【中古楽器を漁る旅】宮城マリオの『中古沼ジャンク沼』〜ハードオフ新座店〜

連載・コラム

[2018/11/20 11:00]

リアルな楽器も大好き−!なエアギタリスト宮城マリオが全国の中古楽器店を巡る新連載でございます

僕をロックスターにしてくれるハードオフ

好きなアーティストと同じ機材を使ってみたいという気持ちには、ロックバンドをやっている人なら誰しも1度はなったことがあるのではないでしょうか。僕はあります。先日も大好きなハードオフへ行ったら、ジャンクコーナーにHiwattの小さいアンプがありました。数百円でした。買いました。

Hiwattのアンプと言えばThe Whoのピート・タウンゼントの使用で有名になりましたが、僕はThe Whoとピート・タウンゼントが大好きです。激しいステージアクションと、それとは裏腹な堅実なリズムプレイ、というかドラマーはリズムキープしないしベーシストはウネウネ弾きまくるし、そんななかでギターがバランスを取ろうとがんばるとそうなるのかな、というプレイが大好きなのですが、あの「バン!」と飛び出るようなギターサウンドも大好きでして、いつかそのうちハイワットを鳴らしてみたいと長年思っていました。そうしたところ、ハードオフで出会えたのです。

ボリュームポッドが壊れてただけだったので、簡単に直せました。

ミニハムバッカーが載ってるVOX SDC-22で鳴らしたら、「バン!」と飛び出るような、僕のイメージしていたHiwattっぽい音が鳴りました。とても嬉しかったです。ハードオフ、どうもありがとう、ハードオフ。

ということで、「今日も素敵な出会いがあるかもしれない!」と心踊らせながら、ハードオフ新座店へきました。

まず最初にジャンクコーナーへ行きます。毎回のルーチンです。

Korgの名機シンセサイザー、01/w Pro Xがありました。ピアノタッチの鍵盤で88鍵ある大物なのですが、この日は車で来ているので持ち帰ることができますし、自分的な予算内の価格でもあります。問題は住環境が圧迫されることなのですが、いきなり最初から悩まされまくります。

個人的に大好きなプリンス通信工業のギターアンプPiggyのPiggy-2がありました。これの何が可愛いかって、チューナーが付いてるんです。チューナーというか、基準音440hzの音をアンプから鳴らせてチューニングができるという機能。440hzというのは、ギターの5弦開放のA音です。40年くらい前、昭和後期のチューナーが安価で買えない時代に作られたアンプ、欲しくなってしまうよな、しょうがないよなー。

ジャンクのエフェクターのなかにもいろいろ……。マクソンのアナログディレイ、気になる……。

ジャンクの8chミキサー。何かのときに持っていたら役に立つんじゃないかと思うじゃないですか。それがいつかはわからないけれど、いつかくるかもしれないそのときのために持っていてもいいんじゃないかという価格ですし、いつかくるかもしれないそのときはこないかもしれないけれども、まあいいんじゃないかな。どうかな。

若い人は知らないであろう、ADATのマルチレコーダーがありました。録音に使うメディアはS-VHSテープです。これ買って使うか使わないかとたずねられたら使わない、100%使わないけど、持ってたらかっこいい気がするんですよね。かっこいいよねADAT。安いし。

ギターコーナーが楽しい!

ジャンクコーナーだけで満足しそうになったので、一旦落ち着くためにギターコーナーへゴー。

ギターコーナーにはSCHECTERの9弦ギターがありました。9弦ということはベースの音域までだいたいカバーできちゃうギターですね。ズクズク歪ませても楽しそうですし、ベースアンプで鳴らしてみても楽しそうです。こんな特殊な楽器と突然出会えるハードオフ最高。

みんな大好きで興味あるけど、なんとなく踏み出せないでいるでしょう、Wネックのギターって。僕もそうです。ああ、でも、このくらいの値段だったら手を出してみてもいいんじゃないかなという気になっていたら、その気持ちを見抜いた店長さんから「マリオさん、これ今日、どうですか?」とたずねられました。ハードケースつきなので収納もしやすそうです。すみません、いまほかにも欲しくなってるものがあるので少し考えさせてください。

こちらは取材時に入荷したばかりという、Presrigeのストラトタイプ。日本製の逸品。超美品。なにこれ初めて見たー。やだもう欲しくなっちゃう。

ベースもけっこうある。

アコギもけっこうある。

このGuildっぽいアコギ、なんだろうと思ったら、RIDERのコピーモデルでした。日本製。これもよさそうなギターですなー。

アンプもけっこうある。ハイワットの可愛いミニアンプが見えたけど見えないことにした。だって手に取ったら買ってしまいそうで。

アクセサリーコーナーは安定の充実感。新座は適度な郊外で楽器屋へ行くには電車を使わないといけないような土地柄なので、近所にハードオフがあると本当に便利だろうなと思いました。

中古のギターケーブルが売っているのにも驚きました。店長さんにどうして中古のケーブルを扱っているのかたずねたところ、「え? ほかの店舗にもないですか?」と逆にたずねられてしまいました。あったっけかな……チェックしてなかったな……。検品して断線していなければジャンクでなく中古として出しているとのこと。ハイエンドなケーブルもお手頃な値段であったので、今後はほかの店舗でも確認することにします!

エフェクターコーナーには、こだわりを感じるレア目のものが。ハードオフ新座店の商品は、ほかの店舗と同じく自店舗で買取をしたものを置いてるそうなので、新座のあたりにはこういったものにこだわりがあって使うプレイヤーが住んでいるんだな、となんだか嬉しい気持ちに。

あとハードオフ新座店には、中古のケース類が充実していました。写真はシンバル用ハードケースなのですが、ほかにもギター用ケース、ベース用ケース、大きめのシンセサイザー用ケース、スネア用ケースなどなど、あとは5本や8本立てかけられるギタースタンドケースなどもありました。これも店長さんにたずねたら「たまたま集まった」とのことでした。これもハードオフ新座店の特色!

今回の読者プレゼントは、タンバリンスティックとハードオフ・ピックとEx-Proの7mのシールドケーブルをセットで1名様に! 応募方法は『耳マン』のTwitterアカウントをチェックしてください!

いまこの原稿を書き進めていて、「結局、自分が欲しくなったものを買わなかったんだ……」ということに気がつきました。欲しいものだらけで途中から思考が停止していたようです。次にハードオフ新座店へ行ったときにはあれこれ売れてしまっているかもしれないけれども、でもまた新たな素敵な物が入荷していることでしょう。また行くぞー! また買いに行きます!

プレゼント

マリオさんがジャンク沼から救出した(=購入した)タンバリンスティックとハードオフ・ピックとEx-Proの7mのシールドケーブルのセットを1名様にプレゼントします! 詳細は耳マンのTwitterをチェックだー! マリオさん素敵ーーィィ!!

ハードオフ新座店

住所:埼玉県新座市野火止8-4-45
営業時間:10:00~20:00(年中無休)
電話番号:048-480-6062

宮城マリオ

エアギタリスト、ミュージシャン。日本エアギター協会幹事。小学生でピアノを始め、中学生でトロンボーン、高校生でギターの演奏を覚える。大学では音楽を専攻。エアギタリストとしての活動のほかに、バンド活動も展開中! 宮城マリオTwitter(@icecreamdaisuki)