宮城マリオ『エアギタリストが弾きたいリアルギター』【第2回:pBONEのプラスチック製トロンボーン】

連載・コラム

[2015/12/1 10:35]

日本エアギター協会の幹事でもある大御所エアギタリスト・宮城マリオは、実はトロンボーンも好き。第2回でいきなりギターじゃないけど……リアルな楽器はやっぱりいい。

どぉも!エアギタリストの宮城マリオれぇす。エアギタリストとして活動している僕ですが、中高は吹奏楽部でトロンボーンを吹いていたんですよね。そんな僕が紹介したい楽器は……

これ! pBONEのプラスチック製トロンボーン!

pBONE!

pBONEはプラスチック製のトロンボーン。プラスチックだからこそ実現したカラフルでポップなルックスと750グラムという軽さ、そしてジャズトロンボーンの巨匠ジグス・ウィグハム監修による本格的なサウンドが魅力だ。カラーはレッドのほか、イエロー、ブルー、パープル、オレンジなどポップな全9色をラインアップ。こちらはマリオさんがネットサーフィンをしていた際に発見し、「ちょっと良いエフェクターを買うくらいの金額で買える!」と興奮して購入した私物である。値段は23,500円。

ケースに入れて背負える。非常にコンパクト。マリオさん、超かわいい。

マウスピース(口をあて息を吹き込む部分)も付属。ボディと同じ色で非常にポップ!

マウスピースは、金属製も含め市販されているさまざまなタイプを使用できる。写真のマウスピースもマリオさんの私物だ。

管に溜まってしまった水分を抜く「つば抜き(ウォーターキー)」ももちろん装備。

スライド(伸ばしたり縮めたりする部分)先端のストッキングの部分(少し太いところ)は金属製だ。

スライドの動きもなかなかスムーズ。

マリオさん、トロンボーンの魅力を教えて!

「僕、中学・高校では吹奏楽部でトロンボーンを吹いていて、トロンボーンが大好きなんですよね。でも、トランペットのマイルスとかサックスのコルトレーンとかに比べて、“トロンボーン”って聞いてすぐに浮かぶ人ってあんまりいないんだよなぁ。谷啓さんくらい?古い? トロンボーンの魅力はこの形と、スライドを大きく前後させて演奏するっていう動きのハデさ。ほかの金管楽器と比べて圧倒的にカッコ良いと思うんですよね。演奏するときは唇の使い方の変化と、スライドの伸縮で音程を変えるんですけど、わりと取っ付きやすいし、楽しいのでぜひみなさんにもトライしてほしいですっ!」

吹いてみた!
ブーッブーーッ!

ぷーーーーーーーー♪(※変化のない写真ですが、唇の動きで音程を変えています)

トロンボーンの楽しさを味わうには充分!
「金属製のトロンボーンって普通に買ったら10〜20万円くらいするんですけどね、これは安いし、けっこう本格的なトロンボーンの音がするんですよ。だから5、6年前はすごい人気で、注文してから手元にくるまで半年くらいかかったような気がします。音量的にも金属製とそんなに変わらないし、音色も大きくは変わらないですね。すごくキレイなピアニッシモ(とてもソフトな音)とか、壮大なフォルテッシモ(極めて強い音)とかは金属製みたいには吹けないし、スライドも金属製のほうがやっぱり滑らかだから早いフレーズが吹きにくいところもあるけど……トロンボーンの楽しさを味わうなら充分! 谷啓さんの後継者になれるようにもう一回がんばろうかな! はははぁ!」

実演動画(噛み気味)

【著者紹介】

宮城マリオ
エアギタリスト、ミュージシャン。日本エアギター協会幹事。小学生でピアノを始め、中学生でトロンボーン、高校生でギターの演奏を覚える。大学では音楽を専攻。エアギタリストとしての活動のほかに、バンド活動も展開中!

[耳マン編集部]