『BRADIOのファンキーハンター』【第1回:ファンクベースの神ラリー・グラハム編】

連載・コラム

[2015/11/23 12:00]

人気上昇中の若手ファンキーロックバンドBRADIOが、より“Funky!!”なバンドを目指すべくファンキーなヒト・コト・モノに出会いに行く連載!


Hello!! Funky Party People!! ボーカル貴秋です! ついに始まったこの連載。第1回ではアメリカのファンクバンド、スライ& ザ・ファミリー・ストーンの元メンバーでおなじみのファンキーベーシスト、ラリー・グラハムにインタビューをしてきました!

Photo by Jun2

諸説はありますが、親指で弦を叩くスラップ奏法(チョッパー)を世界で初めて生み出したとされるレジェンドで、バンド脱退後は自身のバンドやソロ名義として今もなお活躍中! スラップをしながらアダルトにソウルフルに歌うシンガーとしての側面も強く出しています。最近では真っ白い衣装に真っ白いベースが彼のトレードマーク! ベースは特別仕様でボーカルマイクが装備されているのが特徴。そんな彼が自身のバンド、グラハム・セントラル・ステイションで来日したので、ベースの亮輔と一緒に会いに行ってきました! レッツファンキーハンティング!!

会場はビルボードライブ東京。左がベースの酒井亮輔、右がボーカルの真行寺貴秋。


INTERVIEW

インタビューを行う楽屋に到着! レジェンドとのインタビューを目前に、鼓動が高まる!

ラリーが登場してインタビュー開始! 控え室で取材と思いきや……部屋の中でメンバーが着替えているとのことで、廊下(!)で取材することに。取材場所なんてまったく気にしないラリー。さすがレジェンドだ。

ラリー:今日はよろしくね。
貴秋:うおぉ、ラリーさんだ……。よろしくお願いします! い、いきなりなんですけど……僕、ソウルミュージシャンに憧れてアフロヘアーにしていて……。
ラリー:ハハハ! そのヘアースタイル、気に入ったよ!
貴秋:ラリーさんから見てこの髪型、何点くらいですか?
ラリー:もちろん満点だよ!ハハハ!
貴秋:うわぁ、ありがとうございます!
亮輔:ラリーさんの演奏、歌、パフォーマンスはどれも素晴らしく、エンターテイナーとしての極みだと思いますが、ステージに立つ上でもっとも大切にしていることって何なのでしょうか?
ラリー:お客さんのハートに音楽を届けることだよ。自分はハートで音楽をやっているから、お客さんのハートにも届いてほしいって願って音楽をやっているよ。君たちはどうだい?

貴秋:僕らも音楽はコミュニケーションだと思っていて、いつでもそれを心がけています。
ラリー:とても大事なことだね。
亮輔:来年70歳になりますが、ラリーさんは今なおいろんなミュージシャンに影響を与えています。これから新たにチャレンジしたいことはありますか?
ラリー:まだ新しいアルバムも作りたいし、共演したいアーティストもいるし、まだまだやりたいことはたくさんあるよ。
貴秋:とても楽しみです!
ラリー:今日(11月10日)のライブは来れるの?
貴秋&亮輔:もちろんです!
ラリー:いいね。今日もハッピーな音楽をやるよ。とにかく自分たちがハッピーでいること。それがオーディエンスに伝わってみんながハッピーになってくれたら、その気持ちがまた僕たちバンドに戻ってくる。そうするともっといいパフォーマンスになるんだ。
貴秋:僕たちのバンドのキーワードも“HAPPY=ハッピー”と“FUNKY=ファンキー”なんです。だからお客さんが楽しんでくれるように、こういう衣装も着たりしていて。
ラリー:とても大切なことだ。僕らと君たちとのつながりを感じるね。
貴秋:ラリーさんにとってファンキーとは?
ラリー:ファンキーは言葉で表すことができないものなんだ。耳で聴いたり、体で感じるもので、それを感じると自然と体が動き出すんだ。ファンキーが伝わるとみんな“ファンキーフェイス”になったりもする。こんな感じでね(変顔をしてみせる)。
貴秋&亮輔:なるほど(笑)!

亮輔:ベースを弾くときに“グルーヴ”ってよく言いますが、それは一体どんなものですか?
ラリー:グルーヴもやっぱり言葉では説明できない。でも、グルーヴしているときは自分でわかるし、お客さんの動きや表情でグルーヴが伝わっていることもわかるんだ。そういうものだよ。
亮輔:なるほど……。ラリーさんの人生の最終目標って何なのでしょうか?
ラリー:そうだなぁ……ライブが終わって家に帰ったときに“今日はよかったな”って思える日々でい続けることかな。演奏がうまくいかないときだってもちろんある。だけど、そこで諦めずにライブをやり終えて、“いいライブができた”っていつも思っていたいんだ。君たちだってそうだろ?
貴秋:そのとおりです!
亮輔:本当に感動しました。今日はありがとうございました!
ラリー:こちらこそありがとう!

BRADIOとラリー・グラハムとのナイス!なコミュニケーション!

[耳マン編集部]