仮面女子がバンドを結成……初ライブでみせたポテンシャルに継続希望ッ!!
仮面女子が夜限りのバンドセッション!?
“最強の地下アイドル”をうたう仮面女子が、全国5ヵ所に分かれて同時多発的にワンマンライブを仕掛けるという。題して『仮面女子☆パセラ伍箇所同時ワンマン~真夏の頂上決戦~』。仮面女子は複数ユニットが集合したグループであるとは言え、メインである「アリス十番」「スチームガールズ」「アーマーガールズ」に加え、「仮面女子候補生&スライムガールズ(東京)」、「仮面女子候補生WEST&スライムガールズWEST(大阪)」に分かれてのライブだなんて、正直どこに行ったらいいか分からないぃぃ状態。
そんななか、アーマーガールズが今回のワンマンにおいてバンドPlume(プリュム)を結成、一夜限りのバンドセッションを行うという。「バンド」だなんて聞いたら、楽器大好きな『耳マン』が放っておくわけないでしょっ!ってことで、8月13日はアーマーガールズがライブを行う銀座BENOAへGO。
白熱のパフォーマンス!お寿司も握るっ!
定刻より少し押したものの、舞台袖から本番直前に気合いを入れるメンバー同士のかけ声が。と間髪入れずアーマーガールズがステージに登場。ワンマンだけに、いつにもましてなんか頼もしい雰囲気だ。
1曲目から代表曲『ココロイド』をぶちかまし、息つく間もなく『騎士になるのだっ!』『オー☆シャンゼリゼ』といったハイテンポなナンバーを繰り出す。コール&レスポンスに大合唱、飛んだり跳ねたりと、メンバーもオーディエンスも渾然一体汗まみれ、まさに躍動感に満ちあふれたライブを展開。と思えば、曲の途中にみーしゃん(窪田美沙)が、お寿司を握りメンバーに食べさせるというパフォーマンスも(曲中です、曲中)。
お寿司を食べ終えたアーマーガールズは即座にまた曲へ(曲中のパフォーマンスですしね)。最強の地下アイドルに休息はない。まったくない。ゆっくりお寿司を食べる隙もない。その後も、ぱー研!(仮面女子候補生)の『アナタトナLOVER』と、それに対するアンサーソングにして新曲『オモイデサLOVER』を涙ながらに熱唱、感極まってもらい泣きするオーディエンスが出るほどに、観客全員の心をグイグイを引き寄せながら狂熱のライブはいよいよ感動のフィナーレへ。ライブ開始から2時間が経過、まさに全力投球、微塵のやり残しも感じさせない全20曲でライブは幕を閉じた。
そして生バンドのパフォーマンス……ポテンシャルに本気で脱帽
って、えええ??? バンドは? ねぇ、バンドはやらないの? あれ? どう考えてもこのすべてを出し切った感バリバリの後に、バンドなんてないよね。日にち間違えたかな(汗)と、筆者が顔面蒼白になりかけたまさにそのとき、「この後はPlumeをお楽しみください」とのアナウンス。マジか? この2時間以上に及ぶフルセットのあとに、今からバンドやるのかよっっ! 365日休みなくライブをするアイドルを見くびっていた自分を反省。
満を持してPlumeの登場だ。『ベース・マガジン』の連載でお馴染み“ロックな萌え姫”ことベーシスト月野もあ(ベース)をバンマスに、窪田美沙(ドラム)、楠木まゆ(ギター)、北村真姫(キーボード)、そしてマイクを握るのは百瀬ひとみ(ボーカル)という、一夜限りの夢のバンドセッション。1曲目はZONEの『secret base~君がくれたもの~』をカバー。原曲の良さはそのままにアーマーガールズ流にアレンジされた部分も含めて堂々たる演奏ぶりで、メンバーがとにかく楽しそうにプレイする姿が印象的。2曲目はいったい何をカバーするの?と思いきや、なんと自身の代表曲『ココロイド』のイントロが。正直この曲を演奏するのはなかなか厳しいのではないか?という筆者の思いは見事にハズれ、「楽しさを追求するのがアーマーガールズ。バンドは心が通じてないと良い音にならない」という月野のMCどおりにメンバー全員が気持ち良さそうに弾き(!)、叩き(!!)、歌う(!!!)。365日毎日ライブをするアイドルにとっては、初挑戦となる楽器演奏に充てられる練習時間は限りなく少ないだろう。そんな中でここまで仕上げてきた彼女たちのポテンシャルには本気で脱帽。
最初から最後まで笑顔で演奏を楽しんでいた新バンドPlumeには「音」を「楽しむ」という意味での「音楽」の素晴らしさをあらためて教えてもらった気がする。こうなったら、一夜限りとか言ってないで、「目指せ!さいたまスーパーアリーーーーーナ!!!」。