方神起がめちゃくちゃ好きになって、しっかりオタクをしていました! 東方神起のライブに初めて行ったときに、パフォーマンスの魅せ方が上手で、クギ付けになりました。初めて観た人でも楽しめるような完成度の高いステージ作りに魅了されましたね。「エンタメの世界っていいな」って思ったきっかけでもありますし、「こうやって人を感動させたい」と思って、影響を受けました。

――ロックやK-POPからも大きな影響を受けたんですね!

高校時代には、My Hair is Badなどの邦ロックに興味を持つようになって、ライブハウスにたくさん通いました。大学時代にはHi-STANDARDや10-FEETなどのメロコア系、マキシマム ザ ホルモンにもドハマリしましたね。最近は、自分のピアノにも活かしたいと思って、ジャンルにとらわれずいろいろな音楽を聴いています。クラシック界だと、ピアニストのマルタ・アルゲリッチさんが昔から好きです。私はピアノでもバンドでもそうなのですが、パワフルな演奏をする人が好きなんです。アルゲリッチさんも女性とは思えないほどの力強さや迫力がある演奏をする方で、たくさん聴いて参考にしてきました!

――現在、“ヒエポポンシスターズン”と“音感れもねゐど”のふたつのバンドを掛け持ちされていますが、クラシック音楽を中心に演奏してきたなのはなさんがバンド活動を始めたきっかけを教えてください。

“ヒエポポンシスターズン”は、私のYouTubeを観てくれたことをきっかけにお誘いいただいたのですが、その頃はちょうどいろんなジャンルの音楽に触れなきゃいけないと思っていたタイミングで、バンドを組んだことがなかったので、挑戦の気持ちでバンドメンバーになりました。「バンドで絶対に成功したい!」というよりは、「いろんな経験を積みたい」と思ったんです。これまでずっとソロで音楽をやってきたので、バンドでは人と演奏することで、それまでにない学びを得たり、楽しさを感じています。“音感れもねゐど”は2023年の頭に結成したばかりのバンドで、私の大親友と音大時代の友達との3人で組んでいます。親友の歌が上手で音楽活動にも関心があったので、「一緒にバンドやらない?」って私が声をかけたことをきっかけに結成することになりました。

――TEPPENで大きな注目を集めたなのはなさんですが、今後挑戦してみたいことや目標があれば教えてください!

今後はメディア出演に限らず、ピアノの生演奏をたくさんの人に聴いてもらいたいと思っています。テレビ越しも良いのですがやっぱり生演奏とは違うので、ステージでの演奏を生で聴いてほしいという思いがすごくあるんです。なので、ライブなどで生演奏の機会を増やせていけたらいいなと思っています。バンドでは、全国各地でツアーをやりたいという夢があります。特に、TEPPEN出演後は全国から「〇〇県から見てます」というコメントをたくさんいただくんです。遠くから応援してくださっている方々全員に私の音楽を聴いてもらいたいので、ツアーをしたいという思いがより強くなりました。

――最後に、TEPPENでなのはなさんにご興味を持った方々へメッセージをお願いします!

今後ももちろんバンド活動を続けていきますし、YouTubeではピアノ演奏で自分の音楽を発信し続けたいと思っています! バンド活動が大変なときは更新が遅くなるかもしれませんが、マイペースに自分らしさを忘れないチャンネルにしていきたいなって思っているので、観ていただけたら嬉しいです。「聴く人が感動するような演奏をしたい」というのは、これからもずっと変わらない自分の信念なので、そんな音楽をお届けできるように、活動やSNSをがんばっていきたいと思います。応援してもらえると嬉しいです!

ライブ情報

【ヒエポポンシスターズン】
・9月15日(金)
『爆発ピンクVOL.2』@渋谷GARRET(東京)

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耳マン編集部