長瀬智也&神木隆之介『TOO YOUNG TO DIE!』に出てくる地獄のコード=Hを鳴らしてみよう!
音楽ファンは絶対楽しい『TOO YOUNG TO DIE! 』
軽井沢スキーバス転落事故を連想させるとして、約4ヶ月遅れで6月25日に公開された映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』がめちゃくちゃおもしろい。宮藤官九郎ワールドが炸裂しまくりのため賛否両論あるとも言われているが(マジ!?)、音楽ファンなら大満足間違いなし。地獄で生活する鬼たちの世界を舞台に、憂歌団の木村充揮、Char、野村義男、マーティ・フリードマン、ROLLY、シシド・カフカなど豪華なミュージシャンが登場したり、劇中の曲の歌詞にジミ・ヘンドリックスとかカート・コバーンとかマイケル・ジャクソンとか忌野清志郎が出てきたり、楽器ファンはニヤリとするようなギターやべース、ドラム、エフェクター、アンプ類などが随所で登場したり。自身もミュージシャンであり音楽ファンでもある宮藤官九郎の音楽愛が、詰まりに詰まった作品なのである!
地獄のコード=Hを鳴らしたい!
ストーリーも、めちゃくちゃ笑って泣けるヒューマン(鬼?)ドラマとなっており、自分にとって何が大切なのかを改めて考えるきっかけを与えてくれる。実は、自分はバス事故が起きる前に試写会を観させてもらっており、その世界観にガッツリとハートを掴まれていた。そして待ちに待った公開のとき! 僕はこう意気込んだ。
「僕も“地獄のコード=H”を鳴らしたい! ちゃんと覚えて帰らなくてはっ!」
地獄のコード=Hは物語のなかで登場する重要なギターコードで、このHを鳴らすことによってとんでもないことが起こってしまう……。試写で観たときに、実際には存在しない“H”というコードの響きにめちゃくちゃツボってしまい、とんでもないコードの押さえ方にも笑いが止まらなかった。なんとしてもHを覚えて帰りたかったので、ストーリーに笑ったり泣いたりしながらHが登場するシーンを待った。
構成音スゴすぎ…… 実際にやってみたけれども!
そしてついに主人公たちがHを鳴らすときぃぃ! 僕は必死でHの構成音をメモった。構成音は6弦1フレット、5弦5フレット、3弦8フレット、2弦10フレット、1弦24フレット。鬼じゃないと絶対にひとりじゃ押さえられないわぁ、こんなの。ちなみに5弦5フレットは最後のほうに言っていたと思うけど……ちょっと自信がない。たぶん合ってると思う……。
とりあえず構成音も把握したし、メタルマスターにJacksonのKing Vを借りて(24フレットまであるギターって意外とないのね)レッツトライだ! 地獄のコードを鳴らして会社をめちゃくちゃにしてやるぜ。ヒヒヒ……。もちろんひとりじゃ押さえられないので同僚にお手伝いをお願いして鳴らしてみた。
これが地獄のコード=Hだぁぁ!
どうでしょうか!? 1弦24フレットが効いてますわぁ。劇場で聴いたのと響きが少し違うような気も……? メモり間違えたのかな……。でもめっちゃ楽しいです。なんてことを考えるんだ宮藤さんのヤロウ。