聴覚的センスも必要!? 世界中の脱出ゲームファンを熱狂させる『ESCAPE HUNT』にハマりそう

特集・インタビュー

[2017/6/25 12:00]

『ESCAPE HUNT』って?

プレイヤーが一室に閉じ込められ、室内に仕掛けられた数々の謎を解き明かし、定められた時間内にその部屋からの脱出を目指す“脱出ゲーム”。そんな脱出ゲームをアジア、ヨーロッパ、アメリカと世界中で展開している『ESCAPE HUNT』が日本に上陸したとのこと! 日本1号店となった『ESCAPE HUNT TOKYO ASAKUSA』で体験できるコースは『禅(ぜん)』『侍(さむらい)』『消えた花嫁』の3つのようだが、その中の『禅』に聴覚を必要とする謎解きがあるらしい。今回は「音とエンタメと言ったら『耳マン』でしょ!」と、取材という名目であそb……取材してきた!

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冒険感あふれる店内!

浅草駅を降り、『ESCAPE HUNT』が入っているKN浅草ビルの前で『耳マン』編集部のOh!ビーフ氏と合流。ビル6階のフロアに足を踏み入れると、高級感あふれるソファや『ESCAPE HUNT』のシンボルマークがお出迎え。画面左に見えるのは……あ、例の探偵のヤツだ(鹿撃ち帽子、ケープというそうです)! 探偵事務所のような雰囲気に期待感が高まる。

探偵事務所みたい

店内は外国人で賑わっていたが、実際にチャレンジャーの6割が外国人だそう。前述のとおり『ESCAPE HUNT』は海外ではすでにメジャーなアトラクションとなっており、浅草観光とあわせて日本の『ESCAPE HUNT』を体験するという旅行客も多いのだとか。地図にあるドットのところに支店があるそうで、1号店のタイを中心とした東南アジア、そしてヨーロッパに集中していることがわかる。オーストラリアにも多くあるようだ。ヨーロッパ人はこのような謎解き、体験アトラクションが大好きとのこと。やっぱりシャーロックホームズの影響なのだろうか? だとしたらコナン君や金田一(耕助&一)が大好きな日本人もハマるに決まっている!

『ESCAPE HUNT』は世界各国にある!

早速体験だ!

ルールは、1~5人のメンバーでひとつの部屋に閉じ込められ、謎解きをしながら60分以内に脱出を目指すというもの。どうしても謎が解けない場合、部屋内のボタンを押すと“ゲームマスター”にヒントをもらうことができる。しかし、1ヒントごとにクリア時間が5分マイナスされてしまうようだ。この手のゲームは初参加のボクとビーフ氏。子どもでもクリアは可能な難易度だろうと高を括ったボクは、ビーフ氏に「え? これ本気でやっちゃっていいんですよね?」と、60分どころかソッコーで実力見せちゃいますヨ。オ レ、アツくなると加減とかソーユーのわかんくなるンで。的な念押しをする。「お、おう……」と、ビーフ氏。へへ、やっこさん、ビビってやがる! じゃ、いっちょかましてやりますか!

美人ゲームマスターのKAZUMIさん。ついついヒントも欲しくなるわぁ
部屋に閉じ込められた! ドキドキワクワク、そして緊張……

え? 早速わからないんだけど……。

【以下、ネタバレはありません】美人のゲームマスターからルール説明を受けたあと、「和風の庭園」然とした部屋に案内された我々。最初に目につく仕掛けがこれなのだが……。アレ? なんだか思ったより難しいことが書いてある……。

え? 私のIQ、低すぎ!?

どうやらこれが最初のヒントということではなく、“最初にやらなければならないこと”や“そのヒント”すらも自力で探さなくてはならないようだ。あ、想像より遥かに難易度高い……。しかし、そこは我々大人の男。ハムスターよりはさすがに高めと自負するIQを駆使して、知恵と集中力とチームワークを発揮し、見事にチャレンジ……大失敗!!

こんなことなら調子こくんじゃなかった……
敗者の烙印を押された負け犬のビーフ氏とボク。でもこれはこれでちょっと楽しい(ゲーム後、記念撮影をしてもらえます!)

無&理でした!!

いいところまではいったんだ。ヒントも2回使った挙句、最後の謎解きにたどり着いた頃には残り時間1分。残念ながら時間内でのチャレンジは失敗となったが、ゲームマスターよりお情けのヒントをもらって1:08:39でクリア。アレ?時空、歪んでる?と思うほど、あっという間の1時間だった。敗因は注意力と繊細さのなさから凡ミスを繰り返し、集中力を欠いて無駄な時間を浪費したこと。完全に我々の実力不足だった。終わってみれば、謎やヒントは注意深く真剣に取り組めば誰もがクリア可能なレベルに調整されていることに気づく。現にフロアにあるチャレンジ記録を見ると、我々が参加した『禅』の最速クリアは22分ほどであったようだ。それだけに悔しさと、それを凌駕する楽しさ、好奇心があふれ出し、終わった直後に再チャレンジを決意。概要は把握したため、次はより難易度の高いものをと思い、コースの難易度を聞いたところ、『禅』『侍』がほぼ同レベルであり『消えた花嫁』がそれより高難度となっているとのこと。というのも、若干の英語力(中高生程度)が必要になるようだ。

ゲーム後は飲み物やお菓子が提供される。脳を使った後は糖分!

楽しみ方や使い方が幅広すぎる

脱出ゲームは、実は法人(企業関係)の利用者がかなり多いとのこと。というのも、このようにチームでひとつの目的に向かって何かを成し遂げるのは、新人歓迎会や、チームの力を向上する取り組みにうってつけなのだとか。ほかにも『ESCAPE HUNT』のフロアを飛び出し、浅草の街全体を使ったイベントや、父の日などの特別な日に期間限定のイベントを行ったりもしているようだ。また、事前にお店に相談することで誕生日やプロポーズ時のサプライズにも協力してもらえるとのこと。実際に体験してみると、確かにサプライズにうってつけなことがわかる。心ゆくまで楽しんだ帰り道、ビーフ氏が「確かにチームビルディングとかサプライズとかもいいけどさ、やってる間にずっと思ってたんだけど絶対デートに最高だよな。密室でも気まずくないし、部屋が広くないから距離感も縮まって良いし」と言い出した。この野郎!そんなこと考えてやがったのか!この色男め!何がビーフだこの牛肉野郎!チクショウ!思いつかなかった!確かにデートに最高だ! 次は絶対おじさん同士じゃなくて女性と来たい……。そう決意して帰路に着いたふたりでした。

『ESCAPE HUNT TOKYO ASAKUSA』

【住所】
東京都台東区浅草1-10-5 KN浅草ビル 6F
【営業時間】
9:30~20:30(最終受付19:00) 直接の入店も可能だが、原則予約優先
【プレイ料金】
※()内はお子様料金(4~11歳)
オンライン予約 :
5名/部屋 : 3,420円/人(2,250円/人)
4名/部屋 : 3,600円/人(2,430円/人)
3名/部屋 : 3,870円/人(2,610円/人)
2名/部屋 : 4,140円/人(2,790円/人)
定価(電話、メール予約 等)
5名/部屋 : 3,800円/人(2,500円/人)
4名/部屋 : 4,000円/人(2,700円/人)
3名/部屋 : 4,300円/人(2,900円/人)
2名/部屋 : 4,600円/人(3,100円/人)

綾小路 龍一