『そして、誰もいなくなった』『アンフェア』など生み出す秦建日子の初監督映画『クハナ!』いよいよ公開
人気脚本家がついに監督デビュー!
放送中の人気ドラマ『そして、誰もいなくなった』の脚本ほか、『アンフェア』『ドラゴン桜』など数々の話題作を世に送り出す脚本家・小説家・演出家の秦建日子の初監督映画『クハナ!』が公開される。9月3日より東海地区にて先行上映、10月8日より全国ロードショー。注目の音楽映画の登場だ。
音楽愛と郷土愛に満ちたほっこり映画
同映画は、三重県桑名市に住む小学生たちがジャズの演奏をとおして成長していく様子を描いた青春音楽映画。音楽好きとしても知られる秦氏が手がけた映画だけに、“チック・コリア”“フェンダーローズ”などのワードがたびたび登場し、音楽ファンは随所でニヤリとしてしまうだろう。また、地域復興というコンセプトのもと制作された作品でもあり、劇中に登場する小学生たちの多くは実際に地元に住む子どもたちとなっている。のんびりとした町並み、そんな風景にマッチする素朴な女の子たちの初々しい演技に注目だ。
楽器演奏のなかった子たちが聴かせるアツい演奏
楽器演奏の経験がない子どもが大多数だったようだが、彼女たちは映画のストーリーさながらに仲間たちと練習に励み、アンサンブルの楽しさを感じながら撮影に挑戦。そんな彼女たちの生々しい演奏は最大の聴きどころだ。『耳マン』ではこのステキな音楽映画『クハナ!』を特集する。今後も秦監督や出演者のコメントなどを公開していくので要チェックで〜す!
【ストーリー】
西田真珠(松本来夢)は、三重県桑名市に住む小学6年生の女の子。真珠の通う小学校は、町の人口減少や少子化のせいで廃校が決まっていて、そのせいか毎日の生活にいまひとつ張り合いがない。
親友の瑞希(久志本眞子)は、同級生の海斗(加藤清史郎)に初恋、真っ最中だが、実は海斗の親は東京からの転勤組で、真珠や瑞希の親たちとは、いろいろうまくいっていなかった。そんなとき、もともとはプロのジャズプレイヤーという先生(風間トオル)が新しく赴任してきて、真珠たちは小学校生活の最後にジャズのビッグバンドをやることになった。大人たちのゴタゴタや、海斗の突然の転校などを乗り越え、真珠たちのビッグバンドは県大会を勝ち東海大会へと突き進む快進撃を見せるのだが……。子どもたちの勇気と情熱が、閉塞気味の街の大人たちをも元気にしていく!