欅坂46、清 竜人25、BiSH、夏の魔物のウラ話も!?『MdN』アイドル特集の舞台裏を編集長に聞いてみた!

特集・インタビュー

[2016/12/6 17:00]

本日発売の『MdN』最新号はみんな大好き“アイドル”特集!

本日12月6日に発売される『MdN2017年1月号』はみんな大好き“アイドル”特集(やったぁ♡)! 「デザインとグラフィックの総合情報誌」である同誌ならではの視点で、アートディレクターやフォトグラファー、アーティスト本人やマネージャーなどさまざまなクリエイターにインタビューした模様がたっぷりと掲載されています。今回特集されているアイドルは表紙・巻頭特集を務める欅坂46のほか、清 竜人25やBiSH、夏の魔物など個性豊かで間違いなく“今キてる” ラインナップ。掲載されているどのグループの作品も独自の主張や想いを持って作られていることが実感できることでしょう。 そんななか、今回は特別に『MdN』編集長の本信光理氏に同特集の裏側を語っていただきました! 同誌には収録されていない貴重な“ここだけのお話”を、どうぞお楽しみください!

『MdN2017年1月号』 表紙

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『MdN』編集長に同特集の“裏話”を聞いてみたっ!

欅坂46チームの“いいものを作る”ことへのこだわり

———表紙・巻頭特集を務めている欅坂46の撮影はいかがでしたか?
まず、すごく当たり前で、でも驚きなのが、撮影の現場にメンバー全員が揃うんです。21人全員。これだけの人気グループになっているのに、全員のスケジュールをビタッと押さえてCDジャケットの撮影を行うのが普通じゃないですよね。大人数のグループってメンバーをバラバラに撮って、デザインできちんとレイアウトして一枚のグラフィックを作ることが多いんです。でも、これは欅坂46の運営スタッフの思想なんでしょうね、〈一枚の美しい写真を撮りたい〉という。なので、平手友梨奈さんがソロでジャケットを飾ったType-A盤を撮っている間はほかのメンバーはみんな待ちですし、その後も順繰りみんな待ってる。このリッチなスケジュールの取り方だけでも、スタッフと彼女たちがどれだけいいものを作りたいと思っているのか、という現れですよね。

「多くの人が見たことがないような」メンバーの貴重な姿も

———そのほか印象に残っていることは?
『MdN 2015年4月号』で特集した乃木坂46の現場もそうでしたし、今回の欅坂46の現場もそうなのですが、とにかくみんないい子。僕たちはこういった現場に立ち会って撮影を行うとき、メンバーやスタッフの邪魔に極力ならないようにするのですが、それでもやっぱり気にならないわけはないんですよね。でもこちらがカメラを向けるとポーズを取ってくれたり、笑顔をくれたりします。もう本当にありがたい。ただ、今回の撮影は彼女たちが真剣に仕事に向き合っている姿や、その合間の自然に休憩を取っている様子をドキュメンタリータッチで押さえたかったので、取材の最初に〈こちらのことは、ないものと思ってください!〉とお願いしました。そうでないと、気を使ってくれちゃうんです! 結果としてはがんばってこちらも気配を消して撮影をしたので、多くの人が見たことがないような“彼女たちが仕事に真剣に打ち込んでいる姿”が今回の特集では見られると思います。

「清 竜人さんはもう本当にジェントル」

———続いて清 竜人25の取材でのエピソードを教えてください!
清 竜人さんはもう本当にジェントル。インタビューでの柔らかな語り口、知性があふれる言葉選びであらためて好きになってしまいました。注目してほしいのは撮り下ろし写真。これ、あの解散の発表があったZepp Tokyoのライブの楽屋で撮られています。写真のコンセプトは、〈楽屋裏でもイチャイチャしている清 竜人25のメンバーたち〉。でも実際、みんな仲が良くてびっくりしました。和気あいあいとはこのことだな、と。なので、その撮影の後のライブで、解散の発表があったのは本当に驚きました。ライブ後にメンバーに〈え、知らなかったんですか!?〉と言われましたが……知りませんでした!

「大反省して」取材に臨んだBiSHの印象とは!?

———清 竜人25の和気あいあい感に比べ、BiSHの写真はずいぶんと硬質なイメージですが、それはどうしてですか?
正直、BiSHのことは今回、特集で登場してもらおうと思うまではあまりよく知りませんでした。というよりも、遠ざけていました。マネージャーの渡辺淳之介さんはよくメディアに登場されますが、彼が思いつく企画のわる〜い感じがとにかく苦手で……。ですが、今回の特集でいろんなアイドルをフラットに見直したんです。そうしたら、BiSHはそんな僕の勝手な偏見で遠ざけている場合じゃないグループでした。曲も、歌声も、それを多くの人に伝えるための衣装やMVといったビジュアルツールも、何から何まで素晴らしい。大反省して今回、取材をお願いしました。しかも、実際に会ったBiSHのメンバーは礼儀正しい方々で、こちらのいろんなお願いにもきちんと耳を傾けて聞いていただいて、本当に嬉しかったです。

一見キワモノ風(!?)、夏の魔物の魅力に迫る

———そして最後に登場するのが夏の魔物。メンバーにプロレスラーがいるなど、アイドルという枠で捉えるとそうとう異色なグループですが……?
アイドルグループって、さまざまなコンセプトが出尽くしていて、ある種飽和状態に入ってきてしまっている気がします。そのなかでも、あえての王道を行く欅坂46のような道もあるし、一夫多妻制というコンセプトの清 竜人25のようなコンセプチュアルな道もある。そんななかでも、夏の魔物の狙っているところは常識的に言えばありえないほどキワモノっぽいんですけど……実際のアウトプットされたものを聴いて、そして観ると、驚くほど太い道だった、という感じがするんです。それを伝えるためにライブの様子を写真に収め、主宰者でありメインボーカリストの成田大致さんに、なぜこのようなビジュアル演出を行っているのか話を聞きました。

本信編集長、興味深いお話の数々をありがとうございました!  どのグループの特集も、かなり細かい部分まで語り尽くされているようです。ディープなファンのみならずそれぞれのグループをこれから知りたい方や、デザインという視点からアイドルに興味を持った方もぜひ『MdN2017年1月号』でアイドルの魅力を改めて感じてみてはいかがでしょうか!?

[耳マン編集部]