フジロック(FUJI ROCK FESTIVAL)に自転車で行こう!〜編集者のチャリ旅、待ってろレッチリ!〜

特集・インタビュー

[2016/7/31 12:00]

やっぱりレッチリはレッチリだった

さぁ、会場に着きました。レッチリまでは基本的にグリーン・ステージでのんびりライブを楽しもう。ステレオフォニックス、Ken Yokoyama、ベン・ハーパー&ジ・イノセント・クリミナルズ、ホワイト・ステージでもSOIL&"PIMP"SESSIONSやロバート・グラスパー・エクスペリメントを楽しんで、いよいよレッチリだ。初年度レッチリのリベンジを果たすときだ!

今回は撮影申請も出していたので、幸運すぎることに(3曲だけ)撮影しながら最前列で観ることができた。広大なグリーン・ステージを埋め尽くすオーディエンスもすごいが、カメラマンの数も半端じゃない。ドキドキしながら開演を待ち、照明がいったん落ちるとフリー(ベース)、チャド(・スミス/ドラム)、ジョシュ(・クリングホッファー/ギター)が登場。まずは3人によるジャムが始まり、フリーとジョシュがドラムの前で向かい合ってタイトなリフを刻み合う。うおー!まさにレッチリ。2011年にサマーソニックで観たときよりもジョシュ(2010年加入)がかなりバンドに馴染んでいて安心感がある。

そしてボーカルのアンソニーが登場すると『ダニー・カリフォルニア』『スカー・ティッシュ』『カリフォルニケイション』『アンダー・ザ・ブリッジ』などの代表曲と新譜『ザ・ゲッタウェイ』収録曲をバランスよく披露。途中でアンソニーが音声トラブル?でキレるシーンがあったりして、やんちゃな感じも健在でテンションアガる。

フリーはハムバッカーピックアップのベース(フェンダー製)を使っていたが、このベースがめちゃくちゃタイトなサウンドでいい。スラップをしてもブリブリの指弾きでも低音&高音のバランスがよく、そのテクニックを存分に味わうことができた。やっぱりフリーはハムバッカーがいいわ。チャドは音源よりハデ目なフィルで盛り上げるなど遊びも入れつつ、安定感のあるドラミングでバンドを支える。それにしてもフリーとチャドのプレイが噛み合うと、なんでこんなにファンキーな香りが漂うんだろう。難しいことは特にやっていないのに。やっぱりこのふたりが世界最高のリズム隊だと実感した。

アンコールではフリーが逆立ち歩きで登場し、最後は『ギブ・イット・アウェイ』でフィニッシュ! 全体的に音もクリアでバランスも良く(ギターが少し小さかったかな)、ぶっちゃけサマーソニックのときよりも数段よかった。何よりも、目の前にいたアンソニー、フリー、チャドは雰囲気も体型も昔と変わらずカッコよかった。フリーのキレキレの肉体しかり、ロック界のトップに君臨し続けるための努力を怠っていないことがとてもよくわかった。演奏する曲のスタイルは少し変わった(今回はサポートのキーボードとかベースもいた)けど、高校生のときに最高に憧れたレッチリはレッチリのままだった。自分がカッコ悪く変わってしまいそうになったら、今年のフジロックを思い出してピュアなハートを取り戻したいと思います。ありがとうフジロック! ありがとうレッチリ!! 最高でした!!

Oh!Lee