フジロック(FUJI ROCK FESTIVAL)に自転車で行こう!〜編集者のチャリ旅、待ってろレッチリ!〜
初年度レッチリのリベンジを果たしたい!忌野清志郎さんへのリスペクトも込めて
7月22日から24日まで、今年もFUJI ROCK FESTIVAL(以下、フジロック)が開催された。今年は20回目となるメモリアルイヤーで、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(以下、レッチリ)の参加も! 実はわたくし“悪夢”と言われている初年度フジロックの参加組。当時高校1年生で、地元の友達4人で前日から会場に向かったのに……豪雨で着替え全部ビショビショ、くっそ寒いのに雨をしのげるところゼロ、食事もろくにとれず、レッチリ前のレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンで友達ひとりが真っ白になって失神状態。「これはマジで死ぬ……」と怖くなって、目当てのレッチリを観ずにヒッチハイクをして民宿に辿り着き(その車が偶然にも宿をやってるおじさんだった!)、遠〜くで聴こえる『ギヴ・イット・アウェイ』に耳を傾けながら命の大切さを実感したのでした。
そんなレッチリがまたフジロックに来るとな(出演は24日)! 僕は2002年も2006年もフジロックに行けていないので、自分にとっては初年度ぶりのレッチリ@フジロックとなる。じゃあ行こうじゃないか! あのとき逃げてしまった弱い自分と決別するべく、チャリで会場(苗場スキー場)まで行ってみようじゃないか! 自転車愛好家として知られ“キング・オブ・フジロック”として同フェスを盛り上げてきた忌野清志郎さんも、自転車で会場まで行っていたそう。清志郎さんへのリスペクトも込め、ひたすらペダルを漕ぎましょうぞ!
【僕のスペック】
・35歳編集者/中肉中背
・元スポーツマン(最近はめっきり/飲み過ぎ傾向あり)/自転車歴7〜8年くらい(ぜんぜんガチじゃないので最長走行は50キロくらい?)/30歳のときにトライアスロン・オリンピックディスタンスに挑戦
・自転車はトライアスロン出場時にちょっとイキって買ったLOOK 555(見た目のカッコ良さ、数字の5が好きだからという理由)
久々の自転車だわぁ……調整とかいろいろ必要なのね
5年前くらいまでは自転車で通勤していたり体も動かしていたけど、最近はぜんっぜん運動できてない。むしろ酒がないと寝らんなくて飲み過ぎの傾向あり。そんなこんなで日々に終われつつ、直前になって必要なものがけっこうあることに気付く。絶対に必要なのは輪行バッグ(自転車を電車などに乗せるときに使うバッグ)だ! リタイアの可能性もあるしな! Amazonで安めのヤツをポチッ。あと車体に取り付けるバッグも買わないと……会場に着いたら取材もあるから荷物もそれなりにある。雨が降ったときの防水グッズ系も必要かぁ。そもそも自転車にがっつり乗るのも久しぶりだし、調整もしてもらわないと。
出発のとき!(7月23日5時)
フジロックが開幕した22日は仕事だったので、23日の早朝に出発することにした。朝4時に起きて5時に出発だ! 苗場スキー場から40キロくらいのところにある群馬県吾妻郡高山村に友人が住んでいることが発覚し、まずはそこまで行ってみることに。というかそこまで一日で行けるのかな……。もう一度、輪行バッグを確認した。あるな、リタイア。
国道17号へ!
苗場スキー場までは国道17号をひたすらにまっすぐ。とりあえずの目的地である高山村も同じだ。これはかなりありがたい。行き方を考えたり調べたりして無駄な体力を消耗しなくて済むじゃないですか。とりあえず僕が住む葛飾区から17号に向かうが、葛飾区とか足立区あたりは本当に自転車で走りにくい……。道もガタガタだし、わけわかんねーくらい飛ばしてるトラック(とかミニバン的なやつ)も多いし、かなり慎重になるわぁ。17号に出るまででけっこう時間がかかってしまった。
果てしなく続く17号
自分が何時間でどれくらい進めるのかまったく読めないし、無心でペダルを漕ぐしかなかったので、写真を撮る余裕はあまりなかった。そんななかでもルールとして決めていたのは、「絶対に無理をしない」「声を出していく」という2点。「絶対に無理をしない」というのは体力的な部分もそうだが、運転面でも心がけていたところ。スピードを出しすぎたり、危ないすり抜けをしたり、そういうのはやめようってことだ。「声を出していく」は長い一人旅の寂しさを紛らわすため。基本的には「あっぶねーな!クソトラック!」とか「コイツ○○○かよ!」とかそんなのばっかりだったような気がするけど……(すみません)。あと、自分のなかでフリースタイルラップが流行った瞬間があって、一時ずっとラップしてた気がする。めっちゃ恥ずかしい。
めっちゃ走りにくいエリアァァ……
浦和とか大宮とかをすいすい抜けて順調に進む。この辺りは自転車専用のレーンもあったりして、めっちゃ最強感ある。「おー!全然キツくないかも」と思った矢先、悪夢が始まってしまった。上尾あたりに入った途端、道路の状態が急変。めっちゃボコボコ&ガタガタ。荷物も積んでるしチャリがパンクしそう……。ケツもハンパない振動に襲われるし、思わず「電○かよこれ!」とのパンチラインも飛び出した。交通量もトラックも多いし、このあたりは特に慎重に走らないといけなかったので、めちゃくちゃ体力が奪われた。迂回ルートを探せばよかったなと思うくらい。
熊谷まで来たぁ!
ガタガタ道にうんざりしながら慎重に運転し、北本市、鴻巣市を超えてついに熊谷に到着! このあたりでエアーサロンパスをシュッシュして回復。右ヒザが少し痛いけど、高崎までこのまま行こう! ちなみに全然距離が減らない「高崎まで○km」の標識が出るたびに「マジかよ、タッカン……」って口に出すのも流行った。すみません。
高崎に到着!ちょっとリタイヤ考える(7月23日13時)
熊谷とか高崎あたりの道はわりと走りやすい。そして13時くらいにタッカン……いや、高崎に到着。マジで長かった。達成感がみなぎってきてちょっとリタイヤも考えた。まぁ、とりあえずはメシだ。評判が良さそうなラーメン屋に行ってみたが、ヒザとかヒジとかがプルプルしてしまって様子がオカシイ系のオーラを醸し出していたと思う。
1日目のゴール……と思いきや(23日15時)
食事のあとは少しのんびりして出発。意外とヒザとか腰も痛くない! ここからも順調に進み、15時過ぎくらいには渋川というところに到着。ここで友人に電話すると「お〜!意外と早いね。そこから車で30分くらいだからもうすぐだよ」とのお言葉が……。嬉しい……。やっぱり今日は友人宅にお邪魔して体力を回復し、明日、苗場スキー場までの峠越えに挑もう。友人宅に向かうことにしたが……ここでスーパーショッキングな事案発生。というか気が付いてしまった。友人が住む高山村、完全に山の上にあるやん! しかもめっちゃ高いところにありそうな名前やん! しまった、これはマジでしまった。深く考えてなかった。ヤバい、泣きそうだ!
1日目終了!(23日17時)
1日目は無事(!?)終了。友人との再会を楽しんだのもつかの間、22時くらいには就寝して明日に備えることに。心配だったヒザは意外と大丈夫だったけど、ケツがご臨終状態。トライアスロン用のお尻パット入りスパッツは履いていたものの、自転車のシートにもお尻を守るグッズを装着すべきだった……。とりあえず寝よう。明日は朝からフジロックを楽しむぞ!!!