咲良菜緒（チームしゃちほこ）『ハタチまでにやっておきたい10のコト』最終回：わたしの10代

名古屋を拠点とするアイドルグループ・チームしゃちほこの“マリッジブルー”担当、咲良菜緒ちゃんによる初の連載ッ！　2017年9月10日にハタチを迎える菜緒ちゃんが、それまでにやっておきたいあんなコトこんなコトを（妄想も込めながら!?）綴っていきます！

ふたつの世界の10代があった

10代とかいろいろありすぎてもはや忘れたって感じだけど（笑）、小学校、中学校、高校、大学ってそれぞれ仲良かった友達の顔が頭をよぎるし、それと同時に思い出も蘇る。でも、それはしゃちではない、ひとりの女の子（女の子って呼べる年齢なのかもわからないけど）としての10代で、しゃちとしての10代は中学生、高校生、大学生の2年生まで。だから、わたしのなかではふたつの世界の10代があって、どちらも全然違う世界だった。

＜耳マンのそのほかの記事＞

どっちもめちゃくちゃ充実してたし、ほんとにまわりの人に恵まれてたし、いろんな経験したなぁって思う。でも、部活とか、放課後の遊びとか、バイト漬けの日々とか、サークルとか、そういう世界は知らないんだ。関わることはなかったし、自分が普通の大学生だったらどんな夏休みを過ごしてたのかなぁとか思う。

もし彼氏がいたら私はどこに行きたいって言ったかな、友達の家に泊まったり、ひとり暮らししたりするのかな、バイトは何をするのかな、ピアスしてたかな、とかいろいろ考えるよ。もう叶わないことや、今の状況じゃ無理なこともたくさんある。だけど、芸能界っていう良い意味でも悪い意味でも特殊なこの世界にいたことが、後悔じゃなくて誇りになるといいなって思う。いつまでいるのかわからないし、いられるのかもわからないけど。

アイドルをやっていたことが人生のなかで大きな出来事なのは間違いない！

運と奇跡と偶然でこの世界にいることができて、今こうやって活動して連載もしてるけど、生きてきた20年のうち5年がしゃち。生きてきた4分の1、もし今しゃちが終わったら人生が80年とするとの16分の1。どっちにしろ人生で大きな出来事なのは間違いないんだろうな（笑）。

19歳になって、今は先のことばっかり考えてる。こんなに将来のことあれこれ考えてるなんて思ってなかったってくらい（笑）。まわりには「まだそんなこと考えるの早いよ〜〜」って言われるけど、10代があっという間すぎて、すぐ死ぬんじゃないかって思うの最近（笑）！　だからやりたいことをちゃんと把握しながらやってきたい。そのために犠牲にするものはあるかもしれないけど、やりたいことをやっていきたい。

いつかは“自分のため”から、“子供のため”“親のため”っていうふうにいろんな人のために自分の時間を使っていくことになると思うから、まだ“自分のため”に時間を使いたいって思った10代最後でした。

自分がやりたいことを見つけるための旅だったのかな

10代は自分がやりたいことを見つけるための旅だったのかな……。ほんとにいろんな人に会って、いろんな人を見て、見たくなかった現実もあったけど、ちゃんと憧れにも出会えたから勉強になったなぁ。

今はなんとな〜〜く理想がうっすら見えてきてる。だから20歳からはそれを実現できるように。

10代の自分に言いたい言葉は……自分で言うのもあれだけど

「お疲れ様、よく頑張ったよ！」

だね（笑）！

咲良菜緒（19歳）

【著者紹介】

さくらなお●1997年9月10日生まれ、愛知県出身。名古屋を拠点とするアイドルグループ・チームしゃちほこのメンバーとして2012年に路上デビュー。2016年には5公演5万人を動員する大型ライブ計画“VICTORY YEAR”を発表。幕張メッセ2DAYS、日本武道館、横浜アリーナで単独公演を実施し、2017年3月21日には、かねてからの彼女たちの目標であった地元名古屋の日本ガイシホールでの単独アリーナ公演をソールドアウトさせた。2017年春、新たなスローガン“ROAD to ナゴヤドーム前矢田”のもと、ナゴヤドーム単独公演を目標に名古屋を拠点に全国で活動中。