プー・ルイ活動休止のBiSにマジレス相次ぐ……研究員(ファン)の本音は
わずか400グラム足りずプー・ルイが活動休止に
アイドルグループBiSのメンバー、プー・ルイが、ダイエット企画に失敗したことを理由に活動休止することが発表された。これに対しネット上では「残酷すぎる」「パワハラ」といった批判が巻き起こり炎上状態になっているのだが……相手はBiSだよ?
発端は、ことごとくダイエットに失敗してきたというプー・ルイが、「ライザップ」に通って今度こそ“豚・プー・ルイ”の汚名を返上するという企画「DiET or DiE」。費用は所属事務所社長でプロデューサーの渡辺淳之介氏のポケットマネーから支払われ、リバウンドも含め失敗した場合にはプー・ルイが全額即金で返金&グループ脱退するというルールで3月にスタートした。
3ヵ月のライザップ式ダイエットにより、体重はマイナス約7キロ、体脂肪率についてはなんとマイナス9%を達成。見事美しい体型を手に入れた。ただ、目的は一時の減量ではないため企画はここでは終わらず、これを基準として維持するために今後も毎月測定することとなる。
ダイエット成功から1ヵ月後の7月に測定したところ……なんと3キロのリバウンドが判明してしまう。これに対し渡辺氏は「逆だったらどう思う?自分が50何万円払って、維持すると言っておきながら1ヵ月でこれって」とプー・ルイを説教。8月までに3キロを戻すことを求め、戻っていなかったら活動休止と宣告した。しかし、8月の測定では体重は戻ったものの体脂肪率が大幅に上昇。9月まで最後の猶予が与えられるが、9月15日の測定で体重が目標に0.4キロ届かず、渡辺氏がプー・ルイに活動休止を宣告した(同時に10月15日の測定で目標に達していれば復帰させるとも言っている)。プー・ルイは、BiSは脱退したくないので10月の測定に向けてがんばるとしている。
批判の嵐が吹き荒れる
活動休止と、今後のBiSのライブをプー・ルイ抜きで行うことが広く報じられると、「笑えない」「女をブタと罵ってダイエットさせる企画を、21世紀にやってる発想の貧困さに呆れました」「健康に支障きたしたらあなたが責任取れるんですか」といった批判が続出する。これに対し渡辺氏は「約束は約束なので」「俺が約束守らなかったらどういうのかな?よく考えて。時間は与えた。そんだけ」とTwitterで反論。「2回俺も約束を反故にしてプー・ルイさんを信じたんですけどね。。。」と、2度も猶予を与えた結果だと説明した。
それでも、これまでのBiSの活動や渡辺氏とプー・ルイの信頼関係など知らず今回の件でBiSを知ったであろうメディアや人々からの批判は衰えることなく、激しさを増すばかり。とうとう22日に渡辺氏は「ごめんね真っ当な世界で生きてないし、真っ当な評価も受けたことないの。だから真っ当なこと言われても分からないの。誰も俺らのこと知ってくれなかったじゃん。だから色々言われるの嬉しい。みんな俺らのこと認識してくれてありがとう。本当に感謝してる!!アイラブユー!!」と、らしくない卑屈なツイートまでしている。
ごめんね真っ当な世界で生きてないし、
— 渡辺”ジュンジュン”淳之介 (@JxSxK)2017年9月21日
真っ当な評価も受けたことないの。
だから真っ当なこと言われても
分からないの。
誰も俺らのこと知ってくれなかったじゃん。
だから色々言われるの嬉しい。
みんな俺らのこと認識してくれてありがとう。
本当に感謝してる!!アイラブユー!!
研究員的には“通常営業”?
BiSといえば、過激なパフォーマンスや先鋭的な企画で物議を醸し続けてきたアイドル界の異端児。これまでも、メンバーが100キロのマラソンをさせられたり、“全裸MV”を発表したり、アダルトビデオの人気企画『テレクラキャノンボール』を模してAV監督たちがメンバーを使って卑猥なレースをする『BiSキャノンボール』なる企画を実施するなど、数々の伝説を残してきている。そのすべてを仕掛けたのが渡辺氏だ。渡辺氏は成長を促すためにメンバーを追い込むことがよくあり、“研究員”と称されるBiSファンからも“サイコパス”と呼ばれることもしばしば。研究員は、そんなグループだということを理解したうえで応援しており、ほかのグループでは絶対にできないような企画を、まるでドキュメンタリーのように見守っている。研究員からすれば今回の流れも“通常営業”。実際、Twitter上には「BiSのこと何も知らなそうな人ばかりが批判してる」といった研究員の声も多い。
もちろん、今回の一件が演出などではなくガチの結果であることは明らかだ。活動休止が決まったときのプー・ルイの絶望感も号泣も本物だろう。ただそれも、BiSの生みの親である渡辺氏とBiSの中心であるプー・ルイの長きにわたる関係性があってこそ。研究員は、渡辺氏とプー・ルイが深い信頼関係で結ばれており、同じ方向を向いているからこそ惹かれ合っているということを知っている。BiSだから成立するものだということをわかっているのだ。摂食障害は恐ろしいものだが、BiSを一般化してそこと結びつける意味はない。
BiSは、そんな危うい足場の上に立っている。だからこそ、新規ファンが戸惑い、よく知らない周囲から批判されることも多い。研究員の間でも賛否両論が巻き起こることも珍しくない。ただ、それがBiSなのだ。今回の件も批判まで含めた通常営業と言えるが、渡辺氏の発信力やBiSの知名度が上がっていることで、大きな炎上となってしまった。通常営業だといっても、渡辺がプーをブタと呼び、それに笑顔で「ぶー」と応えるプーを見て、不快に思う人はいるだろう。それはそれでいいのだ。BiSはそのような人たちをターゲットにはしていない。だから安心してBiSを嫌いになればいい。ただ嫌いになればいいだけなのに、そういう人たちは大抵、独りよがりの正義感を発動して自分が嫌いな対象を攻撃する。批評とクレームの区別がつかない、自分が嫌いなものが存在すること自体に我慢できない人があまりにも増えてはないだろうか。
そして始まる新メンバーオーディション
今回、プー・ルイ活動休止を決めた渡辺氏は急遽BiSの新メンバーのオーディションを開催することを発表し、募集を開始した。これに対しても「プー・ルイが可哀想すぎる」という批判が殺到しているが、逆に「プー・ルイが参加して合格すればいい」と見る研究員もいる。いずれにせよ、まだまだ目が離せないことは間違いない。