ジミヘンの勃起した状態のペニスの石膏!?【ロック豪快伝説①】

連載・コラム

[2017/1/30 18:00]

(※本記事で使用しているイラストはすべて『ロック豪快伝説』(立東舎文庫)のものです)

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海外大物ミュージシャンたちの、良くも悪くも“豪快すぎる”エピソードを収録する『ロック豪快伝説』(立東舎文庫)。“事実は小説より奇なり”。世界を魅了する超一流スターのいろんな意味ですごすぎる逸話、ジミ・ヘンドリックス編をお楽しみください。

ギターだけではなかったテクニシャン

ロックの歴史に多大な影響を与えたギタリスト、ジミ・ヘンドリックスは、1970年、まだ27歳の若さで他界した。ギターを歯でかき鳴らし、背中で、あるいは頭の後ろで弾くアクロバティックなプレイと、ライターのオイルをギターにふりかけ火を点けるなどの革新的なアイディアは、残された映像を見てもスリリングで興奮させられる。(『ロック豪快伝説』より)

スーパースターとグルーピー、セックスとドラッグとロックンロール。成功への階段を上るにつれ、彼に夢中な女の子たちは、楽屋、スタジオ、ホテル、そしてベッドの中にもいて、そりゃモテを存分に謳歌したに違いありません。そんな女の子たちの中には“プラスター・キャスターズ”という、なんと勃起したペニスの鋳物を作るのに励む個性的な女の子集団もいたそうです。

アレをどうやって型取るの?

プラスター・キャスターズは、シカゴに住むシンシアとダイアンというふたりの石膏細工師。どうやって型を取るのかというと、布海苔(ふのり)というドロドロしたものでできた花瓶のようなものに、勃起したペニスを突き刺して作るのだという。突き刺したあとモノが柔らかくなったら、その花瓶型のものから引き抜き、できた穴に石膏を流し込んで型取りをするのだ。ジミヘンのペニスの石膏があるだけでもすごいが、それが勃起したまま固まっているという。“ジミ・ヘンドリックス・エレクトペニス”は現実に存在するのだ。(『ロック豪快伝説』より)

型をとる最中は、普通に直立している状態だったそうです。そのまま15分間、完全勃起状態で集中していなくてはいけないとか。

ジミ・ヘンドリックス・エレクトペニスは存在する

ジミヘンのバンドメンバー、『ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス』のベーシストであるノエル・レディングも挑戦しました。その結果は……。

ただノエル・レディングのものは、きれいにはいかなかった。製作中に人が部屋に入ってきたために、集中できずに完全勃起状態にはなく、「僕のはいささかコークスクリュー気味のものになってしまったんだよ」という。(『ロック豪快伝説』より)

コークスクリュー気味? ノエル・レディングのものは失敗ということでしょうか? しかし、バンドメンバーが語っているのだから、確かにジミヘンの“ジミ・ヘンドリックス・エレクトペニス”はこの世に存在するはずなのでしょう。スーパースターであればあるほど、その死後は、私物や関係するものがオークションに出されるものではありますが、この大切なお宝だけは彼の死後40年以上経ってもなお、オークションに出品されたという話は聞かないそうです。

ウソかホントか。信じるのはアナタの自由です!

『ロック豪快伝説』(立東舎文庫)
著者:大森庸雄
定価:(本体800円+税)

著者プロフィール

大森庸雄
1947年1月、東京生まれ。水瓶座。血液型はB型。高校時代にラジオの構成作家や音楽ライターを始め、大学時代にラジオ・パーソナリティとして活動の枠を広げた。エリック・クラプトン、エアロスミス、マイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダー、セリーヌ・ディオンなど、数多くの世界のトップ・スターに取材。そのほかにも音楽関連書籍の出版/翻訳、CDの解説なども手がけている。日本放送作家協会会員、AFA(アメリカ占星学者連盟)会員。著書に『生きてるぜ! ロックスターの健康長寿力』(PHP研究所)などがある。

※同書は2004年に文藝春秋より発刊されました単行本『ロック豪快伝説』を底本に、加筆と修正を加え文庫化したものです。

[耳マン編集部]